2025.12.31
ウチの大学のスゴい人。〜僕がココにいる理由〜成蹊大学の平田伊吹くん
今回紹介するウチの大学のスゴい人は、成蹊大学、経済学部経済数理学科4年の平田伊吹くん。平田くんは、誰よりも努力してその先にある信頼と熱を届ける、伝統ある應援指導部リーダー部を復活させた人。そんな平田くんに、大学のことや将来のことを聞いてみた。

応援する努力をするから「頑張れ」と言える
── 應援指導部リーダー部って、どんな活動をしているの?
「まず第一に、大学の体育会の試合に応援に行くことです。その応援をするために日々練習をしています。基本的に土日に開催される大会の応援に行き、平日は体力練、声出し、応援歌のリーダー振りなど練習をしています」
── 聞くだけで超ハードだね……。具体的にどんなことを?
「応援はとにかく体力勝負なので、主にランニングや筋トレです。ただ、記憶の中で一番ハードだったのは、お昼休みに本館前の広場で応援歌の練習や声出しをしたことです。やっぱり最初は恥ずかしかったし、学内で一気に顔が割れました(笑)。でも、メンタルが相当鍛えられましたね」
── そもそも部に入ろうと思ったキッカケは?
「入学時はコロナ禍の影響で部員はゼロでした。そんな中、体育会本部に入っていた私は、大学間の総合運動会である『四大戦』という催しで、過去に応援団経験があった自分にエールを切ってくれという話があり、それをやったらそのまま入部することになり。人助けというか成り行きで、部に入部することになりました。当時、馬術部にも所属しており、3年生の先輩を誘ってスタートしました。でも、2人では応援にも限界があるし、翌年に先輩は卒業してしまう。でも『このまま終わらせたくない』と思い、学校側と相談したりサポートもいただきながら、いろいろと考えていきました」
── 伝統ある部を、どうやって復活へと導いたの?
「体育会本部にも所属していたので、その立場を最大限に生かして、新歓の際は一番いい場所を確保させていただきました。日頃から応援している甲斐もあり、譲っていただけたのかなと思います。次に徹底したSNS戦略です。Xで「#春から成蹊」というハッシュタグを駆使して、新入生の疑問や不安を地道に解決していきました。キラキラした情報だけじゃなく『ランチはこの店のほうが安いから、みんなこっち行ってるよ』といったリアルな情報も投稿して、新入生の信頼を獲得しました。その結果、その年の入部は歴代最高の7人でしたので、効果はあったと思います」
── キャンパスが一つだから、情報がより凝縮されていたのもよかった?
「たしかに、たくさんあったら大変ですよね(笑)。キャンパスが一つに集約されているというのは、体育会本部にも所属している自分にとって非常にいい環境です。すぐにいろいろな部とコミュニケーションが取れるのはメリットです。あとは、吉祥寺なので、魅力的なスポットがたくさんあり、発信しやすかったです」
── 部の復活を支えた、原動力は?
「自分で『やる』と言った手前、途中で諦めたくないという気持ちが強かったんだと思います。せっかく頑張っても、途中で諦めたら『アイツはできなかった』と評価されてしまうので、やるしかないと思っていました」
── 今はリーダー長として部員を牽引する立場。心がけていることは?
「自分ができないことを指導すると(指導される側に)不満が溜まるので、『自分もやったよ』というのを見せてから指導しています。体力練や演舞練習は今でも一番回数をこなします。後輩が率先して自らやろうとする空気作りは、そういう姿勢から生まれると思っています」
── 「応援団とはこうあるべき」という理想像はある?
「これは全応援団共通だと思うんですけど、応援される側よりも努力して初めて『頑張れ』と言える権利があるものだと思っています」
── この4年間の経験を就職してからどう生かしていきたい?
「就職はメーカーの内定をいただいています。社会ではより諦めない気持ちが大事だと思っているので、この4年間で培った強い気持ちと度胸を存分に生かしていければと思っています!」

◆成蹊大学◆
東京・吉祥寺にある成蹊大学は、文系と理系がワンキャンパスで学び、学部を越えたつながりが自然と生まれている。体育館・グラウンドが近いのも魅力










































