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FASHION- ファッション -

2018.06.04

スニーカーシーンの注目ワードに迫る結局、ダッドシューズってなに?

現在のスニーカーシーンで一際注目を集めるシューズがある。ちょっと野暮ったいくらいのデザイン、ボリューム感があってぽってりとしたシルエット。いわゆる“ダッドシューズ”と呼ばれるスニーカーを着用する人が増えているのだ。ストリートで大旋風を巻き起こしているこのシューズはいったいなんなのだろう。

ダッドシューズとはいったい何者なのか?
そして、なぜ流行しているのか?

その名のとおり、ダッド(DAD)=お父さん(おじさん)、が履いているかのようなシューズ。見るからに野暮ったく、ソールが厚いぼってりとしたシューズを指す。レトロでボリューム感のあるこのシューズを、ハズし役として用いるオシャレ上級者が街で増えているのだ。

では、なぜこのシューズがこんなにも流行しているのだろう? 

諸説はあるのだが、ダッドシューズが盛り上がりを見せるキッカケとなった
は、2013年のラフ ・シモンズがアディダス オリジナルスとコラボしたコレクション、アディダス バイ ラフ・シモンズ「オズウィーゴ」とされている。ボリュームのあるソールに、切り替えのアッパーデザイン。スポーティな見た目ながらシリコン製のバブルを採用。レトロなデザインで、どこかスタイリッシュな一面もあるのが、このジャンルのシューズの魅力と言えるだろう。

このモデルの中でも高い人気を誇る“オズウィーゴ3”。ボリュームのあるソール部分が真赤にコーティングされ、インパクト十分。ぼってりとしたアッパーとのギャップがデザイン性を高めてくれる。

そして、もはやダッドシューズの大本命、バレンシアガの「トリプルS」が現在のムーブメントを作り上げた立役者であることは間違いない。2017年に発売されたこのモデル、今年もその勢いは衰え知らずだ。1足10万円以上するにも関わらず、新色発売のたびに完売が相次いでいる。ユーズド加工が全体にうっすら施されており、ヒールにはあえて剥がれたかのようなデザイン。スエードやメッシュなど異素材を組み合わせた特徴的なアッパーに、複雑に作りこまれたボリューミーなソールが唯一無二の存在感を放つ。インスタグラムのタグ付けで検索してみれば、その人気がひと目でわかる。

18SSに発売されたこちらの新色は、メッシュ部分にパープルを採用。独特な光沢感を放つ黒スエードとのコンビネーションは、シックな大人の雰囲気を醸す絶妙な塩梅だ。発売直後にソールドアウトとなったため、いま手に入れることは非常に難しい。

この2足を筆頭に、今やスポーツブランドだけでなくメゾンブランドまでを一気に巻き込んだ一大トレンドとなっているのだ。
 

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街で見つけたダッドシューズ着用者


話題のダッドシューズを履く、上級者の足元を見てみよう 
街を見渡すと、日を追うごとにダッドシューズを履く人が増えている気がする。ソールが厚く、独特な雰囲気を醸す野暮ったいデザインは、自然と僕らの目を引くアイテムでもある。とくに流行に敏感な人の足元を見てみると、ダッドシューズ率が高かったりする。

青山学院大学3年 橋本建人くん(20歳)
カニエ・ウェスト×アディダス オリジナルスの 「イージー  デザート ラット 500 ブラッシュ」を着用 

 
アイスブルーのデニムパンツにも難なくなじむこのダットシューズ。これはカニエ・ウェストとアディダス オリジナルスのコレクション、イージーシリーズの最新作。“イージーブーム”と呼ばれる現象が起きるほど、新型が出るたびに注目を集める同モデル。春に登場したこの新型も、発売当日には長い行列とともにすぐさま完売している。アッパーは牛革のスエードと高品質なレザー、メッシュの3つの素材で構成。アイレット(靴紐を通すための穴)にはリフレクターが搭載し、機能性だって申し分ない。


会社員 古口基文さん(27歳)
プーマの「サンダースペクトル」を着用 
 
上下をシンプルにすることで足元のダッドシューズが際立つ。黒を基調に目を引く鮮やかなレッド、イエロー、ブルーを巧みに落とし込むことで、90年代を彷彿させるエネルギッシュな印象だ。波打つ立体的な構造を持つTPU製のミッドソールを使い、モダンな印象もプラス。先日5/25日に再販されたこのサンダースペクトルはわずか1日で完売した。


東京都市大学3年 中村和宏くん(20歳)
ヴェトモン×リーボック クラシックの「ジェネティカリー・モディファイド・ポンプフューリー」を着用 
 
モノトーン軸の着こなしで一際存在感を放つ、足元のダッドシューズ。これは、袖の長いトップスや極端にオーバーサイズのアイテムで、ひとたび世界のファッショニスタたちを虜にしたヴェトモンとリーボック クラシックのコラボ作。アッパーは上質なレザーと耐久性に優れたネオプレーン素材の組み合わせ。大胆に施されたビンテージ加工が秀逸だ。


