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LIFE STYLE- ライフスタイル -

2020.10.21

「オンラインの選択肢しかなかった」。 コロナ禍のキャンパスライフと学園祭

新型コロナの影響は、大学生の日常にもいまだ大きな影を落としている。各大学の授業は大半がオンラインで行われており、以前のような「キャンパスライフ」は失われたままだ。本来、10月〜11月は学園祭のシーズンであるが、こちらも例年のようなキャンパス内での開催は不可能という判断をほとんどの大学が下している。そんな中、一部の大学と学園祭実行委員会は会場をオンライン上へと移すことを決断し、開催に向けて手探りで進めている。多摩美術大学の芸術祭(11月1日〜3日で開催)の実行委員がどんな想いで運営しているかを取材した。

右/芸術祭実行委員会、委員長の藤本翔大さん、左/副委員長の中村麟太郎さん

 

4月の段階で大学内でのイベントは不可能に

「3月上旬までは例年通りキャンパス内で開催するつもりで活動していました。その段階でここまでの事態になるとは想像できなかったですし……。振り返るとまだまだ悠長に構えていましたね。その後から世の中の動きとリンクしていくのですが、3月下旬頃に”この状況だと芸術祭の開催は厳しいかも?”と思い始め、緊急事態宣言が出た4月上旬の段階で、今年の芸術祭を”やるか?やらないか?”で大学と話し合うことになりました。僕らとしても、その段階で“人数制限、検温の義務化、学内の消毒”といった当たり前の対策しか提案できなかったし、学校サイドもどんどん悪くなる状況を踏まえて、最終的には「学内でのイベントは行えない」ということを通達されました」

残っていた選択肢はオンライン開催のみ

「じつは、4月に大学と話し合っていた最中にも”オンライン上での開催はできないのか”という話題は出ていたんです。でも僕たちは学内で開催することを第一に考えていたから、あまり気に留めていませんでした(笑)。でも学校内での開催が不可能となった段階で”もうオンラインしか選択肢がないんじゃない?”ということになり……。多摩美の芸術祭って80年以上の歴史があります。それを僕らの代で途切れさせるわけにはいかないという使命感といいますか、とにかくなんとしても開催したいという思いで、苦渋の決断でしたがオンラインでの開催を決断することにしました」

 

↑昨年の芸術祭の風景。毎年3万人前後の来場者でキャンパスが賑わう

 

苦渋の決断も周囲はネガティブな意見だらけ

「決断してみたものの、正直風当たりは強かったです。実行委員の内部からも”オンラインでなにやるの?”とネガティブな意見が多数出てきました。学校との複数回の話し合いを経て、ようやくオンライン芸術祭の骨子がまとまり、7月にSNSなどでオンライン開催の旨を告知したときも、”やる意味あるの?”というかなり辛辣な意見をたくさんいただきました(笑)。そんな意見に囲まれた状況のなか、最初は実現が可能か不可能かを一旦無視して、ひたすらにアイディアを出すところからスタートしています。幸い打ち合わせを重ねていくたび、実行委員も賛同してくれるようになりました。だんだんとチームが1つにまとまっていった感じです」

大学と二人三脚で「新しい芸術祭」を

「ポジテイブに“新しい芸術祭”について考えていくと、逆に多摩美術大学という大学の面白さ、学生の作品やパフォーマンスを、いろいろな人に見てもらえるチャンスだということに気づきました。例年通りのキャンパス内での開催だと、遠方に住んでいる人にはなかなか届けられない。そんなメリットをどうやって最大限に生かすかを考えながら、7月以降は実行委員会を運営していくようになりました。ありがたいことに大学側もいろいろと協力してくれています。たとえば、先日はWebで行う上での専門家による講演を開催してくれました。ほかにもいろいろと助けてくれて本当に助かっています」

 

↑学生の作品が並び、人気のフリーマーケット。今年は新たな試みとしてWeb上での開催を予定している

大学の雰囲気をそのままWEBで表現

「今回オンライン上での芸術祭は、少しでも大学の雰囲気を感じることができるものにしたいと考えています。遠くに住んでいて、今年はじめて芸術祭に触れる人はもちろん、今年の1年生にもキャンパスの空気感をちょっとでも味わってもらいたい。今までほとんど通学できず、多摩美に入った意味も見いだせてない人も多いと思うんです。そんな彼らにもWEB上で少しでもキャンパスの雰囲気を味わってほしいです。まるで八王子のキャンパスを歩いているかのような、オンライン芸術祭を目指しています」

進化した芸術祭をぜひ、お披露目したい!

「学生による作品展示、音楽系の団体や有志によるステージパフォーマンスなど例年開催しているものをそのままWEBに最適化したり、毎年好評のフリーマーケットはGMOペパポさんに協賛いただいてminneやSUZURIと連動したものにするなど、進化させるべきところは進化させています。最初は不安だったりネガティブな感情が先行してしまっていましたが、今は開き直ってどうすればより良い芸術祭になるかを詰めている段階です。コロナ禍がいつまで続くかわからないですし、もしかしたら来年以降もキャンパス内での開催は不可能かもしれません。今年は必ず成功させて来年以降に芸術祭のバトンを繋げていきたいですね」

 

 

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