2023.06.02
せんべろで聞かせて!~原宿雅屋編~
僕らと同世代の働く女子が今、なにを考えなにに悩んでいるかをビールとホッピーを相棒に敏腕プレスがヒアリング。さて、今回は寺井のホームグラウンドの1つである原宿が舞台。社会人になって2年目というフレッシュな女子を相手に、どんな話が繰り広げられるのか……?
どうも寺井です。早いものでもうこの連載も3回目。この感じだとあっという間に10回、20回と続いていきそうです(担当編集、聞いてるか? 頼むぜ?)。ゆくゆくはこの連載が有名になって、街を歩けないほどの人気者になりたいですね。書籍化! 重版出来! TV出演!
……あんまり調子に乗っていると各方面からお叱りを受けそうなので、今回はこのへんにしておきます……。さぁ、今月も日本最重量PRによるインタビュー、スタートです。
今回の舞台は
僕のホーム、原宿で
今回の舞台は原宿。前回の高円寺もよかったけれど、やはり原宿勤務の身としては落ち着くというかなんというか。というか、今回の雅屋はマジでよく行く店で、正直いくら使っているか分からない(笑)。店舗サイドは認めてくれるか分からないが、僕の中では常連だ。そんなホーム・オブ・ホームで、心強いみなさんの声援を受けつつ(受けてない)、お迎えした女子は都内のIT企業で働くぽんちゃん。自分のクライアントの娘さんが通っているダンススクールの繋がりという、遠いような近いようななんとも不思議な関係性だ。だが、可愛ければすべてOK。
まずはビールで乾杯。ぽんちゃんはレモンサワーをチョイス。いいよ。ビール飲める派の女子も大好きですが、レモンサワーでスタートする女子も好き。なんか、お酒はそんなに強くないけれど”飲めます&飲みます”感がいいよね。
「おつかれさまで〜す!」でスタートしつつ、まずは自己紹介から。「なんでぽんちゃんなの?」「あはは。よく聞かれるんですけど、小さい頃にお腹をぽんぽんしてたって理由だけで、10年以上このあだ名で来ちゃいました(笑)」。お、おそるべし東京コミュニティ。僕のような田舎出身(富山県)にとってはあまり縁のない、小学校からのあだ名で大人になるパターンか……。
「さすがに職場では呼ばれませんけどね(笑)」「仕事はIT関係って聞いているけど、どんな内容?」「いろんな企業へ出向して、そこで新しいシステムの提案したりするのがメインです。」「エンジニアと、PM(プロジェクトマネージャー)っぽい資料などを作成する人間でチームを組んで、出向先にいろんな提案をしたり、、、」おっと、たぶん僕には理解できない難しい話が始まっている。でも、仕事の話を情熱的にする女性、嫌いじゃないよ?「ぽんちゃんは、その資料を作るのが仕事ってこと?」「そうですね。厳密には、それだけじゃないんですけど……だいたい合ってます笑」よし。だいたい合ってればOK。IT関係はあまり縁がなくイマイチよく分からないので、深く掘り下げられない……。「あとは、採用広報などで、自社のSNSの運用などもやってます!」お、その話なら俺も分かる!「InstagramとかTikTokとかを運用しているってこと? 自分で出たりとか?」「いやいや。私は撮る方専門ですよ〜。社内の人やイベントなど取材して、会社の魅力を伝えるコンテンツにしています」
仕事にダンスに、
ぽんちゃんは、忙しい。
「ん? ちょっと待って。出向しつつ社内で取材して採用広報やるって、けっこうハードじゃない?」「そうなんですよ。出向先での業務が終わった後に本社に戻って、それから社内でSNSのアップの準備したり……。」「うわ〜。働くねぇ! それに加えてダンスやっているんだよね?」「月曜と火曜はひたすら仕事して、水曜と木曜は生徒としてダンスのレッスン受けて、金〜日曜はダンスの先生やってます笑」すごい。月曜から日曜まで酒を飲んでいる自分が恥ずかしいレベルだ。てへへ(恥じらい)。
「副業というには少し大袈裟ですけど、仕事とダンスの2つの軸で今は生活している感じですね。」「ダンスはいつはじめたの?」「私はけっこう遅いスタートで、大学からです。菅原小春さんの動画を見たのがきっかけですね。単純にカッコいいって思って大学でサークルに入ろうと思ったんですけど、気合い入ったサークルが身近になくて。」「気合い入った!(笑)」「あはは(笑)。インカレのサークルもいくつか新歓行ったんですけど、チャラいんですよ! だから自分でダンススクールを探して入りました。途中でコロナ禍に入ってしまったから、先生のムービー見て自分で練習して…って感じでやってましたよ」
