2020.12.28
超特急FASHION DICTIONARY vol.50超特急カイ・ユーキ・タカシmeets MILITARY OUTER
みなさんにとって、2020年はどんな1年でしたか? ライブやイベントは軒並み中止になり、我らが超特急にも会いにいけないという日々が続きました。そんななかでもこのFINEBOYS Online連載『超特急FASHION DICTIONARY』では、いつもと変わらずおしゃれでカッコイイ5人を見ることができたはず! 来年はきっと当たり前の日常が戻ってくることを、そして今年のぶんを取り返すくらい楽しいことができることを期待して……! まずはファッションの予習をしておこう。今月のテーマは「ミリタリーアウター」。登場するのはカイ、ユーキ、タカシだ。
BULLET TRAIN No.2 KAI
Monster Parka
【Monster Parka/モンスターパーカー】
「モンスターパーカー」とは通称。特殊部隊のみに供給された保護戦闘服『PCU(Protective Combat Uniform)』に属する1着で、極寒地において最高峰の機能を発揮するミリタリージャケットだ。特徴といえば、装備の上からでもはおれるようにかなりのビッグシルエット。さらに外気の侵入を防ぐため背面はお尻が隠れるくらい長丈で、首まわりはスタンドカラーで外側に配されたジッパー内にはフードを内包している。袖口は冷気をしっかりシャットアウトできるように、ゴムとテープの二重構造のアジャスター仕様。胸部の少し下部にはジッパー付きのハンドウォーマーポケットを装備……と、とにかく-46℃という極寒地での活動を想定したディテールとなっている。当然、タウンユースとして着るのなら、特殊部隊のように着込む必要はなくインナーは薄手でもOK。このダボッとしたシルエットが、意外にも今のトレンドとマッチしているよね!
■KAI Coordinate
カイが着てるのって「モンスターパーカー」だよね!? 本来武骨になるはずのアウターなのに、なんてスタイリッシュ!! ダボッとした防寒アウターもカイにかかるとすーぐ今っぽくなっちゃうんだよなぁ~。だってピンクのパンツ合わせるんだぜ、チョーおしゃれじゃん。こういうオーバーサイズのアウターって、けっこう難しいんだけどなぁ~。カイの"着こなし力"はホント勉強になるわ。
■KAI Interview
──ミリタリーアイテムは好き?
「レディメイドというブランドがあるんですけど、軍服を解体し、新たにパーツを組み合わせて再構築した洋服を作っていて、そこに反戦争のメッセージ性を含んでいるんです。そういうスピリットは好きだなと思います」
──今日はおったモンスターパーカーはどうだった?
「うん! すごく暖かいから、真冬も平気そう。防寒性は重要ですよね。ミリタリーアウターって、風を通さなかったり、防水性があったりと、機能面でタフだからいいと思う」
──私服ではどんなミリタリーアウターを持ってるの?
「真っ黄色のB-3を持っています。ミリタリーアイテムというと、だいたいカーキやベージュが多いけど、そこはあえて鮮やかな色を選んでみました。中はシンプルにTシャツを着て、ボトムはデニムが定番。さらっと合わせるのが自分流です!」
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ユーキのB-3
BULLET TRAIN No.5 YUKI
B-3
【B-3】
「B-3」とは、1930年代に登場した米陸軍航空隊の爆撃機搭乗員たち向けのフライトジャケットのこと。-30℃~-10℃の寒冷地用のウエアとして、当時もっとも優れた防寒素材であった羊の毛皮「シープシアリング」を取り入れたモデル。彼らは極寒の空中でもヒーターなしで飛行するため、「B-3」は毛足の長いムートンを使用したり、グローブをしたままでもつかみやすい大型のジップ、酸素マスクを取り付けるタブといった独特なディテールも。とにかくヘビーデューティで抜群の保温性を誇る"ボマージャケット(ムートンボアを使用したフライトジャケットの総称)"である。この「B-3」は数々の映画で登場したことから、近年ではデイリーウエアとしても浸透してきている。
■YUKI Coordinate
"高低差ありすぎて耳キーンなるわ!"ってツッコミ、こういうときに使うんだね。かわいい系のユーキがはおるワイルド系「B-3」! ギャップすごすぎ! 女子がドキーッ!ってなるやつ。しかもユーキって、真っ黒コーデとかちょっと奇抜なアイテムが似合うのが知ってたんだけど、こういうアメカジってなんか新鮮でずっと見てられるじゃん。
■YUKI Interview
──B-3は最近街でも着ている人が増えたよね。
「モコモコで暖かいしイイですね。ちょっとかわいらしい雰囲気なのが、ミリタリーの武骨なイメージを和らげてくれている! 今回のミリタリーアウターの中では一番気に入ったかもしれないです。ただ、ミリタリーテイストの自分ってすごく新鮮。好きなんですけど、迷彩のイメージが強くて私服で着るのが難しいなと思っていました。迷彩柄じゃなくても、こうやって取り入れられるんですね!」
──”これがミリタリー?”っていうのとかあるんだよね。
「ミリタリーって定義が難しい……ライダースジャケットはミリタリーではないんですよね? Pコートも着てみたいと思っていたんですけど、これはミリタリーアウターに分類されるって知ってびっくりしました。ちょっと上品で大人っぽい印象だったから余計に!」
──Pコートはもともと水兵や船員が着ていたから軍モノなんだなぁ。じゃあ、今愛用しているアウターってどういうの?
