2020.12.14
ハタチの経済学 vol.27前編知っておかなきゃ損する「税金」のハナシ。
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。今回は、年末年始に向けて気にしておきたいお金の使い方と増やし方について学んでいきましょう!
【損しないで~! 知っておきたい税金情報】前編
昨年1年間で
どれだけ稼いだ?
みなさんは、きちんとキャッシュレス決済を活用できていますか? 消費税の他に、もう一つ皆さんに身近な税金が所得税です。今回は所得税の仕組みと、バイト代以外にも確定申告しなきゃいけないお金があるかも!?というお話をしていきます。
所得税は収入に対してかかる税金で、基本的には皆さんの口座に振り込まれる前に、お給料から勝手に引かれます。〝勝手に〞というと悪いイメージかもしれませんが、本来自分で納めないといけない税金を勤め先が代わりに支払ってくれているのです。これを「源泉徴収」といいます。
所得税は月の収入が8万8千円以上あると金額に応じてお給料から引かれますが、所得税は年間の収入に対して計算されるもの。
学生は勤労学生控除で年収130万円まで、そうでなくても年収103万円までは所得税はかかりません。この仕組み、とてもややこしいのですが、毎月の収入が8万8千円以上だと月ごとでは所得税が引かれるけど、年収103万円もしくは130万円(103万円を超えると親の税金が高くなる可能性があるので、そこをどうするかはご両親とよく相談してみてくださいね)以下の金額であれば、確定申告をすれば月ごとに引かれていた所得税が返ってくるということを覚えておきましょう。
また、勤め先が一つだけで年末にもそこに在籍しているのであれば、確定申告をせずとも1年間の収入から所得税を計算して集めすぎた所得税を返してくれる年末調整という作業を勤め先がしてくれるはず。
所得税が引かれている月はあったけど、年間の収入はそこまでいってないなという人は、勤め先に年末調整をしてもらえるかどうか確認してみてください。
あなたも他人事じゃ
いられないかも
2カ所以上の勤め先で働いている人は自分で確定申告をしなければなりません。
それぞれの勤め先から源泉徴収票をもらい、確定申告書を作る必要があります。こちらは全部の勤め先の年収の合計が先ほど説明した金額を超えていなければ、引かれている税金は戻ってきます。
後編では、スマホで完結する確定申告の方法や副業の確定申告の要否について詳しく説明していきます!
〈vol.27後編に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。公式YouTube「かえぽんチャンネル」でもお金についてわかりやすく解説中!
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