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INTERVIEW- インタビュー -

2022.09.10

玉城ティナ「出せるものは出せた」新作映画で強盗組織の一員に

発売中のFINEBOYS 10月号に玉城ティナが登場。前回から約4年ぶりということで、最近のファッションや公開中の出演映画『グッバイ・クルエル・ワールド』でのエピソードなど、たっぷりインタビューしました! 映画で演じたのは、ある事情で強盗に加担することになった風俗嬢・美琉(ミル)。役作りにはかなり苦労したようで──⁉︎

玉城ティナ「20代半ばになって……」

──いつもおしゃれな玉城さんですが、最近はどんなファッションが気分ですか?
「最近はデニムパンツをよく穿きます。以前はカジュアルすぎる気がしていたんですが、20代半ばになってシンプルなアイテムがしっくりくるようになりました」

──カッコいいと思うメンズの格好は?
「自分の好きな服を着るのがいいと思いますよ。ファッション誌で勉強している時点ですごいと思いますし。あえて言うならTPOにあった服装がいいかな。あとは、普段カジュアルなテイストが多い人は、シャツを着てみるとか。ギャップみたいなものが好きかもしれないです。とくに女のコは、そういう変化をよく見ている気がします」

──自分の意外な一面を挙げるなら?
「意外と抜けているねと言われます。仲が良い子といると気が抜けるみたいです。忘れ物が多かったり、家を出たあとに”コンセント抜いたかな?”って確認しに戻ったり。最近は大人になってちゃんと確認するようになったので大変なことにはならないんですけど、ついおっちょこちょいな部分が出てしまいますね」

──大人になって、一番変化があったなと感じることは?
未来ってちゃんとあるんだなって思えたことでしょうか。20歳の頃は、今こういうふうにしたいとか、目先のことばかりで。それに比べると今は未来のことをちゃんと考えられるようになった気がします。現実的になったというか。30代はこういうふうにしたいから、逆算して今こういうことをしたらいいのかな……という考え方をするようになりました。やっていることはそんなに当時と変わらないのかもしれないんですけど、物事を考えるときの組み立て方が変わったような。あとは、自分の機嫌は自分で取ろうとか、人に期待するより自分を変えたほうが早いとか(笑)。誰でもいずれは気づくことだと思うんですけど、こういう考え方をするようになったのは年齢だなと感じます」 

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映画『グッバイ・クルエル・ワールド』で強盗組織の一員に

──公開中の映画『グッバイ・クルエル・ワールド』では、豪華な俳優陣の中でカギとなるキャラクター・美琉を演じていますね。強盗組織の一員なわけですが、オファーを受けたときはどんな気持ちでしたか?
「まず印象的なキャラクターだなと思いました。これまでに演じたことのない人物像だったので、どういうふうにアプローチしていけばいいのかすごく悩みました。原作がない完全オリジナルの作品ですし、監督の今だからこそやりたいことが込められているなと感じて。脚本からもすごく伝わるものがあったので、私の演技で邪魔をしてはいけないなと」

──美琉についてはどう思っていましたか?
「自分の年齢や環境を意外と冷静に見ているけど、どうしたらいいのかわからず環境を打破する力がない子だなという印象でした。彼女に対してかわいそうだとは思わないけれど、キャラクターを作るのは難しかったです。監督もわかりやすい指示を出してくれる方ではなくて、質問しても答えをハッキリ言ってくれるわけじゃないというか。撮影初日にはそういう演出方法を理解して、もう質問するのをやめようかなと思っていました(笑)。監督が選んでくれたんだから、もうそこはお互いの信頼関係ができているはずだと自己暗示をかけたりして(笑)」

──そうやって役作りに悩むなかで、突破口になった出来事や役を掴めた瞬間はありましたか?
「掴めたと感じたのは、できあがった作品を観てからですね。私自身、美琉のことは事前にしっかり考えたからといってできあがるキャラクターではないと感じていたので、現場でシーン毎に彼女の感情を掴んでいたというか。前後のストーリーをつなげて作り上げていくよりも、たとえば”そこをすり抜けなきゃいけない美琉の気持ち”を意識したりしていました。なので美琉の”考えるよりも先に行動する”という部分もよく表せた気がしますし、撮影中に出せるものは出せたのかなって思います」 

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──印象に残っているシーンを教えてください。
「実際にはできない体験ばかりでしたが、不思議と大変なことはあまりない現場でした。唯一挙げるなら銃を扱うシーンかな。カッコよく見えるように、でも慣れすぎてはダメというバランスが難しかったです。お気に入りのシーンは、美琉と矢野(宮沢氷魚演じるラブホテルの従業員)が、ある部屋から抜け出して車に乗るところ。演じていて楽しかったですし、彼女が一番が幸せそうな瞬間でした。ストーリー的には、彼らが出会う回想シーンも印象に残っています。二人の関係性を表す場面なので大事に演じました」

──では最後に、読者に向けてメッセージをお願いします!
「事前知識を入れずに観てほしい作品です。車やお金など人間の野望的な要素にロマンを感じる人もいると思いますし、普段の生活から少し離れて楽しめる内容になっています。”この映画、何だったんだろう”となるはずなので、観た人同士で感想を話し合うとおもしろいかも。皆さんがどう感じるのか、私も気になります!」

Profile
1997年10月8日生まれ、沖縄県出身。2012年講談社主宰オーディションの初代グランプリに輝き、女性ファッション誌「ViVi」の 最年少専属モデルに。'14年には女優デビューを果たす。現在、映画『グッバイ・クルエル・ワールド』が公開中。『窓辺にて』が11月に公開予定。
Instagram
@tinapouty
Twitter
@tina_tamashiro

映画『グッバイ・クルエル・ワールド』
全国公開中


STORY
夜の街へとすべり出す、水色のフォード・サンダーバード。
カーステレオから流れるソウルナンバーをBGMに交わされるのは、
「お前、びびって逃げんじゃねーぞ」と物騒な会話。
互いに素性を知らない一夜限り結成された強盗団が向かうのは、さびれたラブホテル。
片手にピストル、頭に目出し帽、ハートにバイオレンスで、ヤクザ組織の資金洗浄現場を“たたく”のだ。
仕事は大成功、大金を手にそれぞれの人生へと戻っていく。──はずだった。
ヤクザ組織、警察、強盗団、家族、政治家、金の匂いに群がるクセ者たち。
もはや作戦なんて通用しない。クズ同士の潰し合いが始まる。最後に笑うのは誰だ!

CAST&STAFF
出演:西島秀俊、斎藤工、宮沢氷魚、玉城ティナ、宮川大輔、大森南朋/三浦友和
監督:大森立嗣 脚本:高田亮
配給:ハピネットファントム・スタジオ
HP:happinet-phantom.com/gcw/

INFORMATION

<衣装>
ラム・シェのワンピース4万7300円(ブランドニュース)、チャールズ&キースのシューズ7900円(チャールズ&キース ジャパン)

チャールズ&キース ジャパン
charleskeith.jp

ブランドニュース          
03-3797-3673

撮影/杉江拓哉(TRON) スタイリング/松居瑠里 ヘア&メイク/渡嘉敷愛子

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