2022.11.18
そろそろジャケットは「ダブル」にしない?
「ダブル」のジャケットってご存じだろうか? そもそも普段僕らがイメージしているジャケットって正式には「シングル」のジャケット。今回おすすめしたいアイテムは同じジャケットでもちょっと違うモノ。 ちょっとしたディテールの差なんだけど印象がとても変わる、今回はそんな”少しだけ上級者”なアイテムのはなし。
「ダブル」とは、正式には「ダブルブレスト」のこと。写真を見てもらえばなんとなく分かると思うんだけど、ジャケットの前打ち合わせ(正面のボタンの付いた部分)が深く、ボタンが2列にならんでいるディーテルのことを刺す。ピーコートみたいな形といえば分かる人も多いかもしれない。
そんな「ダブル」のジャケットだけど僕らが着るには少しオジサンっぽいから、なかなか手を出すアイテムにならなかった。
でもちょっと最近そのオジサンっぽさが良いって思わない? ほどよく力の抜けた野暮ったい感じが、今の気分にハマる気がするんだ。もともと四角のシルエットのアイテムだから、意識しなくてもオーバーサイズ気味の着こなしになるしね。まだ着ている人も少ないから、このタイミングでチャレンジして、周りに差をつけてみるのもいいかもしれない。
ダブルでチェック柄。こんなレトロ感が気分
ツイード素材で肩を落としたシルエット。そしてレトロ感のあるチェック柄。今の気分をふんだんに落とし込んだジャケットはスウェットパンツやキャップなどで”キチンと着ない”のが正解。上品さを意識するより、思い切ってカジュアルダウンしたほうが今っぽい。
ジャーナル スタンダードのジャケット2万8600円(ジャーナル スタンダード渋谷スクランブルスクエア店)、ジョン スメドレーのシャツ3万5200円(リーミルズ エージェンシー)、モアレスのインナータートル4290円(洋服の青山 池袋東口総本店)、チャンピオンのパンツ1万1550円(チャンピオン ブランドハウス シブヤ トウキョウ)、ディーゼルのシューズ3万1900円(ディーゼル ジャパン)、ナイン テイラーのキャップ7590円(スタジオ ファブワーク)、ナノ・ユニバースのソックス1980円(ナノ・ユニバース カスタマーサービス)
セットアップ風に着つつ、個性あるディテールで変化を
ボタンの個数を減らしてミニマムに仕上げた、スーツ地っぽい上品素材のジャケット。セットアップ風に合わせ、インナーにはニット&シャツを加えたヒネリのあるキレイめコーデに仕上げた。普通(シングル)のジャケットのセットアップとはひとあじ違う格好にチャレンジしたいならぜひ。
カズキナガヤマのジャケット10万6700円、シーク ヤボーティのパンツ3万9600円(ともにスタジオ ファブワーク)、ニット3万3000円(ディスカバード)、シップス エニィのシャツ6930円(シップス インフォメーションセンター)、ヨークのシューズ2万9700円(ヘムトPR)
羽織るだけで映える
ダブルのジャケット7選
ダブルのジャケットの最大の魅力は、取り入れるだけで周囲と違う雰囲気が手に入るということ。スーツっぽい生地からデニム素材までバリエーションも多いのでさまざまなテイストに合わすことができる。
スウェットやニットなどの上にばさっと羽織るだけでOKの手軽さもうれしい。
1.ヘリル
ほかではあまり見かけないデニム素材を採用。ダブルのジャケットならではの上品さは残しつつ、独特のアジがありワークっぽいスタイリングのアレンジもできそう。経年変化も楽しみたい。
ヘリルのジャケット5万5000円(にしのや)
2.カズキナガヤマ
ベーシックなグレンチェックと思いきや、じつはブルーのチェックが混ざっている。仕立てが良いのはもちろん、高級フランネルの王様とも言われているフォックスブラザーズ社の生地を使っていたり、上質を体現した1着。
カズキナガヤマのジャケット12万1000円(スタジオ ファブワーク)
3.ラブレス
サテン地のラペルや紋章入りのボタンなど、かなりタキシード要素の強いデザイン。なにげないカットソーに羽織っても一発で上品な着こなしに仕上げてくれそう。
ラブレスのジャケット5万9400円(ラブレス 青山)
4.デス トゥーテニス
ボタン数の少ないダブルのジャケットは、カーディガン感覚で軽く着られそう。肉厚なベロア素材を使用し、やや大きめのシルエットが今の気分にもハマる。
デス トゥー テニスのジャケット5万3900円(ディファレントリー池袋東武店)
5.スーパーサンクス
エコレザー製でワイドな身幅の1枚はスーパーサンクスらしい個性派。見た目よりかなり軽い着心地。派手なニットなどと合わせて遊び心のあるスタイリングを楽しみたい!
スーパーサンクスのジャケット2万3650円(ジャジャーン)
6.クルニ
袖丈、着丈を長めに設定したクラシックなジャケットを、タイロッケン仕様にアレンジ。やや光沢感のある生地やゴールドの金具などクルニらしいディテールが随所に散りばめられている。
クルニのジャケット5万5000円(シアンPR)
7.アーバンリサーチ
普段着としてはもちろん、ちょっとしたビジネスシーンまで対応してくれそうなベーシックな1枚。同じ素材を使ったパンツやシャツも展開しており、トータルでの着こなしも楽しめそうだ。
アーバンリサーチのジャケット2万5300円(アーバンリサーチ ルミネ新宿店)
アーバンリサーチ ルミネ新宿店
☎050-2017-9004
SANYO SHOKAI カスタマーサポート
☎不明
シアン PR
☎03-6662-5525
シップスインフォメーションセンター
☎0120-444-099
ジャジャーン
☎03-6804-5596
ジャーナル スタンダード渋谷スクランブルスクエア店
☎03-6434-1097
スタジオ ファブワーク
☎03-6438-9575
チャンピオン ブランドハウス シブヤ トウキョウ
☎03ー5962ー7600
ディファレントリー池袋東武店
☎03-6709-1233
ディスカバード
☎03ー3463ー3082
ディーゼル ジャパン
☎0120ー55ー1978
ナノ・ユニバース カスタマーサービス
☎0120ー70ー5088
にしのや
☎03ー6434ー0983
洋服の青山 池袋東口総本店
☎03-5952-7201
ラブレス 青山
☎03-3401-2301
リーミルズ エージェンシー
☎03-5784-1238
●撮影/瀬田秀行[モデル]、吉本光宏[静物] スタイリング/杉浦優 ヘアメイク/FUJIU JIMI モデル/鈴木志遠