2019.02.11
ハタチの経済学 vol.9 後編いざというときのために、貯めておくべき金額とは……⁉
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番! 身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。いつか僕にもできる新しい家族と幸せに暮らすために、いくら貯めておけばいいの?
【大人になったら必要なお金はいくらでしょう?】後編
家族を支えるために
いくらあればいいの?
お次はちょっと話が飛びますが、いざ結婚しよう! となったときのお話。婚約指輪、結婚指輪、結婚式と出費が続きます。とくに指輪結婚式は内容によって金額が大きく変わってきますが、彼女に好きな指輪やドレスを選んでもらって、大勢の友達を呼んで、演出も凝って……となると、有名なお店や場所であればあるほど高くなり、平均300万円。お祝いとして親が出してくれるケースもありますが、自分で結婚のために使えるお金の余裕があるに越したことはありません。
そして、いざ子供が生まれたら。まず出産費用として50~100万円。もちろん子育てにもお金がかかります。習い事や塾の他、学校も公立か私立かでかなり変わってきますが、とくに大学の学費は私立であれば4年間で数百万円など、びっくりするくらい高いんです。医療系や芸術系など、学部によっては一千万円を超えることも。まずは一度自分にかかったお金を分析してみてもいいかもしれませんね。
まだ子供のことなんて考えられないよ~と思うかもしれませんが、子供に好きなことをさせるにもお金がかかると思うと、計画的に子供のためのお金も貯めておかないといけません。改めて親に感謝しなきゃなあという気持ちにもなりますよね。
さらに、年金や日本の経済状況を考えると、これから社会に出ていく世代ほど、今のシニア世代よりも、老後のお金の不安がつきまとっていたりもします。
自分らしく生きるために
お金はしっかり管理!
漠然とでも、お金を使いまくってしまうのはヤバイという気持ちはもってもらえたでしょうか。お給料は年々上がる会社も多いですし、転職などで基本のお給料をアップして、入ってくるお金を増やすということもできますが、おしゃれな部屋で1人暮らし、欲しいブランドの服を好きなだけ買う、彼女の夢を叶えるための結婚式……といったような、何となく想像しているような理想の暮らしを叶えるためには、自分でお金を管理して貯めたり、投資などをしてお金を増やす努力を意識的にしていかないといけません。
お金なんていらないよ! という人はいませんよね。なかなか実感が湧かないものですが、今だけでなく、何年先も自分らしくカッコよく生きるために、お金を増やすにはどうしたらいいのか? ということを、これから一緒に考えていきましょう!
〈vol.10に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。
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撮影/榎本洋輔