2022.06.09
僕らの最大の敵 ニキビについて考える。~2時間目~ニキビができやすくなる10の行動
僕らを悩ませる"ニキビ肌"の改善を目指す本連載。今回はニキビができやすくなる10の行動を専門家に解説してもらった。ニキビができる原因は、毎日欠かさず行っているスキンケアや、日々の生活も関係しているので、1つでも該当していたら今すぐやめるべし!
教えてくれたのは……
銀座アイグラッドクリニック
乾 雅人 院長
2010年、東京大学医学部卒。同大学で初期臨床研修、外科専門研修を経て、大学院では外科学(肺移植領域)を専攻。薬液による細胞の活性化に着目し、2020年に銀座アイグラッドクリニック(公式HP:https://ginza-iglad.com/)を開業、翌年に医療法人化。美容皮膚科クリニック経営の傍ら、薬液の研究・開発に注力している。同時に、大学病院や保険会社、製薬会社、システム会社、データ解析会社などの医療コンサルティングも行っている。
一貫して、医療の本質を追い求め、自身が運営するYoutube(https://www.youtube.com/channel/UC9i_7Uuf7cdNdtAFdZ6lZdQ)では、『医療・医学・医者の常識を揺さぶる』をコンセプトに情報発信をしている。
~スキンケアのNG編~
肌のために行っているスキンケアも、間違えるとニキビの原因となってしまうことも。ここで紹介するNGなことに注意して、日々のスキンケアを見直そう!
01.洗顔は1日1回
「洗顔は1日1回より、朝と夜の2回のほうがベター、とある論文の検証でも明らかになっています。朝と夜に洗顔することで皮脂の過剰分泌を抑えられ、清潔な肌状態をキープできます。洗いすぎは避けて、スポーツなどで汗をかいた後に追加すれば十分です」
02.手を洗わずに洗顔している
「手指には細菌や異物などの汚れがいっぱいです。そんな手で洗顔すると、ニキビの原因となるアクネ菌が繁殖しやすくなります。洗顔前は手を清潔にしましょう。またニキビを悪化させないためには触らないことも重要」
03.力強く洗っている
「ゴシゴシと洗顔すると肌に物理的刺激が加わり、角質が厚くなったり、傷ついて炎症が起きたりします。結果、毛穴詰まり(角栓)の原因となりニキビのもとに。シミやシワもできやすくなるので肌を擦らずに洗ってください」
04.すすぎが足りない
「洗顔料で汚れが落ちるのは界面活性剤の成分を含んでいるからです。油と水の両方の性質を持つため、皮脂や汚れを落とせます。ただ、その成分が肌に残ったままだと肌本来の機能そのものにダメージをあたえてしまうので、しっかりとすすいで泡を落としましょう」
05.保湿が適当
「保湿を怠ると水分と油分のバランスが崩れ、バリア機能(うるおいを蓄え、乾燥や外部刺激から肌を守る機能)が低下し肌荒れの原因につながります。洗顔後の肌は乾燥しているので、化粧水で肌にうるおして、乳液でそのうるおいを閉じ込めことを忘れずに」
~ライフスタイルのNG編~
正しいスキンケアをしているのにニキビができやすい人は、もしかしたら生活習慣が原因かも!何気なくやってしまっている行動もニキビの原因になりうるから気をつけて。
06.コンビニ飯やお菓子をよく食べる
「今のところ食べ物とニキビの医学的なエビデンスは確立していません。ですが、コンビニ飯やお菓子を頻繁に食べるとニキビができるなら、(一切食べてはいけない訳ではありませんが)なるべく控えてください。バランスの良い食事がニキビ肌改善につながります」
07.枕カバーを洗うのは月に1回
「何日も洗わずに使うと雑菌が繁殖してニキビの原因になることが。枕カバーやシーツには汗や皮脂などが付着しているので、可能なら毎日交換するのが理想です。難しい場合はせめて週に1回は洗い、交換しましょう」
08.頬杖をつくのがクセ
「雑菌まみれの手で頬杖をつくと(手を洗わずに洗顔と同様)アクネ菌が繁殖しやすくなります。また頬杖をつくことで摩擦による角質が増えてしまいニキビができやすくなることも。そのクセは直すのがベター」
09.睡眠不足の日々
「ニキビの重要な因子である皮脂の分泌はホルモンによって制御されています。ホルモンには朝と夜で分泌パターンが変わるものがあり、睡眠不足や昼夜逆転生活などは、ホルモンバランスが崩れるのでニキビ悪化の原因に。できるだけ規則正しい生活を心がけてください」
10.ストレスが溜まっている
「ストレスによりホルモンが変動します。皮脂分泌が過剰になり、ニキビができやすくなるんです。ストレスを溜めないために適度に運動するのもグッド。汗腺から汗が出ることで毛穴に溜まった脂のつまりを抑えられます」
~今月の復讐~
✓自己流のスキンケアは今日から禁止!
✓不規則な生活やバランスの悪い食事は避けて
以上、今月はニキビができやすくなる10の行動を解説。知らずにやってしまっていた!という人は今日から改めて。
次回、『ニキビ肌の人が使うべき洗顔料』も要チェック!
イラスト/green K