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INTERVIEW- インタビュー -

2025.05.19

#パワー強な2人 大森元貴&菊池風磨

2人が主演する映画『#真相をお話しします』が公開中。「あのミセス大森さんが映画に〜(うひょぉぉぉ)」と、意外すぎてエモくて感動していたのですが(笑)、菊池さんはというと、「(映画もきっと)できてしまうんだろうなと思いました」と言う。そんな2人のエピソードさえも超エモい。さぁ皆さん、僕らと一緒に #真相を聞きに行きません?

── 映画初共演ですが、お互いの印象は?
菊池
「バラエティーで何度か共演させてもらっていましたけど、そのままな感じがしました。ただ、心の壁が一定してあるタイプだなと。テレビの印とあまり変わらなかったというのは、多分そういうことだと思います」
大森「これ、文章として残るからね(笑)」
菊池「(笑)。大森くんは一気に心を開くタイプではないと思うんです。でも僕はそういう人のほうが信用できます。この映画に出ている(timelesz新メンバーの)原(嘉孝)のようないきなり『フルオープンです!』という人はあまり......(笑)。というのは冗談で、僕は人見知りで大森くんはそこまでではないにせよ、〝しっかりと〞壁を作るというか」
大森「人並みに、ね(笑)。僕はずっとテレビの向こう側から菊池風磨を見ていたので、一人の人間というより1つのキャラクターとして認識していた部分があったんですけど、いざお話をしてみると、風磨くんは意外と恥ずかしがりでシャイ。それがいい意味でのギャップになっているし、風磨くんの言葉を借りるようだけど、信頼できる人だなっていう感覚がありました」

──〝1つのキャラクター〞というのは、アイドル菊池さんなのか、ドッキリのイメージなのか......?
大森
「その......〝丸出し〞される前から知っていますけど(笑)、おもしろいお兄ちゃんみたいな感じです。実際、年齢も上ですし。大きく音楽畑という同じところにいて、W主演ということでいろんな意味で意識する部分があってもおかしくないと思っていたんですけど、まったくそういうことがありませんでした。撮影を振り返っても、ありのままの自分でいられたのは、風磨くんの心遣いだったんだと思います」
菊池「大森くんはしっかりしているから弟のような感じはしないですけど、そのように言ってもらってうれしいです」

── W主演の映画オファーを聞いたときの率直な感想は?
菊池
「大森くんと僕という組み合わせに驚きました。でも、映画に出る大森くんは全然想像できなかったというわけではなくて。できてしまうんだろうなと思いました」
大森「いやいや。僕は普段やっていることと畑が違うので、まず〝なんで?〞がきました。プロデューサーさんたちから熱いお話を伺って、演じる鈴木という役と自分とでリンクする部分がありそうだなと。それで、お力になれることがあるかもしれないと思いました」

──どんなところが、謎めいた鈴木とリンクすると思いましたか?
大森
「お芝居は生業としてきていない分野なので一生懸命、全身全霊で鈴木という人間を考える、まず理解するところから始めるしかなかったんですけど、一見掴みどころがなくて、何を考えているのかわからないというか〝この人の心はどこにあるのだろう〞みたいなところでしょうか。僕も、普段の活動でどんな人かよくわからないと言われることが多いので(笑)。でも、鈴木はツンケンしていなくてものすごく人懐っこく、嫌な気持ちにならず見られるキャラクターです」

── 菊池さんは、投げ銭で一攫千金を狙う警備員の桐山をどういう人物だと捉えて演じましたか。
菊池
「一見いい人なんですけど、ある事件をきっかけにして壊れてしまったと感じました。でも僕としては、鈴木といるときのほうが、かつての仲間たちといるときよりも本当の桐山なんじゃないかと観客に思わせられたらいいなと。壊れたことで素が全部出てしまい、鈴木を信用するけども、信用したがゆえにさまざまなことに巻き込まれていく。ハチャメチャでどうにもできない人間の無力さのようなところを意識して演じました」

── お互いのお芝居を見て、どんなふうに感じましたか。
大森
「勉強になることがたくさんありました。僕から見た風磨くんはリラックスしていた印象で、風磨くんの肩にしがみついていました(笑)」
菊池「そんなことないです!」
大森「本人はそんな意識は全然ないだろうけど、僕を受け止めてくれて。その場にいてくれるだけですごく安心できる存在でした」
菊池「僕は大森くんとお芝居をしていて楽しかったです。やはり器用だなと。撮影が進むにつれて、大森くん演じる鈴木が変わっていくので、一緒にお芝居をさせてもらいながら、たくさん刺激を受けました。当時は映像で早く観たいと思っていたし、映像で観たらやはりおもしろかったので、早く皆さんに観ていただきたいです」

── クランクイン前にワークショップがあったそうですね。どんなものだったのか教えてください。
大森
「様子を伺っちゃっていた僕らを1回フラットにしてくれるいい機会でしたね」
菊池「鈴木と桐山は仲がいい設定だから、そのベースを作ってもらいました。内容としては、僕ら2人と中条(あやみ)ちゃんの3人で、2分間で自己紹介をするとか、〝チョコ〞と〝バナナ〞というセリフだけでエチュードをするとか。僕は、監督のワークショップを受けるのは(過去に出演したドラマを含めて)3回目でした」
大森「僕は初めてで。自分のことを紹介するのが苦手でやりたくないから音楽を始めたのに、ここで回ってくるんだっていう(笑)。でも、すごく成長させていただいて、踏み出す機会をいただけました」
菊池「結果的にね」
大森「撮影期間中、あのワークショップがすごく効いていて、必要だったんだと思いました」

