2020.07.17
山本舞香が頑張りたいこと「今日から私は”受け身になる”!!」
放送中のドラマ「ハケンの品格」ではジレンマを抱えながらも一生懸命に仕事に向き合う新人派遣社員を演じる山本舞香。7月17日(金)公開の映画『今日から俺は!!劇場版』にはバリバリのスケバン・森川涼子役で出演するなど、女優として飛躍的に活躍中の彼女にインタビュー! 「自分でもびっくりするぐらいスッと入れた(笑)」と語るスケバン役についてや初めての福田組現場についてなど、盛りだくさんに答えてもらいました!
■『今日から俺は!!』という人気作への途中参加は、正直怖かった
――昨年一大旋風を巻き起こした大人気ドラマ「「今日から俺は‼」。劇場版の新キャストとして参加していかがでしたか?
「“福田監督作品=絶対に面白い”ってイメージが強くあったので、正直プレッシャーも感じていました。撮影に入ってからも、監督からは演技については基本任せていただいていて、あまり何か言われることはなかったんです。でも、自分がプレッシャーを感じていたからなのか、試されているような感覚になってしまって少し怖かったです。あとは……やっぱりドラマからやってこられているキャストの方々が本当に面白くて、思わず笑ってしまうのを頑張って耐えていましたね。ほっぺの内側を噛んだりして(笑)。お芝居も、演出も、勉強になることが多かったなと思います」
――「怖かった」?
「いや、怖いでしょ(笑)! みんなが大好きな作品に映画から新しく入って、観てくださった方に“凉子なんか違う”って思われたらどうしよう、とか考えてしまって。いつもはこんなこと言わないんですけど……それぐらいプレッシャーがあったのかも。でも賀来さんはじめ、みなさん本当に温かく迎えてくださったのでとても楽しく撮影ができました」
――山本さんが演じたのはいわゆる「スケバン」の森川涼子ですが、役には意外とスッと入れたとか。
「そうなんですよ、何ででしょうね(笑)。もちろん素の自分とは全然違う性格ですし、『待て、コラ!』とか今まで言ったことのないセリフもたくさんあったんですけど……衣装を着てヘアメイクをしていただくと自然にスイッチが入るというか、涼子になることができました。なのでスタッフさんの力に助けていただいた部分も大きいなと思いますね」
――衣装もセーラー服に特攻服と、まさに80年代を体現したようなものでしたが、80年代のカルチャーはどう感じましたか?
「以前『SUNNY』という映画で90年代の高校生を演じた経験もあるんですけど、今回も80年代という、自分が生まれる前の時代の人を生きることができて、改めてこのお仕事ってすごいなと感じました。いろんな人間になれて、いろんな世界に入れて、いろんな衣装を着られて。スタッフの方々が用意してくださった現場の中でお芝居をすれば、もうその世界にいるわけですから。みなさんがいてこその自分だなとしみじみ思いましたね。『今日から俺は!!』はとくに、他にないぐらいヤンチャで情熱を持った人たちが集まっていると思うので、参加できたことがうれしいです」
——ロングスカートと特攻服でのアクションはいかがでしたか?
「スカートがまとわりついたり、特攻服がバサーッと動いたりして静電気で大変でした(笑)。言い換えると動きの出る衣装ということだと思うので、動きの難しさを乗り越えて、画面上でいいアクションができてたらいいなって思います!」
——もともと空手をされていたこともあって、アクションはお好きなんですよね。
「やるのも見るのも好きですね。自粛期間中も『96時間』や『ワイルド・スピード』など、ずっとアクション映画を見ていました!」
■「受け上手」なコミュニケーションができるようになりたい!
——自粛期間を経て、お仕事との向き合い方は変わりましたか?
