2024.06.14
ウチの大学のスゴい人。〜僕がココにいる理由〜九州産業大学の鈴木新世くん
今回紹介するウチの大学のスゴい人は、九州産業大学・理工学部情報科学科の鈴木新世くん。JASA主催「ETロボコン2023チャンピオンシップ大会」にて プライマリークラスの競技部門、総合部門ともに3位入賞。組み込みシステムを極めIT業界に羽ばたく鈴木くんに、大学のことや将来のことを聞いてみた。
「やってみたいこと」には
まず挑戦してきたタイプ
──「ETロボコン」ってどんな大会?
「学生を含む若手エンジニアが、 分析や設計モデリング開発に挑戦する大会で、主催者から提供されたロボットをシミュレータ環境で動かすためのプログラムを作って、実走させながら得点を競います。 組み込みソフトウェアの開発を通じて技術者を育成する場所でもあります」
──なぜ参加しようと思ったの?
「3年生で研究室を決めるときに、この大会に参加している研究室の存在を知っておもしろそうだなと。僕はもともとゲーム開発に興味があり九産大の理工学部に入学して、1、2年生のときにはゲームエンジンのユニティを使って開発したりもしていたのですが、もしかすると画面上でモノを動かすより、こっちのほうがおもしろいかも?と。仲間と協力しながら一つのものを作り上げるというところにも魅力を感じました」
──チームで参加するの?
「そうですね。昨年の大会は研究室の10人1チームで参加しました」
──大会までの流れは?
「2月に開催発表があって、5、6月で技術教育、7~9月で試走会、9~10月で地区大会、そして11月にチャンピオンシップという流れです。試走会前までは2カ月ほどしかないのですが、その前にはさらに設計図の提出も必要で、この締め切り前1週間はかなり追い込まれました(笑)。それ以降は、役割分担をして着々と。ただ、万全に準備したつもりでも大会当日にハプニングが起きることもあって、最後の最後まで気が抜けません」
──勝つためのポイントは?
「いかにいい戦略を立てられるかですね。プログラムや設計図をうまく書くことも大事ですが戦略の段階で勝負が決まると言っても過言ではありません。あとはあらゆる場面において、何が起きても大丈夫なように事前準備をすることや、後々修正しやすいようなシステムを構築することも大事。こうした取り組みって、社会に出てからも求められる能力だと思うので、じつはすごくやりがいがあります」
──参加して良かったことは?
「自分たちが考えたことが形になり、結果が得られること。参加することで企業の方とのつながりが持てることも大きいですね。 就職活動にもかなり有利に働きました」
──じゃあ大学生活で達成したことと言えば、ロボコン?
「もちろんそうですね。 あとは大学に入ってから、ずっと気になっていたピアノを独学で練習し始めたり、2年生のときには学内の国際交流センターに足を運んで、留学支援プログラムを利用したオーストラリア留学に1カ月行ったりと、いろんなことに挑戦してきました。僕の場合、目の前にいつも、やってみたいことが現れるんですよ(笑)」
──それは大学の環境も大きい?
「そうですね。九産大ならではかもしれませんが、文理芸の学部を超えたプログラムが充実していて、ユニークな学生も多いし、刺激があるんです。今、学生数は1万人ほどですが、総合大学でありながら大きすぎず、先生方の目もちちゃんと行き届いている規模感がいいなと思っています」
──大学生活もあと1年。今後は?
「1つ上のアドバンストクラスで、再びロボコンに参加します。狙うはもちろん優勝です!」
◆九州産業大学◆
福岡市にある文理芸の多彩な学部が一つのキャンパスに集う総合大学で学生数1万人。ジャンルを超えた発想や情熱があふれ、有識者が選ぶ「エネルギッシュである大学」九州地区1位
オープンキャンパス等開催情報
■2024年7月14日(日)、21日(日)
国際文化学部、人間科学部、経済学部、商学部、地域共創学部、理
科学部、建築都市工学部、芸術学部、造形短期大学部
■6月から入試説明会を九州12地区にて開催
URL:https://www.kyusan-u.ac.jp
●文/鹿田吏子 撮影/北嶋幸作