2022.11.22
この絵をチョークで!?日学・黒板アート甲子園®の入賞作品がすごい!
黒板とチョークで描く“黒板アート”の全国大会、日学・黒板アート甲子園®2022の大会結果が公開。ここでは、最優秀賞を受賞し、「クオリティが高すぎる…!」と話題の2作品を紹介。チョークで描いたとは思えない繊細なタッチや、鮮やかな色彩で描かれた圧巻の作品に注目だ!
黒板・ホワイトボードの製造・販売を行う日学が主催する「日学・黒板アート甲子園®」は、高校生の黒板アートの日本一を決定する大会。芸術性や創造性があふれる黒板アートを世の中に広め、若い世代の才能の発掘や活躍の場の拡大してきた。2015年から通算8回目となる2022年度の大会では、200作以上の作品がエントリー。メイン大会(黒板アート高校生)の最優秀賞には、長野県のエクセラン高等学校の「空想逃避行」が、ジュニアの部(黒板アート中学生)では松田町立松田中学校の「神奈川東海道遠望之圖」が最優秀賞に輝いた。
■メイン大会 最優秀賞 「空想逃避行」
メイン大会(黒板アート高校生)では、長野県 エクセラン高等学校の絵画専攻鶏隊による「空想逃避行」 が最優秀賞を受賞。
細い線を使ったモノクロの描写が特徴的な作品について制作者は、「どこまでも続く険しく閉鎖的な山並み。空には厚く暗い雲が浮かび、無機質な電柱を追い越していく主人公が感じている閉鎖的な心境と私たちのコロナ禍での生活を重ね合わせ描きました」とコメント。
審査員を務めた武蔵野美術大学 三澤一実教授は「黒板の地色と白チョークを中心にモノトーンに近い描写の中で、色を差した鶏のとさかが目を引きます。多くの暗示を含み、今の閉塞感や不安に立ち向かおうとしている高校生の静かなそして強い意志が、山頂に向かう小さな人間にも感じられます」と高く評価した。
■ジュニアの部 最優秀賞「神奈川東海道遠望之圖」
ジュニアの部(黒板アート中学生)では、松田町立松田中学校の美術部による「神奈川東海道遠望之圖」 が最優秀賞を受賞。
鮮やかな配色が目を引く作品は、文化や歴史、時代も駆け抜けてきた東海道がモチーフ。制作エピソードについて制作者は「私たちが暮らす足柄西湘地域の風土やイメージを題材に、過去・現在・未来を見つめる自分たちの姿を描きました。何度も描き直して苦しいときもありましたが、そのぶん完成したときの達成感はとても大きかったです」と語る。
審査員を務めた武蔵野美術大学 三澤一実教授は「主役の男女をセンターに、四季折々の風景を見事に調和させ、色使い、レイアウト、ストーリー構成に感動いたしました。ジュニア部門作品で非常にスキルも高く素晴らしい作品だと思います」とコメント。
チョークだけで描いたとは思えないクオリティに驚いた人も多いはず!メイン大会およびジュニアの部の優秀賞以下の受賞作品、全部門の受賞作品の詳細などは大会サイトでも見られるから、チェックしてみて。