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INTERVIEW- インタビュー -

2020.02.06

俳優・小松準弥が明かす、FINEBOYSモデル時代の裏話とは?

元FINEBOYS専属モデル、小松準弥が俳優としてカムバック! 卒業後は、舞台などを中心に活動し、注目の若手俳優と言われるまでに成長。次のステージへ進んだ彼の近況や、3月開幕の舞台『あずみ〜戦国編〜』で演じる、美しく冷血な刺客、美女丸役についての意気込み、専属モデル時代の裏話などを、前のめりになってインタビューしてきました!

元FINEBOYSモデルの小松準弥が、俳優として帰ってきた!

――久しぶりにお会いできて嬉しいです! FINEBOYSではモデルとしてたくさんの洋服を着こなしていただきました。

「丸4年ぶりの登場になります! うわ〜、懐かしいですね。FINEBOYSでの思い出は数え切れないくらいあるんですけど、とくに印象深いのは専属モデルオーディションのときかな。仙台から上京したのですが、慣れない土地だし早めに着いておかないと不安だったので、集合時間より1時間も早く会場に到着したんです。それにもかかわらず、なぜかすでに人が集まってたんですよ。“ヤバイ!東京の人は早いな”って焦りつつも集団に混じって話を聞いていたら、その中にいたおじさまに“君、誰?”って言われて。……なんと、スタッフミーティングに参加していたんです!」

――飛び入り参加しちゃってたんですね(笑)。そして、その少年がグランプリを獲ってしまうというミラクルが!

「よかったのか悪かったのか、印象には残りますよね(笑)。この失敗エピソードはいつか披露したいと思っていて、今やっとお話できました!」

――実際の撮影はどうでしたか?

「初めの頃は、誌面上の自分の顔がパンパンに写っていることにびっくり。写真になると見え方が変わることに気がついて、身体を絞りました。ベスト体重が62kgなので、それをキープして撮影に挑むようにしていました。朝は早かったけど、撮影は毎回楽しかったです!」

――モデル活動を初めてから影響を受けたことは?

「ファッションについては、自分なりに洋服は好きだなって思っていたけど、周囲から見ると知識も乏しくて、正直うとかったと思うんです。それが、いろんな洋服に触れさせてもらううちに、よりファッションが好きになったというか。現場で着た洋服を後から買いに行ったりもするようになりました。もうひとつ印象に残ってる思い出が、先輩モデルに買い物に付き合ってもらったこと。“僕を東京の男にしてください!”って頼んで、全身コーデをしてもらったこともありました」

――FINEBOYSモデルがふたりで歩いていたら目立ちそうですね! 結局、どんなコーディネートを組んでもらったんでしょう?

「僕、普段はオーラがないんで、全然目立たなかったと思います(笑)。コーディネートは、細身の黒いパンツに、上は大きめのサイズのトップスで、メリハリのあるシルエットの着こなしでした。そういえば、そのとき初めて革靴を買ったんです! それまでスニーカーしか履いたことがなかったんですよね。新しい自分を発見できて嬉しかったのを覚えています」 

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小松準弥の今好きなファッション

 

ファッションはシンプルコーデに個性を足すのが定番

――今はどんなファッションが好きなんですか?

「着こなしにひとつ、変わったシルエットのアイテムを取り入れるのが好きです。それ以外はシンプルにまとめるのもポイントですね。みんなが持っていないようなものを着たい気分なんです」

――ちなみに、この冬一番のお気に入りアイテムは?

「去年買ったネイビーのコートがすごく使えるので、今年もフル稼働させています。ノーカラーのロング丈なんですけど、何にでも合わせられるんですよ。気に入ったものを長く着るタイプかもしれません」

――2020年に突入しましたが、今年はどんな年にしたいですか?

「去年はたくさんの舞台に出演させていただいたり、アーティストとしてもデビューさせていただきました。それに、仙台放送のコント番組に挑戦させていただいたりも。地元・宮城の番組に出るのが夢だったので、それも嬉しかったし、演じるって自由なんだって気づきも得た経験でした。どれにしても、表現するということには変わりなく、お芝居にも活かしていけると思うので、2020年はインプットしたものを形にする年にしたいです!」

舞台『あずみ〜戦国編〜』で立体的な演技を目指す

――3月には、舞台『あずみ〜戦国編〜』で、人を斬ることだけが生きがいという剣士・最上美女丸の公演がスタートしますね!

「以前公演していた『あずみ』の舞台を拝見して、美女丸は、性別不明、真っ白で美しい最強の刺客、という印象を持ちました。ですが、先入観に捉われずに、“美女丸も人間なんだ”という部分を深く掘り下げて、美女丸を理解したい。人を斬ることが快感だという一面はあっても、きっとそれだけじゃないはず。ひとりの人物を、平面でとらえず、立体的に演じたいです」

――剣士という役どころなので、殺陣の演技が楽しみです!

「以前、『あずみ』と同じ方が演出をした舞台で、早乙女友貴さんが主演した『アラタ〜ALATA〜』を観に行かせていただいたのですが、早乙女さんの殺陣に衝撃を受けまして。何度か本番を見に行ったあと、演出家の方に“僕もやりたいです!”ってお願いに行ったら、“千手以上の殺陣をマスターしたら、舞台に立たせてやるよ”って言ってもらえたんです。そして、なんとかマスターして、僕もその後、アラタ役を演じさせていただいたんですよね。なんとか走りきって、自分にとってとても意味のある舞台経験になったのですが……」

――なんと、2016年に公演した『あずみ』では、最上美女丸を早乙女友貴さんが演じているという不思議な縁が!

「そうなんです! 『アラタ〜ALATA〜』のときと同じ流れで、美女丸という役に巡り合いました。なので、『あずみ』で魅せる殺陣は、『アラタ〜ARATA〜』を越えたいですね。ただこなすのではなく、ひとつひとつの殺陣の動きに動機を持たせたい。なぜ、この斬り方なのか、なぜこの人を斬るのか。感情のある濃密な殺陣に仕上げたいと思っているので、ぜひ公演を観に来ていただきたいです!」

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プロフィール/1993年12月23日生まれ。宮城県出身。俳優、アーティスト。 2013年に男性ファッション雑誌『FINEBOYS』専属モデルオーディションでグランプリを獲得。 2015年に『TOHOKU DREAM AUDITION』グランプリを受賞したことをきっかけに、2016年より俳優業を本格的に開始し、昨年は『魔法使いの嫁』など多数の舞台に出演。最上美女丸役を演じる舞台『あずみ〜戦国編〜』が、3月14日(土)から渋谷のBunkamura シアターコクーン、4月4日(土)と5日(日)に大阪・森ノ宮のCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演。

Twitter
@junya_komatsu
オフィシャルサイト
https://gv-actors.com/

文/渡辺 愛 撮影/田中利幸 ヘアメイク/前川泰之(SCHRITT)

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