2021.07.19
意外と使える!マイナンバーカード
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。 それならプロに聞くのが一番! 早速お金の専門家・楓先生に、2016年から本格的に運用されているマイナンバーカードについて教えてもらおう!
■目次
・「マイナンバー」って結局何ですか?
・通知カード=マイナンバーカードは間違い!
・マイナンバーカードを持つメリット
・発行手続きは意外とシンプル
・せっかくの制度、活用しましょう!
2/6PAGE
「マイナンバー」って結局何ですか?
「マイナンバー」って結局何ですか?
いまいち何に使うのかよく知らないという人も多いマイナンバーとマイナンバーカード。今はみなさんの生活であまり活躍の機会がないかもしれませんが、持っておくと便利なこともたくさんあります。今回はぜひ知っておきたいマイナンバーとマイナンバーカードの仕組みと使い方、これから始まる便利なポイント制度などをお話ししていきます。
そもそもマイナンバーとは、日本に住民票がある一人一人にあたえられた12桁の番号です。原則生涯ずっと同じ番号を使い、職場や役所などで手続きをするときなどマイナンバーが必要なときしか誰かに教えてはならないものです。なぜこの制度が作られたかというと、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、それぞれの機関が保有する個人の情報が複数の機関内で同一人物であることを確認するためです。マイナンバー制度が導入されてからは、手続きがどんどん効率化されて便利になり、必要なものが必要な人に届くようになってきています。
3/6PAGE
通知カード=マイナンバーカードは間違い!
通知カード=マイナンバーカードは間違い!
マイナンバー制度が始まったときに、マイナンバーが書かれた紙製のカードが届いたかと思いますが、こちらは「通知カード」というもの。通知カード=マイナンバーカードだと思っている人が本当に多いのですが、そうではありません。マイナンバー自体を証明するためには使えますが、それだけでは本人確認ができず、通知カード+本人確認書類という形で書類を求められることもあるうえ〝マイナンバーカード〞が必要なときには使えないので注意してください。また、通知カードは令和2年5月25日以降に引っ越しをしている場合には証明書類としても使えなくなります。
4/6PAGE
マイナンバーカードを持つメリット
マイナンバーカードを持つメリット
マイナンバーカードは表面に名前や住所、顔写真が、裏面にはマイナンバーが記載されてICチップがついているプラスチック製のカードです。マイナンバーカードは日常的にマイナンバーを使うために持つものというわけではなく、どちらかというと免許証や健康保険証のような〝身分証明書〞の役割をしています。
身分証としての役割以外にも、カードについているICチップの電子証明書を使うことで、わざわざ役所に行かなくてもコンビニで住民票などの証明書を取得できたり、オンラインで確定申告ができたりするなど、行政の申請もネット上でできます。去年行われた10万円の現金給付もマイナンバーカードを持っていれば申請も振り込みも早かった自治体もありました。また、今では健康保険証としても使えます。保険証を持ち歩かなくてよくなると、お財布もスッキリしますよね。
5/6PAGE
発行手続きは意外とシンプル
発行手続きは意外とシンプル
最後に肝心のマイナンバーカードの申請ですが、スマホで見られるマイナンバーカードのオンライン申請ページから簡単に申請できます。もちろん郵送やパソコンでの申請もOK。マイナンバーカードができあがったら、役所の窓口まで取りに来てくださいねというお知らせが届くので、必要なものを持って受け取りにいきます。
ただ、マイナンバーカードの申請をするためには、交付申請書に記載されている申請書IDが必要になるため、交付申請書をなくしてしまった場合、住んでいる自治体に交付申請書の再発行をしてもらわなければなりません。マイナンバーカードの発行自体に1カ月以上かかることがほとんどなので、必要なときには手元に用意できるように早めに申し込みをしましょう。
6/6PAGE
せっかくの制度、活用しましょう!
せっかくの制度、活用しましょう!
SNSでは、マイナンバーカードを作ること=悪いことのように言っている人もいますが、そもそもマイナンバー自体は国が発行しているものなのでカードを作らなくても国や自治体に管理されているものですし、普通の使い方をしていれば銀行口座とマイナンバーが紐づくことでマイナスの影響を受けることは基本的にはありません。マイナンバーと本人確認が同時にできるのは、マイナンバーカードだけです。これからどんどんマイナンバーカードを持っていることのメリットも増えていくはず。今のうちにサクッと作っておきましょう!
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。公式YouTube「かえぽんチャンネル」でもお金についてわかりやすく解説中!
Instagram/@kaedemoney
Twitter/@yokokawakaede