2021.02.08
ハタチの経済学 vol.28後編万が一借金をしてしまったときの対処法
【他人事じゃない!? 借金に気をつけて!】後編
前編では、身近にひそむ借金の怖さや一度ハマると抜け出せない金利の仕組みについて説明しました。今回はまだまだ底知れない借金の怖さと万が一借金をしてしまったときの対処法についてお話ししていきます。
いつの間にか
借金地獄に!?
そして何よりも怖いのが、一度お金を借りてしまうと「お金なんていつでも借りられる」という感覚が身についてしまうということです。
学生ローンなどは毎月の返済も少額で済んでしまうので、完済(すべての借金を返すこと)を先延ばしにしてしまいがち。
また収入が低いうちは一カ所で借りられる金額も少なく、いろんな会社からお金を借りてしまったり、なかったらまた借りればいいや、と一度借りたお金も返しきれていないのにどんどんお金を借り続けてしまい、いつの間にか借金地獄……なんてことにもなりかねません。
万が一借金を
してしまったら
それでももし、やむをえずお金を借りてしまった……というときは、できるだけ早く全額を返すというのが鉄則。
お金を借りるときに返済期間が決められますが、期限より早くお金を返すことで、その分の利息を支払わずに済みます。
まとまって返そうと思うと返済を後回しにしがちです。少しずつでも、返せる分をコツコツ返していきましょう。
また、決められた金額を返す余裕がないときは、放置せずに借り先に必ず相談するようにしてください。
無断で返済をせずにいると、先ほどお話ししたように、延滞金の発生やブラックリストの登録につながります。
きちんと連絡をして、返す意思を見せることがまず大事です。ひとまず現実的にいくらなら返せるかなど確認をしてくれるので、今後の返済について相談しましょう。
そして、返済に間に合わせるために他の会社で新しく借金をするというのが一番NG。
既に複数のところでお金を借りてしまっていて、それぞれの返済ができそうにないときは、もはや自分一人の力では解決できません。
返済を滞らせたままでいると、親やバイト先など、あらゆる場所に催促の連絡が来る可能性があります。
ここまで来てしまったら、親に頼るか、住んでいる自治体の消費生活センターや多重債務の相談に乗ってくれる弁護士のところに行くなど、必ずまわりの力を借りてください。
そもそもお金を借りないと生活が回らないというのは、身の丈に合った生活ができていないということ。
お金を借りることを当たり前にしてはいけません。借りたお金を返せないときは、何もせず放置するのではなく、どんな状況であっても必ず対応するようにしましょう。
<Vol.29に続く>
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。公式YouTube「かえぽんチャンネル」でもお金についてわかりやすく解説中!
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