2020.03.12
「"ナイキ エア マックス アトモス エレファント"が生涯最高の1足」アトモス/ディレクター KOJIさん
スニーカーシーンはまさに活況の最中だが、新作や復刻が次から次へと登場する、まさに戦国時代。そんな中、数多くのスニーカーを見てきたアトモスのディレクターKOJIさんが語る生涯最高の1足とは?愛し続ける1足について、大いに語ってもらった。
ATMOS(アトモス)ディレクターKOJIさん
プロフィール/文化服装学院を卒業後に、アトモスに入社。 現在はディレクターを務める。独自のセンスとスニーカー愛で、数々の人気別注を輩出。
KOJIさんが選んだ生涯最高の1足はコレ! 2/2PAGE この靴を選んだ「想い」を語ってもらった!
NIKE SPORTSWEARの(ナイキ スポーツウエア)のNIKE AIR MAX 1 ATOMS ELEPHANT(ナイキ エア マックス アトモス ファントム)
ベースとなったのは、不朽の名作である1987年リリースのナイキ エア マックス 1。そこにナイキ エア ジョーダン 3のアイコンでもある、エレファント柄を取り入れたアトモス別注モデル。初登場2006年、2017年にはファン投票を元に再販。
自分が手がけた別注の中で もっとも思い出深いんです。
「僕のことを知っている友人や知人であれば、やっぱり!と思うでしょうね。マイベストスニーカーは、エア マックス 1 アトモス エレファントですね。これを挙げた理由は、今まで数多くの別注をお願いした中でも、もっとも思い入れがあるからです。この別注モデルの初登場は2006年。ナイキジャパンと組んで、動物の柄を取り入れたアニマルパックのひとつとしてリリースしました。正直、当時の売れ行きはそんなによくなかったですよ(笑)。べースとなるエア マックス 1 も、そこに取り入れたエレファント柄のモチーフとなったエア ジョーダン 3 も、どちらもナイキのデザイナーのティンカー・ハットフィールドが手がけたもの。彼へのオマージュが、個人的な裏テーマだったんです。 今でこそティンカ ー・ハットフィールドの存在は、スニ ーカー好きなら誰もが知っている。けれど、当時は一部のマニアが理解してくれたくらいだと思います。で、この別注モデルの転機となったのは、2014年のこと。ナイキが3月26日をエア マックス デイと設定し、さまざまなイベントを仕掛けるようになったんです。2016年には今までのインライン、別注にかかわらずすべてのエア マックスからベスト100を決めよう、というイベントが開催され、世界中の人々から投票されたんです。そこで1位に選ばれたのが僕が手がけたこのアトモス エレファントでした。再発も決まって、多くのお客さんが並んで買いに来てくれて、目に見える形で再評価された。それがうれしかったですね。自分の名刺代わりにもなったので、本当に感謝しています」
KOJIさんのベストアングルはココ!
KOJIさんが選んだのは、サイドのフォルム。当時としてはソールのエアを見せるのはあまりに画期的なデザ イン。ティンカー・ハットフィールドのアイデアが光る。
※この記事の内容は2019年9月に発売した「FINEBOYS靴Vol.13」の内容を再編集して掲載しています