── 豊島圭介監督から、大森さんがアイデアをいくつも提案してくれたというコメントがありました。具体的にはどんなアイデアを?
大森
「本読みの段階で、鈴木という人間を自分の体にとおすときに、ちょっとした違和感があって。でも、お芝居がほぼ初めてなので、それが本当に違和感なのか、自分の認識不足なのか判断する指針がなかったんです。それでとにかく〝これはどういうことなのか〞〝こうなんじゃないか〞と話をさせてもらいました。この作品の登場人物は、うわ〜と泣いたり怒ったりではなくて、〝狂った凪〞のようにぐっとこらえているものが人それぞれにあると思うんです。そうした話をさせてもらったら、そういうことだよねと共感していただいて。作品をきっかけに、〝人と人とは〞というところまで、会話が広がっていったのがすごく印象深かったです」

── 監督は、菊池さんには極限状態の演技を要求したと。
菊池
「さっきも少し話しましたけど、桐山はボロボロになって何もなくなって、鈴木を信用してすべてを見せていた。鈴木とのやり取りが桐山を極状態に追い込んでいったと思うので、その気持ちをイメージして演じました」

── 基本的に二人の密室劇で、息を合わせることが重要だったと思うんですが、どんなふうに撮影は進みましたか。
菊池
「監督、プロデューサーさん、助監督カメラさん、大道具の方と、スタッフさん全との距離が近かったので、僕らだけのコミュニケーションではなく、みなさんで作っていった感じがしました」
大森「本当にそのとおり。控室で話したことといえば、風磨くんからサウナがどれだけ素晴らしいのか、熱弁いただいたくらい(笑)。でも、その距離感がちょうどよかったよね」
菊池「ちょうどよかった」
大森「お互いのこともグループのことも知っているけど、控室では近況報告をしたくらいで、深い話まではせずいられたことが、臨機応変な芝居に直結した気がします。役柄的には仲はいいけど、ほどよくファジーな部分があって、撮影中の僕らも実際にそうでした」

── いつ、2人の距離は縮まったんですか。
大森
「ラフに話せるようになったのは撮影が終わってからだよね?」
菊池「たしかに」
大森「お互いそういうことが得意ではないんでしょうね。そういう意味で勝手に似ている気がしているけど、どう?」
菊池「楽にいられたというのはそうだと思う」
大森「控室で無言の時間が流れても全然苦じゃなくて。変に気を張ることもなく一緒にいられたのがすごくよかった」
菊池「その後『ニノさん』で一緒になって」
大森「連絡先の交換をした」
菊池「この前もtimeleszの新メンバーが決まる日に、スタンプだけ送ってくれて」
大森「返信はなかったけど......(笑)」
菊池「スタンプだけということは、返信いらないということなのかなと思って(笑)。返信すると、また返さないといけないと気遣う人だし、気持ちだけ受け取りました」

── ネット社会を描いた作品ということもあって、SNS戦略もおもしろいですね。
菊池
「〝#ひみつポーズ〞で匂わせるとかありましたね。僕が最初に投稿して、次に田中美久ちゃんが上げて、そこからしばらく時間が空いてしまって。そしたら、ガチの匂わせのようになってしまい、照れました(笑)。大森くんと出演しているYouTubeチャンネル『#真相の部屋』もたくさん見てもらえていて。僕らも楽しくやらせてもらっているし、見ている人たちも宣伝ということを忘れているんじゃないかという。軽く本末転倒が起きていますけど(笑)」
大森「時代に歩み寄りすぎた(笑)」
菊池「宣伝ということを忘れるという懸念点はあますけど(笑)、とにかく施策を繰り出していくところが今のようでいい。SNSがテーマの映画だし、いい感じに回っていけばなと思いながら楽しんでいます」
大森「(Mrs. GREEN APPLEには)10代のファンの方も多くて、SNSネイティブの方たちにこの映画がどう届くのか、届けるべきなのかというのはすごく考えました。だからこそ、『#真相の部屋』みたいなラフなチャンネルが効いていると思います。SNSは、と主語を大きくしてしまうとすごく難しいですけど、手軽に得られる情報がすぐそこにあるというのは、いい面も悪い面もあります。個人的には、この映画で一石投じたいみたいな気持ちはあまりないんだけど、時代の流れの中で、人の心を映すものは変わっていく。それが今はSNSで、その可能性がどう広がっていくのか。人としての真価を問われているようで、この映画やSNSに対してワクワクしているところです」
菊池「この映画はSNSとの付き合い方にフォーカスを当てていて、僕も、どう向き合っていくのがいいのか、距離の取り方を考えさせられました。本当に些細なきっかけで人は変わってしまう。そのツールにSNSはなりかねないですから」

 

MOTOKI Ohmori
1996年9月14日生まれ。東京都出身。大人気バンドMrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)のボーカル/ギター。7月8日(火)にベストアルバム『10』をリリース。さらに山下ふ頭にて7月26日(土)、27日(日)の2日間で10万人動員予定のライブを開催予定。初主演となる映画『#真相をお話しします』では存在自体が謎めいた男〝鈴木〞役を熱演。

FUMA Kikuchi
1995年3月7日生まれ。東京都出身。新体制 timeleszとして4月20日(日)から初の冠バラエティ番組「タイムレスマン」(フジテレビ系日曜25時25分〜)が、さらに6月28日(土)からライブツアー「We’re timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1」がスタート。映画初主演となる『#真相をお話しします』では過去に秘密を抱える警備員〝桐山〞役を熱演。

INFORMATION

大森元貴さんのインタビューはこちら

菊池風磨さんのインタビューはこちら

●インタビュー/小泉咲子

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