2020.03.11
SKITオーナー鎌本さんが選ぶ生涯最高の1足は"MJ着用!?"のAD13!
スニーカーシーンの盛り上がりはおさまらない! 新作や復刻が続々と登場する中、SNSの躍進もあり、今までなら拝むことすらできなかったような激レアモデルでも、多くの人が画面を通して鑑賞できるようになった。いろんなレアモデルの情報がグローバルに広がっている中、スニーカーシーンの識者に、だからこその私的なレアモデル(=生涯最高の1足)を見せてもらった!
SKIT(スキット)オーナー鎌本勝茂さん
プロフィール/高校卒業後に上京、吉祥寺のスニーカーショップにスタッフとして入店。その後2001年に晴れて独立。吉祥寺にスキットをオープンする。ショップにはシューズマニアはもちろん、ビギナーも多く訪れ連日大盛況。都内以外にも堀江店、仙台店、大名店を展開する。
鎌本さんが選んだ生涯最高の1足はコレ!
サイン入り! JORDAN BRAND(ジョーダン ブランド)のNIKE AIR JORDAN 13
ナイキ エア ジョーダン 13は、1997~’98年シーズンにマイケル・ジョーダンが着用していたシグネチャーモデル。彼が〝ブラックパンサー〞の名で親しまれていたこともあって、ソールデザインは豹の肉球がイメージソース。白赤黒の色構成は、シカゴカラーと呼ばれる。
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この靴を選んだ「想い」を語ってもらった!
本当の意味でのレア物はこういうものだと思う。
「中学生からバスケットボールをしていた影響もあって、ナイキ エア ジョーダンシリーズには思い入れも人一倍。そんな僕が初めて買ったのは、1994年にリリースされたエア ジョーダン 9でした。でもベストとなったらコレ。おそらくマイケル・ジョーダン本人が履いていただろう、エア ジョーダン 13のシカゴカラーです。当時のシカゴ・ブルズ黄金期メンバーのサイン入りで、マイケル・ジョーダンが試合で履くサイズ。だから、間違いないと思います。ただそれを証明するものがないので、“おそらく”なんです。譲ってくれた人物がブルズの球団関係者だったので、本物だと確信していますけどね(笑)。エア ジョーダン 13は、数々の名作を生み出してきたティンカー・ハットフィールドによるデザイン。日本では初期のジョーダンシリーズが人気ですが、エア ジョーダン 11あたりのデザインは、海外ではマスターピースだと言われています。その流れを汲んだ13は、個人的“ベストジョーダン”ですね。本当はどんなレアなものでも自分のサイズでなければ買わないを信条としているのですが、これだけはまったくの別腹! ジョーダンが履いたものに、当時のメンバーのサインが入るなんてものは、オンリーワンですから。最近は空前のスニーカーブームということもあってか、大量生産モデルが数十万円で取引されている。この現象を少し疑問に思っているんですよね。本来のプレミアというのは、このエア ジョーダン 13のようなものでなければいけない。そういう状況に警鐘を鳴らすという意味でも、これをピックアップしました」
鎌本さんのベストアングルはココ!
サイド面の斬新で潔いデザインがお気に入り! アッパーサイドの凹凸は動物の斑点や表皮を彷彿とさせ、ヒールに付くホログラムは鋭い眼光を表現する。
※この記事の内容は2019年9月に発売した「FINEBOYS靴Vol.13」の内容を再編集して掲載しています