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INTERVIEW- インタビュー -

2019.11.17

演技もラップも絵も。多彩な表現で魅せる俳優・吉村界人って?

今注目されている俳優の中でも、特出して独自の存在感を発揮。共演した故・樹木希林に“最後の愛弟子”と称されるなど、高い評価を得ている吉村界人。話題沸騰のコミックスを原作にしたドラマ「左ききのエレン」では、主人公の先輩、流川 俊を演じている。今回のインタビューではドラマについてはもちろん、未だミステリアスな部分も多い彼の最近気になっていること、ファッション事情にもフォーカス!

■今は自分の視野を広げているところ

――まずはファッションについて聞きたいのですが、吉村さんは服を選ぶときの基準ってありますか?

「ゆったりとしたサイズ感が好きです。ピタッとしたタイトな服だと、縛られている感覚になっちゃうんですよね。普段はオールブラックの着こなしばかりです。黒をまとっていると素でいられるというか、肩の力が抜ける気がして。あと、洋服選びで重要視しているのは、汚れても気にならないということ。絶対に汚しちゃうんですよ。絶っ対、ソースとかお醤油をこぼしちゃう(笑)。そんな理由もあって黒い服が好きなんです(笑)」

――撮影中、ご自身のスマホで音楽を流していましたが、最近気になっているアーティストや曲があれば教えてください。

「最近は、メジャーシーンで人気のある曲を聴いています。ロック、ポップス、ヒップホップとジャンルは問わず、今まで聴いていなかった曲を聴くようにしていて。なぜ人気なのか、どんな内容なのかって勉強している感覚かも。今はそうやって自分の視野を広げているところです」

――最近おもしろいと感じたモノやコトはありますか?

「『SHOW ME THE MONEY』という韓国で放送しているラッパーのオーディションバトル番組があるんですけど、それがおもしろいんですよ。その番組で活躍していたソン・ミンホというラッパーの『恐れ』という曲の歌詞がカッコよかったです」

――ご自身で詞を書いてラップをしたり、絵を描いたりと活動が多岐に渡りますが、一番インスピレーションをあたえてくれるものは?

「やっぱり映画ですね。黒澤映画から『ジョーカー』まで、本当になんでも観るんですよ。最近観た中でとくにおもしろかったのは、『トゥルー・ロマンス』。90年代のアメリカの映画で、男女が逃避行していく青春を描いた作品なんですけど、少しクレイジーな感じもあって。一瞬の歓喜とか一瞬の欲望のために全力なんです。その捨て身とさえも思える考え方とか行動がカッコよかった」

――そういったような映画が、役作りに繋がることはありますか?

「あります。演技では、目で訴えることも大事だと思っています。人が真剣になったときの目を再現できる役者さんは、ひとつ上をいった表現になるので、釘付けになっちゃいますね。映画の中で、その一瞬を見るのが一番好き」

■若い世代に観てほしいドラマ「左ききのエレン」

――放送中のドラマ「左ききのエレン」では、流川 俊を演じています。流川と共感できる部分はありましたか?

「なかなか見つからなくて、最初は彼のことが分かりませんでした。ほかの役では、心情とか考え方といった内面を理解できましたけど、流川はそれが難しかった。彼は広告代理店のサラリーマンなんです。でも僕、少し変わった性格の役を貰うことが多かったので、等身大な人間臭い役を演じたことがなくて。だから、サラリーマンという役は新鮮でした。流川はコピーライターを目指していたことがあるのですが、ワンシーン目で『言葉に興味があって』というセリフがあるんですよ。言葉が好きというのは、僕も同じで。そこから流川について紐解いていくことができました」

――「左ききのエレン」は、原作の漫画が人気ですが、ご覧になりましたか?

「もちろん。言葉が刺さるんですよ。とにかく熱くて、絶対に今の若い世代は好きだと思います。もどかしい人間関係の縮図のようでもあって。悩むこともあれば、救われることだってある。そう思わせてくれる作品だと思います」

――ドラマで印象に残っているシーンはありますか?

「やっぱり最終話。人と人って、どこかで必ず差異が生まれるじゃないですか。僕は才能という言葉が好きじゃないけど、才能がある人がいれば、才能がない人もいる。”この作品は最後まで現実と戦っているな”と感じたラストでした」

――この作品に出演して、自分が成長したと感じる部分は?

「撮影を通して、協調性を身につけたと思います。僕は共演者と話すことが苦手で、どっちかというとスカしてしまうタイプ。でも、今回の現場でみんなと話していたら、すごく楽しくて。コミュニケーションをとったほうが、明日も撮影に行きたいと思えるっていう新しい発見がありました」

――音楽やアートも制作されていますが、その表現と芝居の表現にはどんな違いがありますか?

「結局、両方繋がっていると思いますが、音楽とアートは自分の人生という感覚があって、役者は誰かの人生を借りている感覚。だからこそ、芝居のほうが丁寧になります。音楽とアートはやりたいようにやっていますが、芝居はそういうわけにはいかない。正直、それが窮屈に感じることもあります。だけど僕みたいな人間は、そういう外からの制約やプレッシャーがあるくらいがちょうどいいかなと思っています」

――では最後に、読者へメッセージをお願いします!

「夢見がちな世の中だし、誰もが夢を見ていたいと思います。『左ききのエレン』は厳しい現実を突きつけてくるけれど、その反面、夢見がちのままでもいいと背中を押してくれる作品です。自分はこうだと決めつけずに、あらがう人生もいいのかなと思わせてくれる。登場人物と共感する部分を探しながら観てみるとおもしろいと思いますよ!」

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ドラマ『左ききのエレン』
毎日放送毎週日曜24:50〜、TBS毎週火曜25:28〜ほか放送中!
©かっぴー・nifuni/集英社 ©ドラマ「左ききのエレン」製作委員会・MBS

INFORMATION

プロフィール/1993年2月2日生まれ。東京都出身。2014年に俳優デビューを果たし、2016年に主演映画『太陽を掴め』で注目を集める。今年公開された主演映画『ハッピーアイランド』では、共演した故・樹木希林に“最後の愛弟子”と称される。現在放送中のドラマ「左ききのエレン」(毎日放送毎週日曜24:50〜、TBS毎週火曜25:28〜ほか)では、流川 俊を好演。さらに、主演を務めるスピンオフ作品「左ききのエレン 特別編」がU-NEXTで12月25日(水)配信予定。

公式instagram→@kaito_.yoshimura

文/小松ショウゴ 撮影/田中利幸 スタイリング/安本侑史 ヘアメイク/七絵

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