2018.11.16
ハリウッド俳優、森崎ウィンの気になるファッションは……黒一筋!
俳優とアーティスト、2つの顔を持つ森崎ウィン。今年一気にブレイクした彼に、プライベートでのファッションや最新出演作である映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』について話を聞いた。盛りだくさんの内容をお見逃しなく!
■黒を着ているとなんだか落ち着く
――森崎さんの普段のファッションは、どんなスタイルなんでしょうか?
「普段はずっと黒を着ています(笑)。たまには少し色を入れたいなと思った時期もあったんですけど、何かしっくりこなくて……。黒を着ているときが自分的に1番落ち着くんです。なので、これからはあらゆる黒アイテムを集めていこうと思っています。変に迷うのはもうやめました。僕はもう、黒一筋でいきます(笑)!」
――では、とくに好きなアイテムは?
「スポーツブランドのアイテムが好きです。最近はプーマが気になっていて……今はトラックパンツを買おうかなって思っています! あ、色はもちろん黒で(笑)!」
――シルエットはどうでしょう?
「トップスは大きめが好み。ビッグシルエットとまではいかないですけど、ゆるっとしたものが好きですね。パンツは細身でメリハリのあるスタイルにすることが多いです。だから、『母さんがどんなに僕を嫌いでも』劇中で着ているような、キメッキメな服装は本当にしないんですよ……(笑)。まあ、普段着ないファッションだったので、撮影中は鏡に映る自分が新鮮でした!」
■家族のようなあたたかい現場
――映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』で森崎さん演じるキミツは毒舌ながら愛のある役柄でしたが、役作りはどうされたんですか?
「キミツはすごく難しい役で、監督からは、トゲのある性格の裏に優しさを出してくれと言われていました。でも最初はその要望をどう表現するか悩んでしまって……。だからキミツを演じる上での自分の課題は“枠”を壊していくこと。それを模索しつつ、タイジに対しての愛を誰よりも感じようと思って役を作っていきました。タイジを誰よりも見て、誰よりも感じようって。それに対していかに向き合えるかで、キミツの裏側にある優しさが滲み出てくるかが決まると思ったので。そこに気持ちを込めてやっていましたね」
――主人公のタイジは友人に支えられながらも、ひとつの物事に突き進んでいく役柄でしたが、森崎さんに置き換えて考えるとどうでしょう? あんなに真っ直ぐに突き進んでいけますか?
「いや〜。できるかと言われれば難しいと思います。僕も生きてきて、辛いことや逃げたくなるようなことも当然ありますけど、向き合うってすごく勇気がいることなんですよね。でもタイジはそこに向き合っている。もちろん僕はタイジではないので100%共感はできないんですけど、自分も今まで目をそらしていたことに向き合っていかなきゃって思えるようになりました。1人の人間として、この映画を通して学んだことはたくさんありますね」
――撮影現場の雰囲気はどうでしたか?
「(タイジ役の)太賀がストイックに役を作っている中で、スケジュールも喜怒哀楽の振り幅も過酷になっていて、少しでも癒しになってあげたいなと僕らまわりのキャスト陣は思っていました。あと御法川監督がすごく熱血的な方で。いいシーンが作れたときに『ノッた!』というのが口癖なんですけど、演技で監督をノラせたら勝ちっていう空気感がありましたね(笑)。映画に対する情熱が現場の誰からも伝わる、すばらしい現場でした」
――最後に読者に向けてメッセージをお願いします!
「僕が伝えたいことは1つだけ。自分の抱えている何かと向き合いたくなったらこの作品を観てほしいです。チャンスから目をそらさずに、それがもし思うような結果にならなくても、まず”向き合う“ことをしてほしいなって。そういう強さがもらえる作品です。と断言できるすばらしい映画に仕上がっていると、自信を持って言えるので、みなさんよろしくお願いします!」
『母さんがどんなに僕を嫌いでも』
新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座 、イオンシネマ ほか全国公開中
©『母さんがどんなに僕を嫌いでも』製作委員会
STORY
タイジ(太賀)は幼い頃から母のことが大好き。だが同時に、情緒不安定な母(吉田羊)に、心身ともに傷つけられていた。17歳で家を飛び出し1人で生きていこうと決めるが、幼少期から見守ってくれた工場の婆ちゃん(木野花)との再会や、容赦なくものを言う毒舌家のキミツ(森崎ウィン)など大人になって出会った友人たちの存在に励まされる。やがてタイジは大好きなのに自分を拒絶する母に再び歩み寄り、向き合おうと決意する。
STAFF/CAST
監督:御法川修
原作:歌川たいじ「母さんがどなに僕を嫌でも」(KADOKAWA刊)
脚本:大谷洋介
主題歌:ゴスペラーズ「 Seven Seas Journey」(キューンミジック)
制作プロダク ション:キュー・テック
制作協力:ドラゴンフライ
配給・宣伝: REGENTS
製作:『母さんがどんなに僕を嫌いでも』委員会
出演:太賀、吉田 羊
森崎ウィン、白石隼也、秋月三佳、小山春朋、斉藤陽一郎、おかやまはじめ、木野 花
プロフィール/1990年生まれ。ミャンマー出身。スティーブン・スピルバーグ監督映画『レディ・プレイヤー1』に抜擢されハリウッドデビューを果たした大型若手俳優。音楽ユニットPrizmaXのメンバーとしても活動中。公開中の映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』では毒舌ながら主人公思いの友人・キミツ役を熱演。
公式Instagram@win_morisaki_official
文/笹谷淳介 撮影/田中利幸 スタイリング/森田晃嘉 ヘア&メイク/宇田川恵司(helitrope)