2020.12.28
ハタチの経済学 vol.27後編確定申告がスマホで完結できるって知ってる?
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。今回は、年末年始に向けて気にしておきたいお金の使い方と増やし方について学んでいきましょう!
【損しないで~! 知っておきたい税金情報】後編
前編では、所得税の基本的な仕組みや自分で確定申告をしなくてはならない場合などについて説明しました。今回は確定申告の方法や、確定申告が必要な副業についてお話ししていきます。
今は確定申告も
スマホで完結できる時代!
今は確定申告書の作成から送信まで、基本的にスマホで完結することができます。スマホで確定申告をする方法は二つ。
一つは税務署で発行してもらったIDとパスワードを利用する方法。税務署へわざわざ足を運ぶことになりますが、マイナンバーカードを持っていない人はこちらを利用する必要があります。
もう一つはマイナンバーカードを利用した方法。スマホでマイナンバーカードを読み取ることにより、税務署でIDとパスワードを発行しなくても、確定申告書を送信できます。これを機にマイナンバーカードを作るのもいいかもしれませんね。
勤め先に年末調整をしてもらえていない人、2カ所以上の勤め先があって確定申告をしなければならない人は、スマホでの確定申告が間違いなく楽でおすすめ。
“バイト代”じゃなくても
収入は収入ですよ!
最近は副業として、SNSでのPRなどで収入を得ているという人も増えています。
そういった”お給料じゃない”収入については、収入に対する経費を自分できちんと計算して確定申告書を作り、利益が出ていたらその分税金を支払わなければならないので注意が必要。
そして、この収入については現状スマホでの確定申告をすることができません。ですが、パソコンがあれば国税庁のホームページにある確定申告書等作成コーナーで申告書はけっこう簡単に作成することができるので、そういった収入に心当たりのある人は一度チャレンジしてみてください。
どうしても自分じゃできなそうな人は、税務署に行けば職員の人が丁寧に教えてくれるので大丈夫ですよ。悩んで後回しにしてしまうと申告期限の3月16日付近は税務署もかなり混むので、早めに税務署へ行って相談してみましょう。
ちなみに洋服や小物、生活の不用品をメルカリなどフリマアプリで売った収入には基本的に税金がかからないので、安心してくださいね。
知ってるか知らないかが
かなり重要!
長期休み中に短期バイトで稼いだ数十万円からたとえば3万円の所得税が引かれていたとしても、年間収入が130万円以下であれば確定申告をすることで3万円返ってくることになります。
ただし、自分で調べてしっかり申告しないと取り戻せないお金。スマホを活用して、払いすぎている税金を(あくまで楽に! )取り戻しましょう。
〈Vol.28に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。公式YouTube「かえぽんチャンネル」でもお金についてわかりやすく解説中!
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