2025.06.30
大学生におすすめしたい! 今年のフジロックのオススメアーティストは?
スマホ越しに音楽を浴びる日々が当たり前になった今、カラダの奥に音が届くようなライブ体験は、とびきりの非日常だ。7月25日(金)・26日(土)・27日(日)の3日間、苗場スキー場にて開催されるFUJI ROCK FESTIVAL’25は、そんな“音と自分との関係”が変わる場所。山と緑に囲まれた苗場で、スピーカーから放たれる一音一音を浴びる時間は、音楽の輪郭をはっきりと浮かび上がらせてくれる!
2025年のFUJI ROCK FESTIVAL’25(以下フジロック)は、大学生が参加しやすいチケット制度やアクセス特典も充実。次の「好き」が見つかる3日間になるかもしれない。気になるアーティストがいるなら、今のうちに予定を押さえておこう!
【1】GREEN STAGEで惹き込む存在感。
Vaundy/RADWIMPS
(GREEN STAGE)
金曜日に登場するのはVaundy。ジャンルを横断するその音楽性は、音源だけでは伝わらない表現力に満ちている。ポップス、ロック、ヒップホップの要素を自在に混ぜ合わせながら、言葉とメロディの余白に感情を込める。その表現が広大な苗場の空間でどう響くのか。ステージのスケール感と彼の繊細さが交わる瞬間に立ち会ってほしい。
日曜日に登場するRADWIMPSは、緩急自在なバンドアンサンブルに乗せて、言葉とメロディで会場全体の空気を変える存在。
観客一人ひとりと向き合うような演奏と、ライブならではの即興的な展開に胸を打たれるはずだ。
【2】カラダの奥で鳴るものに気づかされる。
羊文学/Suchmos/MONO NO AWARE
(WHITE STAGE)
WHITE STAGEでは、音に対する感度が変わるような体験が待っている。羊文学(3日目)は、透明感のある声と余白の多いアレンジで、聴き手の感情に静かに触れてくる。楽曲の奥に潜む切なさや希望が、苗場の空気と重なり合い、音楽そのものが新しい輪郭を持って聴こえてくる。
Suchmos(初日)は、再始動後のフジロック出演という点でも注目だ。都会的な色気をまとったグルーヴはそのままに、成熟したアンサンブルで新たなステージを見せてくれるはず。野外という開けた空間で、そのサウンドがどう広がるのかにも期待が高まる。
MONO NO AWARE(3日目)は、日々の機微をすくい上げるような歌詞と、遊び心を感じさせるバンドアンサンブルが特徴。踊るようなビートと繊細な言葉のバランスが、野外の空気に溶けていく。
【3】“出会い”が音楽の幅を広げる。初見でも刺さる邦楽アクト。
(RED MARQUEE)
目当てのアーティストを観たあと、ふと足を止めたステージで何かに惹かれる。そんな偶然こそが、フジロックの一番の贅沢かもしれない。名前を知らなくても、事前にプレイリストで予習していなくても、音の熱に引き寄せられてしまう瞬間は、苗場のあちこちに潜んでいる。RED MARQUEEやFIELD OF HEAVEN、Gypsy Avalonなど、各ステージに並ぶアーティストの顔ぶれにこそ、今の邦楽の厚みと面白さが表れているのだ。
例えば、踊ってばかりの国(2日目・FIELD OF HEAVEN)。浮遊感と独自の感性を併せ持ったサイケデリックなバンドだ。時間の流れがゆっくりとねじれていくようなアンサンブルは、自然に囲まれたフジロックという場所と、相性が抜群にいい。日常から少しずれた場所に連れていかれるような音の旅になるはずだ。
また青葉市子(初日・RED MARQUEE)のステージは、むしろ「音に出会う」というより「音とともに在る」ような感覚に近い。ギターの響きと声だけで、空間の空気を変えてしまうその静けさは、騒がしさの中でこそ異質に光る。スピーカーを通すのではなく、音が直接こちらに語りかけてくるような瞬間が、そこにはある。
DYGL(3日目・RED MARQUEE)は一転して、カラダをまっすぐ揺らしたくなるバンドだ。UKインディーのエッセンスを咀嚼し、オーディエンスに向き合う姿勢は、海外からの評価にもつながっている。彼らの音は、今の日本のインディーの地平を切り開いているといっても過言ではない。
【4】海外からのアーティストも目が離せない!
国内アーティストに注目が集まる一方で、海外からの出演者たちも音楽体験をさらに広げてくれる存在だ。言葉が違っていても、ライブで感じる音や熱はまっすぐ心に届く。ステージの前で感じるビートやメロディ、その一音が、自分の音楽観を揺さぶることがある。Fred again...は、UKクラブシーン発のプロデューサーでありながら、感情をそのまま音に変えていくようなライブが特徴。踊るだけではない、内面を見つめるような時間が生まれる。Vulfpeckは、ソウルやファンクの軽やかさをまとったグルーヴで、会場を明るく巻き込んでいくバンド。メンバー同士の呼吸が見えるようなアンサンブルは、観ている側にも自然と笑顔をもたらす。VAMPIRE WEEKENDは、洗練されたポップセンスと開かれた音作りで、聴くことそのものの楽しさを思い出させてくれる。知性と遊び心が同居するパフォーマンスは、ジャンルの境界を飛び越えていくような自由さがある。音の壁を越えて届く瞬間こそ、フジロックの大きな魅力のひとつだ。
【5】“夜だけ参加”で味わうフジロックの異世界。
(GAN-BAN SQUARE)
苗場の夜は、昼とはまったく別の景色を見せてくれる。夕方18時から翌朝5時まで滞在できる『金曜ナイト券』なら、忙しい大学生でも特別な体験が可能だ。各ステージのトリを見られたり、深夜のRED MARQUEEでのステージやGAN-BAN SQUAREまで堪能できる。KIASMOSのミニマルで美しいエレクトロニカや、坂本慎太郎のグルーヴとシニカルな詞世界を楽しんで苗場を後にするなんてことも可能なのだ。
【6】大学生を後押しするチケット&アクセス制度
今年のフジロックは、大学生が参加しやすい制度が充実している。「Under 22 1日券」や、金曜18:00〜翌朝5:00まで遊べる「金曜ナイト券」は、予定に合わせて柔軟に楽しめる選択肢だ。さらに、ツアーバスを往復利用すれば、22歳以下はキャンプサイトを無料で使えるうえ、会場内の出店で使える1000円分の食金券もプレゼントされる。東京駅から越後湯沢駅までは新幹線で約80分、そこからはシャトルバスで40分ほど。
音楽との新しい出会いを、今年こそ苗場で。
FUJI ROCK FESTIVAL '25
■ 日程:2025年7月25日(金)、26日(土)、27日(日)
■ 会場:新潟県湯沢町・苗場スキー場
■ 主催:SMASH Corporation
■ 公式サイト:https://www.fujirockfestival.com
■ チケット:一般・Under 22・金曜ナイト券など各種販売中
■ アクセス:越後湯沢駅から会場までシャトルバスあり。ツアーバス・駐車券の併用も可能
Let’s Start Your FUJI ROCK! https://start-your.fujirockfestival.com/
チケット情報はこちら:https://www.fujirockfestival.com/ticket/index
ツアー情報はこちら:https://www.fujirockfestival.com/access/tour