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2021.02.11

芳根京子が語る映画、ファッション、24歳への思い。

公開中の映画『ファーストラヴ』にて、物語の核となる重要な役柄に挑戦した芳根京子。映画についてのエピソードのほか、変化があったというファッション観やInstagramに度々登場するフィルム写真について、魅力を語ってもらいました！

芳根京子の好きなメンズファションは”パーカ×ジャケット”

──FINEBOYSには約3年ぶりのご登場でした！　3年前と今では、ファッションの好みに変化はありましたか？

「20歳くらいの頃はカジュアルな服が好きだったんですけど、最近は女性らしさのあるコーディネートもするようになりました。パーカを着るんだったら、スカートを合わせようかなとか。でも、基本的に好きなテイストは変わっていないです。メンズライクな着こなしがすごく好きなんですよ。撮影現場で男性のカメラマンさんが着ていたコートがかわいくて、その場でブランドを聞いて同じものをポチッたこともあります(笑)」

──メンズ・レディース関係なくアンテナを巡らせているんですね。”いいな”と思うメンズファッションはありますか？

「男性のファッションだと、パーカを使った着こなしが上手な人は素敵！　パーカって、合わせるアイテム次第で雰囲気がガラッと変わるじゃないですか。とくにジャケットとパーカの組み合わせが好きで、プレイベートでは自分でもよくしています」

──プライベートといえば、芳根さんのInstagramにはフィルムカメラで撮った写真が多いですね。

「撮影現場で人に撮ってもらったり、自分も現場の雰囲気を撮ったり。私、カメラは全然上手じゃないんですけど、それでもカッコよくて雰囲気のある写真が撮れるところがいいなって。あとは、1枚にかける思いが自然と強くなりますよね。携帯なら何枚でも撮れるし、その場で見て気に入らなかったら撮り直せますけど、フィルムカメラは一回きりの勝負で。とはいえ、ピントがボケていたりぶれていても味になる。一枚一枚個性のある写真が撮れるところがフィルムカメラの良さだと思います。最近は現像が追いつかなくて……まだまだお見せしていない写真がたくさんあります」

 

  

 

映画『ファーストラヴ』は大きな挑戦だった

──2月11日(木)に公開されたばかりの映画『ファーストラヴ』では、父親を殺害した容疑で逮捕される女子大生、という難しい役柄を演じています。脚本を最初に読んだときの印象は？

「こういう役柄を演じられるだろう、と声をかけてくださったことが本当にうれしかったです。読んでみると、改めて大変な役だと感じました。原作もとても引き込まれるものだったので、その分プレッシャーも大きくて。撮影が終わるまではとても不安でしたが、やりがいも大きかったです」

──演じた聖山環菜という人物は、芳根さんから見てどういう女性だったんでしょうか？

「環菜は、一筋縄ではいかない物語の柱になる存在ですが、受けるべき愛が足りていないんだな、と感じました。私の家族は仲が良いですし、自分の家族の存在が愛だなって思うんです。環菜にそういう存在がいないことは、とても切ない。演じているときは必死でしたが、完成した作品を観て、彼女を今いる場所から救い出してあげたいと改めて思いました」

──印象に残ったシーンはどこでしょうか？

「やっぱり面会室のシーンでしょうか。環菜の身に起こったことは私自身には経験がなかったことだったけど、出てくる感情は全部出し切ろうと挑みました。自分がどうしたいか、というよりも、由紀役の北川(景子)さんの前に立ったら、自然と感情が止まらなくなって。あれは北川さんとだったからできた演技でした」

──2月28日(日)でお誕生日を迎えられますが、どんな24歳にしたいですか？

「毎年、誕生日の日は大きな仕事をさせてもらっているんです。20歳の誕生日は朝ドラのクランクアップ、22歳の誕生日はヒロインを演じた月9の撮影、23歳の誕生日は主演舞台の稽古中で。まだ発表前のお仕事なのですが、今年の誕生日も大事な仕事が入る予定なんです。なので、またいい1年になる気がしています。毎年この時期に大切な役をやらせてもらっていると、スタートダッシュで喝を入れられている気持ちです(笑)。正直、昨年は思うようにお仕事が進まなかったこともありましたが、その後悔もすべて晴らす24歳にしたいと思います」

Profile
よしねきょうこ／1997年2月28日生まれ。東京都出身。2013年にドラマ「ラスト♡シンデレラ」で女優デビューし、2019年には第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。公開中の映画『ファーストラヴ』では父親を殺害した容疑で逮捕された女子大生・聖山環菜を演じる。