2021.01.25
ハタチの経済学 vol.28前編しっかりと理解しておくべき「借金」の恐怖
お金のことって難しいし、知りたいと思っても周りの人に聞きづらい……。それならプロに聞くのが一番!
身近なお金の仕組みや疑問について、平成生まれのお金の専門家・楓先生に1から教えてもらう人気連載「ハタチの経済学」。今回は、年末年始に向けて気にしておきたいお金の使い方と増やし方について学んでいきましょう!
【他人事じゃない!? 借金に気をつけて!】前編
身近にひそむ
借金の怖さ
バイトをしていても、仕送りを貰っても、洋服も欲しいし遊びたいし、お金っていくらあっても足りないですよね。ついお金を使いすぎてしまってクレジットカードの引き落としがピンチだったり、どうしても欲しいものがある……なんてときに、「どこかでお金を借りられないかな?」と頭をよぎることもあるはず。
親や友達に借りられるならまだいいのですが、〝お金を貸してくれるところ〞で借金をするのは、一歩間違えると将来に大きく響く怖いことになりかねません。
一度ハマると
抜け出せない?
学校の近くにある「学生ローン」の看板や、「カードローン」・「カードキャッシング」、「お金を借りるなら○○」といった貸金業者の広告などを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。学生であっても成人で、アルバイトなどで収入があれば、こういった機関からお金を借りることができてしまいます。
そもそも借金の何がよくないのかというと、まず金利の支払いです。
金利というのは借りているお金に対してかかる手数料のようなもので、お金を借りている期間はずっと払い続けなければなりません。
10万円借りたら10万円ぴったりではなく、借りた分の返済をしつつ、金利も払わなければならないので、借りた金額よりも返す金額のほうが多くなるのです。つまりお金を借りているというだけで余計な出費が発生するということ。
また学生ローンは「〝学生〞というくらいだし、学生に優しくて金利も安いのかな?」と思いがちですが、学生でも容易に借金ができるというだけで、じつはカードローンなどに比べて金利が高いので要注意。
借りるときに金利を見落としていたり、予定外の出費が続いたりして思うように返済金が作れなくなってしまった場合はとても危険です。
返済が滞ってしまうと、金利の他に延滞金を取られたり、あまりに返済をせずにいるとブラックリストに載ってしまいます。
このブラックリストは、金融機関全体に共有されるもの。一度ブラックリストに載ると、大体5年ほどの間、クレジットカードが新しく作れない、手持ちのカードが使えない、家を借りる際の保証会社の審査に通らないなど、生活に何かしらの支障をきたしてしまうのです。
後編では、まだまだ底知れない借金の怖さと万が一借金をしてしまったときの対処法について紹介していきます!
〈vol.28後編に続く〉
プロフィール/よこかわ・かえで。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、24歳で経営学修士(MBA)を取得。 地下アイドルという異色の経験を持ち、現在はとくに若い世代やお金のことをあまり知らない世代へお金の知識の啓蒙を行い、唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として活動中。「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」がモットー。初の著書となる「ミレニアル世代のお金のリアル」(フォレスト出版)が好評発売中。公式YouTube「かえぽんチャンネル」でもお金についてわかりやすく解説中!
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