2025.02.28
ウチの大学のスゴい人。〜僕がココにいる理由〜千葉商科大学の芹澤 孟くん
今回紹介するウチの大学のスゴい人は、千葉商科大学、商経学部商学科4年の芹澤 孟くん。芹澤くんは、学内公募で学生向けの飲食店の経営を経験し、町中華店の経営者にまでなっちゃった人。そんな芹澤くんに、大学のことや将来のことを聞いてみた。
実践型の大学で学んだことで
経営者になる目標がグッと近づいた
──大学在学中に起業すること自体がスゴいけど、中華料理店ってトコロがおもしろいね!
「もともと飲食店に限らず、子どもの頃からずっと経営者になりたいと思っていたんです。母が会社を経営しているのを、ずっと見てきましたから。その影響でしょうね。そんな中、高校生の時にオープンキャンパスでこの大学に来たら、学生ベンチャー食堂という制度があることを知り、飲食店の経営を学んでみようと思ったんです」
──学生ベンチャー食堂ってどんな制度なの?
「大学内にある食堂テナントスペースを使って、実際に学生が経営を実践するという制度です。大学がテナント料と光熱費や人件費の補助をしてくれるので、大胆なチャレンジができるんです」
──スゴい!いわゆる実践型の学びの場だね。
「そうです。経営は机の上だけで学べるものではないので、そうしたリアルな経験はとても身になりました。お店を経営する際に一番大変なのは、やっぱり初期段階なんです。そのハードルが低いので、失敗を恐れずにトライすることができました」
──儲けは出たの?
「はい、かなり(笑)。一般サラリーマンの平均初任給よりも稼げました!もちろん、大学のサポートがあっての上ですが、自分の中で自信になりましたね」
──それを経て、中華料理店の経営に乗り出したわけだ。
「大学の目の前でずっと美味しい中華料理を提供してくれていたお店が、しばらく休業になっていたんです。そこで、大学の関連会社と共同で経営することを計画したんです。ただ、初めはお店の方も難色を示されました。単に経営するだけではなく、ちゃんと美味しい中華料理を提供することがお店の存在意義ですから。でもみんなが食べてきたあの味をどうしても残したくて何度も何度も通って熱意を伝えたところ承諾をいただくことができて、昨年の11月にオープンすることができました」
──学生ベンチャー食堂と違って、本当の経営者となったわけだけど、やっぱり大変?
「もちろん大変です(笑)。利益も今トントンといったところですし。でも、大学の学生だけじゃなく、地域の常連さんもまた食べにきてくれたりと、再開を喜ぶ声を多くいただいていますから、それが励みになっています」
──実際に経営してみて、新しい課題が見えてきた?
「目下の課題は後継者探しです。この中華料理店も、後継者がいなかったことでずっと休業となっていたので。じつは大学を卒業した後は銀行に就職が決まっていて、僕は株主として携わりつつ実際の経営は後輩に任せようと考えているんです」
──直接的にはお店の経営から離れるんだ。どうして?
「副業不可なのと、融資を担当する部署で飲食店以外の業界についても関わって多くのことを学びたいんです。その先どうするかはまだ決めていませんが、さまざまな経験を積んでおくことが、新たにやりたいことが見つかったときに役に立つと考えていますから」
──将来が楽しみだね。経営者の道はお母さんも喜んでいるんじゃないかな?
「いろいろとアドバイスは貰っていますが、でも経営はそんなに甘くないから会社員でいたほうがいいって何度も言われました(笑)。まぁ、経営の現実を知っているからこその言葉ですよね。でも、喜んではくれています」
◆千葉商科大学◆
実学教育を通じて高い倫理観をもつ人材を育成する社会科学の総合
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芹澤くんが事業承継した町中華店「萬来軒」はこちら!
所在地 : 千葉県市川市国府台1-4-6
Instagram ID:banraiken_cuc
●文/安岡将文 撮影/瀬田秀行