マインディレクター 喜覚崚介さん(25歳)
アディダス バイ ラフ・シモンズ の「オズウィーゴ ロボット」を着用
 
メッシュ地のベストや太いカーゴパンツを使ったアクティブな着こなし。ダッドシューズで足元にボリュームとインパクトも加え、男らしさもプラスした。この1足はビンテージの宇宙服から着想を得ているオズウィーゴ ロボット。パーツごとに絶妙に色を切り替えたカラーリング、あえてさびたようにデザインしたシューレースホールなど、独創的な佇まいだ。
 
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ダッドシューズ愛用者へ取材を敢行!


なぜダッドシューズなのか、
このシューズの魅力を紹介してもらった
彼らはなぜダッドシューズを知り、ダッドジューズに足を通すのか。各ブランドのダッドシューズはそのほとんどが品切れ、発売すれば即完売。入手自体困難なこのアイテム、そんなスニーカーシーンを賑わすダッドシューズの魅力について聞いてきた。

バレンシアガの「トリプルS」をはく
東京理科大学3年 髙橋 晟くん(22歳)


買ったキッカケは?

「色んな雑誌やサイトを見ていて、ダッドシューズが今年くることはなんとなく知っていました。春くらいから、欲しくて欲しくてたまらなかったですね。そうしたら、友達がシアトルに旅行に行ったんです。日本で“トリプルS”は
手に入らない状態なので、アメリカに売ってあるのを確認して、すぐに頼みましたね(笑)」

お気に入りのポイントは?

「やっぱりソールの高さが1番です。身長があまり高くないので、盛れるっていうのは大きいかもしれません。それに、足元にも重みがでるのでコーディネートのバランスが取りやすくなるのも嬉しいポイントです」

どんなコーディネートに落とし込んでいる?

「個人的にこのスニーカーは、上ピタ下ゆるのAラインコーデを作るのに最適だなって思います。普段からよくするスタイリングですね。今日はシューズも含め色合いを落ち着かせました。そうすることでモードっぽい雰囲気も演出できますよ!」

 

 

アディダス バイラフ・シモンズの「オズウィーゴ」をはく
パルプ 417エディフィス プレス 阿部聖也さん

買ったキッカケは?

「仕事でパリに行ったときに、向こうのセレクトショップで買いました。ほかにもダッドシューズが売られているなか、このシューズだけ安くなっていたんです! サイズが小さいからって理由で50%も(笑)。ちなみにサイズは25.5なのですが、ヨーロッパサイズだとめっちゃ小さい部類に入るみたいで……。もう“運命だな”って思って、買う予定はなかったけど勢いで買ってしまいましたね。そして現地で早速履いてたら、パリの人たちに“ナイスシューズ!”ってすごい褒められました!(笑)

お気に入りのポイントは?

「赤と黒のコンビネーションですかね。そしてこの厚いソール。線が細い自分の体型でも、足元にボリュームを作ってくれるので、コーデのバランスが取りやすくなります」

どんなコーディネートに落とし込んでいる?

「僕は手持ち服が黒多めなんです。今日みたいに全身黒コーデとかに合わせたりしますね。アッパーが黒ベースなので、黒アイテムとの相性はもちろんいい。存在感抜群な赤いソールもスタイリングのポイントとしてかなり重宝してます。こんな感じですごいアクセントととして活躍してもくれます!」

 

 


ナイキの「エア モナーク」をはく
ビームス原宿 ショップスタッフ 井上 透さん


買ったキッカケは?

「ビームスでは今季からダッドシューズを展開しています。じつはこのモナークは、ナイキとうちだけの独占販売で春に入荷したばかりだったんです。入荷すると分かったときには、“絶対買う!”って決めていました。店頭でもすぐに売り切れてしまったので、早めに買っておいて正解でした(笑)。それに、ナイキがダッドシューズだと公表して商品を発売したのはモナークが初みたいですよ」

お気に入りのポイントは?

「ナイキのスウッシュマークが入っているのに、こんなにレトロに見えるところですかね。もともとナイキ好きということもあり、ハイテク系のスニーカーをいくつか持っていますが、そことまったく被らないデザイン性が最高です!」

どんなコーディネートに落とし込んでいる?

「今日みたいに、パンツもボリュームの出る太いタイプのものを選んで、コーディネートになじませるように履いていますよ。そうすれば、ダッドシューズにもチャレンジしやすくなるんじゃないかな」

 
 

●撮影/田中利幸

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