「赤のロングコートを3〜4年愛用しています。丈夫だし、すごくかわいいんですよ。なんだかんだで毎年それを着ちゃうんですよね〜。赤って言ってもちょっと暗めの落ち着いた色味なので、意外と合わせやすいんです。コートってやっぱり大きな買い物だから、これからも気に入ったものを長く着てあげたいですね!」
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タカシのM-65
BULLET TRAIN No.7 TAKASHI
M-65
【M-65】
「M-65」といえば、VOL.49でタクヤが着用した「MA-1」と並ぶ人気の高いミリタリーアウター。デザイン性や機能性の完成度の高さから、ファッション業界にも影響をあたえ、今では秋冬の定番として毎年のようにアパレルブランドから「M-65」タイプのジャケットがリリースされているほど。そもそも「M-65」とは、朝鮮戦争で使用されていたM-51フィールドジャケットのアップデート(後継)として1965年に誕生したミリタリーアウター。1965年から2008年までの40年以上という長い間アメリカ軍の現用戦闘服であった。それほどに傑作のフィールドジャケットともいわれている。今ではタウンユース用にデザインされたものも多い。
■TAKASHI Coordinate
視界に入った瞬間から男前です、はい。タカシといえばキレイめ系ファッションは得意だし、その長身を生かしたモードっぽい格好もイメージあるけど、「M-65」を着たミリタリースタイルって相当レアなんじゃないかぁ!? なんなら、この連載でしか見れない着こなしなのでは! だからさ、この目にその目に焼き付けようじゃないか。
■TAKASHI Interview
──N-65、着てみてどうだった?
「ベーシックなタイプで合わせやすそうですよね。気楽にはおるだけで完成されたスタイルが作れると思う。それに、秋と冬、季節をまたいで使い倒せそうだなと思いました。ほかには、ユーキが着ていたフライトジャケットのB-3もかっこよくて着てみたいと思いました! 僕、いろんな年代のミリタリーアウターを見るのが好きなんですよ」
──じゃあ、持っているアウターも古着?
「それが、興味はあるんだけど、実際に手に入れたことはないんです。だけど、流行に流されない普遍的な部分に憧れがあるんですよ。ミリタリーってバックボーンがあるじゃないですか。そういう観点で服を選びたいんですよね。それに、年季が入っているものほど、ストーリーを感じるし、どんな人の手に渡って今ここにあるんだろう?って想像できる! 気に入るものに出会えて、自分の元へやってきたら、きっとボロボロになるまで大切に着ると思います」
超特急FASHION DICTIONARY vol.51は1月18日(月)! 乞うご期待!
■今までの連載記事はコチラ!
『超特急FASHION DICTIONARY』
■超特急プロフィール
カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシの5人からなるメインダンサー&バックボーカルグループ。現在発売中の新曲「Asayake」は、冬の訪れをきらびやかに彩るような極上のポップチューンになっている。
■超特急オフィシャルサイト bullettrain.jp/
■超特急インタビュー
【2020年の集大成】超特急の今。~新曲とライブとファッションと~
■衣装クレジット
カイ/ワイルドシングスのコート3万6000円(ビーミング ライフストア バイ ビームス コクーンシティ店)、ラングラー フォー ティーケータケオキクチのシャツ1万4000円(ティーケータケオキクチ)、キートのパンツ2万4000円(ティーニー ランチ)、キーンのシューズ1万7000円(キーン・ジャパン)
ユーキ/ヴェイパライズのジャケット6万5000円(ビームス 原宿)、ビーミングのシャツ7200円、カットソー2900円(ビーミング ライフストア バイ ビームス コクーンシティ店)、その他スタイリスト私物
タカシ/アルファ インダストリーズのジャケット2万6800円(アルファ インダストリーズ(エドウィン))、ビーミングのニット7900円(ビーミング ライフストア バイ ビームス コクーンシティ店)、クルニのパンツ2万7000円(シアン PR)、その他スタイリスト私物
●撮影/杉江拓哉(TRON) スタイリング/小島竜太 ヘア&メイク/池上 豪、横山雷志郎