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INTERVIEW- インタビュー -

2019.07.03

ビームス前田太志さんに聞いた!10年以上大事にしているTシャツ×3

無限とも思えるほど、数多くの種類があるTシャツ。その中でオシャレな業界人は、どんなTシャツを大事にしているのだろう?という疑問を抱いた。そこで、人気セレクトショップ<ビームス>でプレスとして働く前田太志さんに、心のマイベストTシャツを聞いてきた。今から紹介する3枚は、前田さんがずっと大切にしている思い入れのあるTシャツだ。Tシャツ1枚1枚に込められた熱いストーリーをとくとご覧あれ!

PROFILE

前田太志さん
セレクトショップ、ビームスのメンズ カジュアル部門のプレス主任を担当。自身のクローゼットにはなんと、約300枚ものTシャツがあるという。無類の靴好きとしても知られている。それではそんな前田さんが大事にしている3枚のTシャツを見ていこう!

01
21年前のビームスTを見ると
初心に帰ります!

「僕が中学1年生のころ、ビームスのショッパーが流行っていて、〝オレンジのビニールバッグを持つ〞のがステータスでした。そこでビームスの服が欲しいという衝動にかられ、貴重なおこづかい握りしめて買ったのがこのボーダーTシャツ。狙ったアイテムを求めて、田舎から東京へ出て、服を買うというワクワクする行為は当時がはじめてでした。このTシャツのおかげで、服に興味を持つようになったので、僕のオシャレの原点ともいえますね。実際に今、ファッション業界にいると、服をビジネス感覚でしか見られなくなるときがあるんです。でもこのTシャツを見ると純粋に服への憧れや、服に興味を持つ楽しさを思い出させてくれる。だから一生持っていようと心に決めています」

「今となっては入手できない昔のタグです。当時は〝デイリーに溶け込む定番グッズ〞という意味が込められた英字が入っていました」

02
フォー・コーナーズのお土産Tは
自分の中で付加価値のあるもの

「20代前半はインディアンカルチャーに憧れていて、インディアンジュエリー作りを主とする部族〝ナバホ族〞の居住区に行ってみたいと思ってました。そこで友達と、アメリカ西部を旅する貧乏旅行を決行! プリントデザインを見ていただくとわかりやすいのですが、このTシャツはユタ州、コロラド州、ニューメキシコ州、アリゾナ州の4つの州が中央でクロスしている場所、フォー・コーナーズと呼ばれるところのお土産店で買いました。Tシャツって何年経っても、自分が昔憧れていたものなどを振り返ることができるからおもしろいですよね。当時ハマっていた物事を思い出として残せるからこそ、自分の〝好き〞〝憧れ〞が詰まったTシャツは捨てないに尽きます」

03
ニューヨーク・ヤンキースの古着Tの
おかけで、さらに服好きになれた

「古着に目覚めた大学1年生のとき、ネクストビンテージになるアイテムを友達と予想していて、僕は野球がくるかなと。なぜなら野球のTシャツやバンダナって古着にたくさんあるけど、じつは球数が少ないというところに疑問があったから。球数が少ない=野球ファンのオーナーが持っていて手放さないからか?という推測も立てていました。そこで、いつかネクストビンテージになると信じて買ったのがニューヨーク・ヤンキースのTシャツ。結局、当時も今も野球は全然こないですが、このTシャツのおかげで次に流行るアイテムをリサーチすることのおもしろさや、古着の付加価値を調べることの楽しさを知ることができました。アメリカらしい秀逸なデザインもお気に入り」

これが前田さんの大事な3枚! Tシャツを選ぶうえで、デザインに惹かれて買うのも確かに大事。だが将来、思い出として残るようなTシャツを探して購入するのも楽しみ方のひとつだ。

●撮影/藤本孝之
※掲載ブランド、価格は自己申告によるものです。ブランドへの問い合わせはご遠慮ください

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