2024.07.31
ウチの大学のスゴい人。〜僕がココにいる理由〜芝浦工業大学の鶴谷勇人くん
今回紹介するウチの大学のスゴい人は、芝浦工業大学・工学部機械工学科3年の鶴谷勇人くん。インラインスピードスケートで今年、200mと5000mポイントレースの2種目で日本新記録を樹立。世界選手権に出場した鶴谷くんに、大学のことや将来のことを聞いてみた。
競技で得た経験を糧にして
立派なエンジニアを目指す
──お姉ちゃんの影響ではじめたとか。
「小学生のときに姉のシューズを貰いはじめたのですが、いざやってみるとスピード感にハマってしまいました。ただ国内の学校にインラインスピードスケートを部活として採用しているところはほとんどなく、小学校のときからずっとクラブチームに所属しています」
──海外ではプロリーグもあるほどメジャーな競技だけど、日本ではマイナーだとか。
「世界戦に出場できる選手でいうと、各国多くても20名程度です。また、日本には国際基準に沿ったリンクもなくマイナーと言わざるを得ないかなと。昨年、初めて日本代表として世界選手権に出場し、また今年の全日本選手権では日本新記録で優勝することができましたが、それでも世界のレベルの高さを痛感しました」
──とはいえ、全日本選手権では日本新記録で優勝。これからは世界がライバルだね。
「ダッシュ力の強化、コーナリングの反復練習、コース取りの研究に努めた結果です。コロナ禍では練習もままならず心が折れそうになることもありましたが、結果を出せたことで、熱心に指導してくれる監督や応援し続けてくれる方々に恩返しできたと思います」
──続けている理由は?
「ただただ、好きだからです(笑)。でも、僕はこの先プロになりたいとか、世界のトップチームに入りたいとか思ってないんです。就職したら、競技は引退するつもりですから。機械工学の分野でエンジニアとして活躍したいんです。両立を考えたこともありますが、どちらも片手間にできるようなものではないので」
──大学ではどんなことを学んでるの?
「今はさまざまな実験を行っています。機械工学は、どんな時代においても不可欠なものです。スマホにしろ車にしろ、動くものを作るときには絶対に必要なものですから。その現場で活躍できる人になりたいですね。大学院に行くことも考えています。機械工学は理論的にちゃんと理解できているかどうかが重要なので」
──将来を見据えて、具体的な目標を持ってるんだね。
「やるべきことを後回しにしない、常に全力で挑むといった考え方を、インラインスピードスケートを通じて学ぶことができました。それに、芝浦工業大学は就職率が高いんです。学科の種類が多く、専門的なことが学べ、そして学習環境が整っています。そんな中で学ぶ身としては、学業がプライオリティのトップなんです。来年はアジア選手権がありますが、メダル獲得と記録更新を目指しつつ、その中で一人前の社会人になるための考え方や行動を学びたいと思います」
◆芝浦工業大学◆
2027年に創立100周年を迎える。理工系大学ながら今年度の女子入学者比率は26.6%を達成。
▶︎オープンキャンパス情報
大宮キャンパス 8/3(土)、8/4(日)
豊洲キャンパス 8/24(土)、8/25(日)
入試情報サイト:https://admissions.shibaura-it.ac.jp/
公式SNS
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●文/安岡将文 撮影/瀬田秀行