2021.10.25
脱・定番、語れる大人のドクターマーチンをゲットせよ!
ファッションが好きな人なら誰もが知っているドクターマーチン。通称8ホールと呼ばれる名作「1460」を筆頭に、さまざまなモデルを履きこなす服好きが増えている。その中で、「MADE IN ENGLAND(メイド・イン・イングランド)」と呼ばれるモデルをご存知だろうか? プレミアム感漂うUK製のモデルについて今回はじっくり紹介!
メイド・イン・イングランドの「1460」
ドクターマーチンの伝統と革新を表現する。
ドクターマーチンの長きに渡るストーリーは、第一次世界大戦で兵役に従事していた若き軍事医師、25歳のクラウス・マルテンス(Klaus Maertens)博士から始まる。膝などに古傷を負っていたとれされる彼は、足に優しいエアクッションを用いたソール、エアソールを世界で初めて開発。機械工学の知識を持つ旧友、ヘルベルト・フランク(Herbert Frank)と共に、使用されていない軍事用品を原材料にするなどし、世界に向けて独自の靴を生産する。「1460」のネーミングは1960年4月1日に由来することは周知されているが、この日に生産ラインにのったというのが本来の意味である。
名作の誕生から60年以上、開発から数えると80年くらいの歳月が今日までに経過した。その道のりはすべてが順風満帆ではなく、2000年頃はハイテクスニーカーブームの煽りを受けるなど、冬の時代とも言える時期もあった。名作「1460」の40周年直後の2002年には、英国の工場の1つを除き、その他すべての工場を閉鎖することを余儀なくされたほどだった。その後、世界的なミュージシャンやブランドとタッグを組み、2007年にはノーザンプトンに残るコブスレーン工場にて、ハンドメイドによるオリジナルラインの生産を開始できるまでに再生し、今日のブームに至るまでになった。
ドクターマーチンにはじつはそんな知られざる側面があった。だからこそ、クラウス・マルテンスが抱いた情熱は、熟練した職人の手作業に込められ、今日では「メイド・イン・イングランド」コレクションとして、手に取り、その作りの良さまで楽しむことができるのであろう。
MIE 1460 PANEL 8 HOLE BOOTS(メイ 1406 パネル 8 ホール ブーツ)
革靴の聖地とも言われるイギリスのノーサンプトン州。そこに現存するシューズファクトリーで、卓越した職人のハンドクラフトで作られた「メイド・イン・イングランド」コレクションの新モデル。名作「1460」をベースとしたユニークなデザインは2種類の素材からなる。その一つは、老舗のレザータンナーである「PITTARDS(ピタード社)」が供給する上質なレザー。もう一方の素材は、「VENTILE(ベンタイル)」という機能的なファブリックを採用した。ベンタイルは、英国のランカシャー州にあるファブリックメーカーが開発したもので、極細の絹糸を極限まで打ち込み、さらに織機の密度も限界以上に上げて織った高密度の生地。ハリがあり密度が高いので風を通さずに水をしっかりとはじき返す特徴を持ち合わせる。軍事用に使用されていたことでも有名であり、クラウス・マルテンスがブーツの開発当時に軍事用品を材料にしていたということと、どことなくリンクしているようでおもしろい。現在では、高機能素材をシューズに採用する流れも各ブランドで見られ、この「1460」はそういった点でも見逃せないドクターマーチンらしいトレンド感たっぷりのモデルとなる。ブーツ4万700円(ドクターマーチン・エアウエア ジャパン)
2/2PAGE
サイドパネルに採用したオレンジのベンタイル。高機能素材と高品質レザーの融合は、まさに大人のための「1460」だ!
ワックス加工を施したフラットシューレース(平ヒモ)もプレミアム感が漂う。アイレットにはガンメタルを採用する。
アウトソールには"MADE IN ENGLAND"のロゴが入る。
鮮やかなオレンジのシューレースも付属される。アクティブな着こなしにまとめるときや、足元の気分転換にぜひ。
シューボックスも「メイド・イン・イングランド」コレクションならでは。ドクターマーチンらしいチェリーレッドのボックスにも、「MADE IN ENGLAND」のロゴが刻まれる。製造工程などの写真が載った付属の小さな冊子もぜひ一読いただきたい。
以上、大人気ドクターマーチンの「メイド・イン・イングランド」コレクションの新モデルをご紹介。ブランドのアイデンティティやこだわりをぜひこのブーツで味わいたい!
ドクターマーチン・エアウエア ジャパン
TEL:03-6746-4860
HP:https://jp.drmartens.com/