「こんなに長い間お仕事を休んだことが今までなくて、徐々に再開されてからは、感覚を取り戻すのが少し大変でした。雑誌の撮影でも、22体ぐらいは平気でやってたのに、1日6体やるだけでヘトヘトになったり(笑)。でも久しぶりにそういう撮影やテレビのスタジオ収録をやるとやっぱり楽しいなと思いますね。ドラマを撮っていても、みんなと同じ空間でお芝居すること自体が楽しいなと。ただ、セリフ量が多いときとかは“今までどうやってセリフを覚えてたっけ?”という感覚になってしまったりして、まだ自分の中で取り戻していっている最中という感じです」
——『今日から俺は!!』では主人公の三橋貴志が転校を機につっぱりデビューします。山本さんは、「今日から〇〇」で始めたことは何かありますか?
「『今日から俺は受け身になる!』ですかね。すべてを自分から発信するわけじゃなくて、その人の話をきちんと聞いて、感情を受けてから話す。人とのコミュニケーションが自然とそういう風にできたらいいなと自粛中に考えてました。今年23歳になるし、ちょっとずつ大人になっていければいいなと思って」
——主題歌に「突っ張ることが男の勲章」とありますが、山本さんの信念は?
「シンプルですが、大切だなって自分が思う人は大切にするとか。そういうことは曲げちゃいけないなと思っています」
——大切な人を死んでも守るのは凉子と近いですね。
「そうですね。親友だったり、家族だったり。自分が自然体でいられる人、腹を割って話せる人は大切にしたいなと思いますね」
——最後に読者にメッセージをお願いします!
「劇場版からの参加なので偉そうなことは言えないんですけど、凉子を優しい目で見ていただきつつ、劇場で爆笑してくださったらいいなって思います。楽しみにしていてください!」
『今日から俺は!!劇場版』
全国で公開中!
©西森博之/小学館 ©2020「今日から俺は!!劇場版」製作委員会
STORY
転校を機に、髪を金髪に変えてつっぱりデビューした軟葉高校二年生・ 三橋貴志(賀来賢人)。持ち前の運動神経とねじ曲がった性格で、たちまち周囲の不良達に目を付けられる。同じ日に転校してきたトゲトゲ頭の 伊藤真司(伊藤健太郎)とコンビを組んで、次々やってくる強敵を返り討ちにしていく毎日。三年になったある日、かつて二人が壮絶な戦いを繰り広げた不良の巣窟・開久高校の一角を隣町の北根壊高校が間借りすることに。かなりの極悪高校で名の通った 北根壊の番長は 柳 鋭次(柳楽優弥)と 大嶽重弘(栄信)。彼らは、 智司(鈴木伸之)と 相良(磯村勇斗)という圧倒的な“頭”を失った開久の生徒に対して妙な商売を始める…。一方、怪しいスケバン・ 涼子(山本舞香)が 今井(仲野太賀)に近づき…。それは、「今日俺」史上最大で最凶の波乱の幕開けだった―!
CAST&STAF
出演:賀来賢人、伊藤健太郎、清野菜名、橋本環奈、柳楽優弥、山本舞香、他
監督・脚本:福田雄一
原作:西森博之
配給:東宝
HP:https://kyouore-movie.jp/
1997年10月13日生まれ。鳥取県出身。「鳥取美女図鑑」に掲載されていた写真をきっかけにスカウトされ、2011年にCMで芸能界デビュー。以降、数多くの映画、ドラマに出演。公開中の映画『今日から俺は!!劇場版』には永架高校のスケバン・森川涼子役で出演する。その他、放送中のドラマ「ハケンの品格」(日本テレビ系毎週水曜22時~)、「王様のブランチ」(TBS系土曜9:30~)でも活躍中。ヒロイン役で出演する映画『とんかつDJアゲ太郎』の公開も控える。
公式Twitter/@maika_style
公式Instagram/@yamamotomaika_official
撮影/杉江拓哉(TRON) スタイリング/津野真吾(impiger) ヘア&メイク/MAKI(LINX)