2018.09.19
来客の多い古着店 vol.6ハオ コレクターズ クローゼット
多くの人が足繁く通う古着店を紹介するこの連載。第6回目となる今回は、人気古着エリアである下北沢、その中でも質の高いユーズドショップが集まる一番街の中心地に、突如として今年の5月にオープンしたハオ コレクターズ クローゼット。じつはここ、古着好きの間ではすでに高い認知を誇る原宿の古着店、0.14の姉妹店。いったいどんな古着店なのか、早速なかを覗いてみよう。
流行を意識した古着のセレクトは
若者のハートを掴んで離さない!
下北沢駅を降りて徒歩2分ほど、古着店が集中する一番街でひっそりとビルの2階に店を構えるハオ コレクターズ クローゼット。お店の目の前には、タレントやスタイリストも多く通うフランクブラックや、学生に人気なフラミンゴもある。今年5月にオープンしたばかりの新鋭ではあるが、オーナーである岩田さんは「0.14の評判が右肩上がりになってきて、競争の激しい下北沢でも勝負できる自信があった」と言う。その強みは徹底したトレンド意識。その一部分を紐解いていこう。
ゆるい柄シャツが店頭を彩る!
「ゆるいアイテムがどこの店でも増えている今、ほかと差別化を図るならこれくらい派手なヤツをセレクトして、お客さんにインパクトを残したいですね」と語る岩田さん。XL以上のビッグサイズはもちろん、店内で目立つ柄シャツの数々はどれも個性的なものばかり。モードな印象の柄ものも多く、ひとくちに柄と言ってもそのパターンのふり幅はとても広い。岩田さん独自のセレクトで買い付けたこれらの柄シャツは、やはり店の人気アイテムとしてお客さんからの指示が高いそう。
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今季、マストバイなブランド古着も!
ブランド古着の豊富さもこのお店の魅力のひとつと言っていいだろう、中でも注目してもらいたいのがバーバリーだ。「買い付け時はハイブランドのオールドなども探すようにしていますが、今季うちが注目しているのはバーバリー。最近ゴーシャとのコラボで再注目されてますけど、改めて古いデザインもいいなと思っています」と話す。お店に入ってすぐのラックに並べられており、例年よりも多く入荷しているそう。ブランドのアイディンティティが詰まるバーバリーチェックの1枚や、胸元のロゴがキャッチーなゆるいブルゾンなど、思わず手が伸びてしまう気の利いたものが多い印象だ。
デニムアイテムは変化球で勝負!
お店の奥に並べられたラックにデニムが多くかけられていた。「王道のリーバイスや古着っぽいデニムパンツは置かないようにしています。うちに来てもらったからには、ちょっと形の変わったものや、ひねりの利いたデザインものを楽しんでもらいたい」と言う岩田さん。とくに岩田さん推しの3枚をここではピックアップする。
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イラストがキャッチーなオリジナルアイテムも!
親交のあるイラストレーター、夕海(ユミ)さんが起こしてくれたイラストを使用したアイテム。じつは彼女、漫画『あしたのジョー』でおなじみのちばてつやさん主催のコンテストで優勝した経歴を持ち、ブレイク間近の漫画家としての顔も合わせ持つ。ここでしか買えない限定アイテムは、ゆるいイラストにビッグなサイズ感が、着るだけで今っぽいオーラを放ってくれる。
店頭に飾られていたコーディネートを見ると、アウターの下でアクセントに使われていた。このようにレイヤードをうまく使って、フロントで主張するのもおもしろい。ロンT各7200円
特別な空間で印象に残りやすい!
床はオーナー自らの手で運んだと言う大小の石で敷き詰められている。店内に入った瞬間にほかとは違う、異彩な空気感を感じられるはずだ。整然と並べられている古着は、今のトレンドを反映しているし、オーナーの目利きにより1着1着にもしっかりと個性が光る。空間と古着をセットにして、買い物を楽しむことができる数少ない古着店であることは間違いない。
●HAO collecters closet(ハオ コレクターズ クローゼット)
住所:東京都世田谷区北沢2-29-14 2階
営業時間:12:00~20:00
Instagramはコチラ:@hao_shimokita