2024.05.08
ウチの大学のスゴい人。〜僕がココにいる理由〜法政大学の早瀬太亮くん
今回紹介するウチの大学のスゴい人は、法政大学法学部の早瀬太亮くん。 昭和28年に創立された歴史ある法政の落語研究会に所属し、第21回全日本学生落語選手権で最優秀賞にあたる「策伝大賞」を受賞。喋りと扇子で伝統芸能と自分の未来を切り開く早瀬くんに大学のことや将来のことを聞いてみた!
先人の思いを未来へ継ぐ
その思いが後押しに
──大賞を受賞した際の演目を聞かせていただきましたが、大学生とは思えない落ち着きぶり!
「ありがとうございます。でも、まだまだですよ。今回の選手権も、改善できるところがあったと思います。」
──落語に興味を持ったのはいつから?
「大学に入ってからです。日本文学を専攻しているのですが、小説は書き言葉で落語は話し言葉。それらの違いなどを研究する先生の元で学ぶうちに、興味を持ちました。もともと、漫才やコントにも興味がありましたし、高校ではアナウンス部にいたので、今考えると人前で話す落語との出合いは必然だったのかもしれません」
──伝統芸能に興味を持つ大学生は、最近減ってきているように思えるけど……。
「お笑いサークルのほうが人気があると思います(笑)。とくにコロナで落語研究会の活動が休止になり、3、4年生は全員辞めてしまいました。だから2年生のときも僕が部長でした。ただ、大学の落語研究会って横の繋がりが強いんです。ライバルというより同志という感じなので、人数が少なくても寂しくありません。それに先輩方が脈々と繋いできてくれた落語研究会を、簡単には終わらせたくありません。法政大学の落語研究会は昨年で創設70周年を迎えました。東大や早稲田や明治といった落語研究会と肩を並べるくらいの歴史があるので、未来に継いでゆく責任があると感じています。大学の学生センターのサポートも充実していますからね」
──将来は落語家に?
「じつは学校の先生になろうかと考えています。人前で何かを伝えることが好きなんですよね」
──それだけ喋りが上手なら、企業の就職面接でも強みになりそうだね。おまけに、女のコを口説くのも上手そうだし(笑)。
「落語のテクニックって、日常に通じるものが沢山あるので面接では有利かもしれませんが、女のコを口説くとなると……。まだまだ修業が必要だと思います(笑)」
──落語以外で趣味はある?
「ダンスをやってみたいです。SixTONESとかよく聞くんです。口を動かすのは得意ですが、カラダを動かすのが昔から苦手で……。だから、カッコよく踊れたらいいなと憧れています。いつもの自分とは違うことに触れることは、いずれ落語にも繋がると思いますから。
◆法政大学◆
市ケ谷、多摩、小金井と、都内に3つのキャンパスがある総合大学。オープンキャンパスは学生スタッフ主導で開催され毎年大盛況。自ら考え、道を切り開く学生が集まっている
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●文/安岡将文 撮影/MISUMI