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2021.04.22

石井杏奈が“普通の女の子”の日常を演じる！

テレビや映画、舞台などで引っ張りだこの女優、石井杏奈。現在も、出演しているドラマと映画が公開されている最中で、Huluオリジナルドラマ「息をひそめて」で主演を務めた第2話「帰りたい場所が、ずっとなかった」の配信も控えている。そんな多忙を極める彼女が、作品の見どころを教えてくれた！

石井杏奈は古着がマイブーム！

──どんなファッションが好きですか？
「どんなスタイルの洋服も着ますが、最近は古着にハマり出して幅が広がりました。まず、見た目がかわいいと思ったら、店員さんに国や年代を詳しく聞いてから買うようにしています」

──古着の背景までチェックしているのは、さすが！　今季、挑戦したいコーデはありますか？
「この春はテーラードジャケットやシャツをセットアップで着こなしたい！　くすんだカラーがいいです。あまりカラーパンツは穿かないのですが、季節的にスラックスなどキレイに穿きこなしたいと思っています」

──じゃあ、好きなメンズのスタイルは？
「メンズはTシャツをタックインしている着こなしが好きです。袖をロールアップして、さりげなく腕の筋肉を見せているような（笑）」

 

 

ドラマ「息をひそめて」は今の日常を描いた作品

──Huluオリジナルドラマ「息をひそめて」の第2話「帰りたい場所が、ずっとなかった」で主演を務めましたね。どんなストーリーですか？
「全8話の、すべてストーリーが違うけれど、繋がる部分もあるオムニバスドラマです。私が第二話で演じているのは、寮に住む学生。物語の舞台も2020年のコロナ禍で、自分には帰る場所がないと感じている女の子の役です。自分の居場所を探して、もがきながら、しっかり前に進もうとしている様子を演じています」

──日常や人間模様を描いているそうですね。
「こんな感じの子を見たことある、と思うくらい平凡な女の子です。身近にいて、誰もが知っているような、普通に暮らしている子です。夢を抱いて田舎から上京したので、やりたいこともある。でも、帰る場所だけがない。台本を読んでみたら、平凡だからこそ共感できる部分がたくさんありました。今送っている普通の日常だからこそ、普通とは？　と考えさせられました」。

──普通とは……。簡単なようで難しいですね。
「コロナ禍で、多くの人が感じたであろう不安や心配など、心の機微も表現できたらいいなと思いながら撮影に挑みました」

──監督からは、どんな指導がありましたか？
「衣装合わせの際、なぜこの衣装や髪型なのか、という会話から役を作っていきました。そして、セリフは全部、セリフっぽくないんです。カメラが回っても、「（セリフの通りに）思ったら、言って」と監督におっしゃっていただいて。なので、演じているという感覚がなく、撮影中の記憶がないです。撮られていたんだ？　︎と思うくらい日常的に撮影が進行していました」

──本当にさりげないですね。
「そうなんです。自分も構えず、本当に思ったとおりのことをセリフにできました。演じる役の完成像には、正解も不正解もないので、今から一緒に役を作っていこう、という監督の寄り添う姿勢を感じました。それがありがたかったです」

──演じるというより、自分と重ねる部分も多そうですね。
「毎日、このとき七海だったらどんなことを考えるだろう？　コンビニに寄ったら何を買うんだろう？　って思いながら過ごしていました」

──撮影はいかがでしたか？
「自分の生き方をナナミにプラスアルファするような感覚で、七海も私に歩み寄ってくれたような気がしました。私が七海ちゃんで、七海ちゃんが私のようで。ただ座っていただけなのに、監督が「そのまま撮るけど気にしないで」と言ってくれたこともありました」

──ありのままの自分で演じられるのは何よりですね。
「最後のモノローグにかけて、最初に疑問に感じていたことがスッと解決して一本の糸になる。その部分は、私もグッときました。どうなるのか、楽しみにしていてください」

──では最後に、みなさんへメッセージをお願いします！
「コロナ禍の現代を描いている物語なので、とてもリアルで、ドキュメンタリーチック。演じてみると、心の扉を閉鎖して過ごしていた中、それを開いてくれた作品でした。その思いが少しでも伝わればいいなと思っていますので、ぜひご覧ください！」

Profile
いしい・あんな／1998年7月11日生まれ。東京都出身。2012年女優業をスタート。2015年には「第58回ブルーリボン賞新人賞」を受賞し、さまざまな映画、ドラマ、CMに出演。4月23日（金）から配信が開始されるHuluオリジナルのドラマ「息をひそめて」の第二話「帰りたい場所が、ずっとなかった」で主演を務める。W主演映画『砕け散るところを見せてあげる』が現在公開中。出演作が続々と放送・公開されている、今年も目を離すことができない注目の存在。

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