事前情報によると
ぽんちゃんには彼氏、います。
ちなみにこの連載も3回目。事前のアンケートで、ぽんちゃんには彼氏がいるのを僕は把握している(がっかり)。「それだけ忙しいと、彼氏が不満持ったりしそうだよね?」「彼はフランスに留学中なんで、そういう喧嘩は無いです。お互い自由にやりたいことやっている感じですね。」「おっと遠距離だ。逆に、遠距離なら俺と付き合おうって口説かれること、多そう。ちなみに付き合って長い感じ?」「高校からの付き合いです。遠距離を盾に口説かれる……無くはないですけど、興味ない感じを出してます(笑)」うむ、俺には分かるが、2桁以上の男が華麗に散っていったに違いない。南無。「東京出身でダンスやっててIT系で勤めていると、周囲に派手な友達がけっこういそうな気がするけど(笑)? マッチングアプリとかやらないの」我ながらスムーズ(!?)に下世話な質問をぶっこんだ。このスムーズさが僕の取り柄だな。「あー。それは、人によりますよ(笑)。めっちゃガツガツやっている子もいますね。」「ぽんちゃんは?」「やったことないです。」「理由は?」「なんか、嫌だ。」「なんか嫌だ……。な、なるほど」ストレートすぎる答えだ。これは生粋のモテる子ならではの答えな気がする……。
しっかりしていても、悩む。
それって若さだね(俺良いこと言った!)
ぽんちゃんのレモンサワーゆっくりと進むが、こちらは全開。ビールのおかわりを済ませて、お決まりのホッピーは注文済みだ。
「けっこうしっかりしてそうだから、お酒の失敗もなさそうだよね?」「周りには、よく真面目って言われます。お酒も介抱される側より、圧倒的にする側ですし(笑)。」「真面目って言われることに抵抗はある?」「うーん。損してるかもって感じることは正直ありますね。でもハメを外したいっていう欲求もないので、あんまり気にしていないかも。」「でも将来については、真面目に悩んでますよ。本当は、ダンスを軸にして生活したいけど、このまま安定した会社員をとして生きるべきなのか……とか。」「なるほど。本音だとダンスで生活したい?」「そうです。でもお金や自分のキャリア、結婚、子供とかいろんなコトが絡んでくるじゃないですか。」
お、いよいよこの連載の趣旨の1つである若い子の悩み相談みたいな展開になってきた。ここは頼れる男を演出しないと……。「現状で、どれくらいダンスに心が傾いているかによるかもね。7:3でダンスが多い感じ?」「そう。それくらいです。もちろん、もっと年を重ねてからダンスを軸にするのも良いけれど、プレイヤーとして考えたらタイムリミットもあるし、もしダンスで芽が出なかったとき、自分の社会人としてのキャリアが厳しくなるなぁって。」「それって、本心ではダンスをやりたいんだよね。それなら期間区切ってフルコミットしてみても良いんじゃないかな。たとえば2年くらい。それならまだ20代中盤だから、失敗してもリカバリーしやすいと思う。やりたいことが明確なら、行動は早くしたほうが良いと思うよ。『やらなきゃよかった』より『やればよかった』って後悔のほうが辛い。年をとるごとにいろいろなしがらみや贅肉が増えるから」100kg超える男が贅肉の話をして、どれくらい伝わったかはわからない。でも我ながら良いこと言った。たぶん、彼氏がいなかったらワンチャンあった(ない)!
「たぶん、私はダンスがやりたいんですよね。うん。今日はそれが明確になった気がします! ありがとうございます!」なんて話をしていたら、お店の閉店時間。2次会のお誘いをしようとしていると……「明日も、朝8時30分から始業なんですよ〜。早すぎますよね(笑)!」グヌヌ。これは下心を見透かされたか? さすがは数多くの男子からのアプローチをかわし続けてきた歴戦の生き残り……。
ここで無理に2次会のお誘いをするほど野暮な男ではないので”今日は”すんなり解散とする。まぁ月曜日だしね。
「お疲れ様でした〜!」と笑顔で帰る彼女を見送り、時計を見る。時間は23時前。ホームの地の利を活かせず、スコアレスドローに終わった本日、いまから渋谷で飲み直すか……。
今回のせんべろ『雅屋 原宿店』
住所: 東京都渋谷区神宮前3丁目26−11 ホノラリー原宿ビル B1F
☎︎03-6438-9406