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INTERVIEW- インタビュー -

2019.02.22

大原櫻子の新境地。「子供の扱いはお手の物です!」

キュートなルックスとパワフルな歌声で、いつも僕らに元気をくれる大原櫻子。人気アーティストであり、同時に人気女優でもある彼女の好きなメンズファッションとは? 戸田恵梨香とのW主演となる映画『あの日のオルガン』(2月22日(金)公開)撮影現場でのエピソードも合わせ、盛りだくさんにインタビュー。

■やっぱりカジュアルな服が好き

――ファッション誌にも多く登場されてますが、今気になるファッションアイテムはありますか?

「今年はパープルが気になっています。濃いめのパープルだったらゆるめのスウェットとかパーカで、ラベンダーっぽい淡いものはサンダルとか小物で取り入れたらかわいいだろうなって思いますね。私服は気分によってストリートっぽかったりガーリーだったりいろいろ変わるんですけど、基本的にはいつもゆったりした格好。楽ちんなので、つい多くなっちゃいます(笑)」

――メンズ服はどういうのがお好きですか?

「自分が古着好きなので、男性も古着をうまく取り入れてたり、ちょっと変わったアイテムをさらっと着こなしているとオシャレだな~! って思います。あとはパーカ! 自分で着るのも好きですし、男性ががぼっと着てる感じもかわいくて好きです。細身のシャツやパンツでキレイめ……というよりは、そういうカジュアルな雰囲気がいいなと。気張ってなくて自然体なファッションをしている人に惹かれますね」

■"疎開保育園"が舞台の主演映画『あの日のオルガン』

――最初に作品について聞いたときの気持ちを教えてください。

「疎開保育園がテーマということで、背景にある"戦争"というものがまず頭に浮かびました。自分自身、小学校の授業で戦争体験者の方からお話を聞いたことがあったので、戦争がどういうものか、疎開がどういうものなのか……知識として知ってはいたものの、実際にその時代を生きた役を演じるとどうすればいいのかと。”疎開保育園の保母”野々宮光枝を演じることに関して、最初は少し構えてしまっていた自分がいたと思います」

――“最初は”ということは、撮影を通してその思いは払拭されていった?

「はい。もちろん背景に戦争があるということは前提としてあるんですが、“戦争モノ”という言葉のイメージではなく、あくまで疎開保育園に関わって生きた“人”を大切に描いた作品だなと、台本を読み込んだり撮影を進めたりするうえでとても感じました」

――劇中では戸田恵梨香さん演じる厳格な主任保母・楓と、大原さん演じる明るく奔放な光枝と対称的な性格の2人が出てきますが、大原さん自身が保育士だったとしたらどちらに近いと思いますか?

「圧倒的にみっちゃん(光枝)です(笑)。みっちゃんの性格は自分と本当に共通点が多くて、等身大で素直な気持ちで演じることができました。私自身も子供が大好きなので、撮影中も子供たちと一緒になって遊んだりして……カメラが止まっていても、劇中のみっちゃんの姿そのままだったと思いますね」

 

 

――たくさんの子供たちと駆け抜けた撮影期間、振り返ってみてどうでしたか?

「子供たちがとにかく……とにかくかわいかった! でも、やっぱり大人と違って、予想外の出来事が起こりまくるので大変でした。言うことは聞かないし、突然『トイレ!』と言い出すし(笑)。でも1カ月ぐらいずっと一緒にいたので、私なりの攻略法を編み出したんですよ! たとえば静かにしてほしいときだったら『5秒で静かにできるかゲーム!!』と言ってカウントダウンを始めるんです。遊び感覚だったら子供たちもおもしろがってノッてくれるので、そうやって同じ目線で遊びながらうまく操ってました(笑)。実際の保育士さんはもっともっと大変なんだろうなと思いつつ、私はそうやって子供と同じ目線でコミュニケーションをとるのが子供たちと打ち解ける近道なのかなと感じました」

――みっちゃん先生がオルガンを弾くシーンが何度か出てきます。あれは劇中と同年代頃のオルガンを実際に演奏していると伺いました。

「そうなんです。オルガンの扱いがとにかく難しくて……! 大体90年ぐらい前のオルガンを用意してくださったのですが、今のピアノを弾く感覚と全然違って……。撮影中も空き時間にずっと練習していたのに全然弾けるようにならなくて、ホテルで姉に電話で弱音を泣きつきました(笑)。その後も猛練習を続けて何とか弾けるようにはなったので、無事にそのシーンの撮影が終わったときはほっとしましたね。個人的にも印象深いシーンです」

映画『あの日のオルガン』
新宿ピカデリー他、全国で公開中!


STORY
戸越保育所の主任保母・板倉楓は、園児たちを空襲から守るため、親元から遠く離れた疎開先を模索していた。別の保育所・愛育隣保館の主任保母の助けもあり、最初は子どもを手放すことに反発していた親たちも、せめて子どもだけでも生き延びて欲しいという一心で保母たちに我が子を託すことを決意。しかし、ようやく見つかった受け入れ先はガラス戸もないボロボロの荒れ寺だった。幼い子どもたちとの生活は問題が山積み。それでも保母たちは、子どもたちと向き合い、みっちゃん先生はオルガンを奏で、みんなを勇気づけていた。戦争が終わる日を夢見て…。そんな願いをよそに1945年3月10日、米軍の爆撃機が東京を襲来。やがて、疎開先にも徐々に戦争の影が迫っていた―。

CAST/STAFF
出演/戸田恵梨香、大原櫻子、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵、林家正蔵、夏川結衣、田中直樹、橋爪功
監督・脚本/平松恵美子
原作/久保つぎこ『あの日のオルガン 疎開保育園物語』(朝日新聞出版)
音楽/村松崇継
主題歌/アン・サリー「満月の夕(2018ver.)」(ソングエクス・ジャズ)
配給/マンシーズエンターテインメント
(C)2018「あの日のオルガン」製作委員会
ウェブサイト/anohi-organ.com

INFORMATION

プロフィール/おおはら・さくらこ。1996年1月10日生まれ。映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』でスクリーン&CD同時デビューを果たす。以降、歌手活動と並行して女優としても人気作品に多数出演。近年はミュージカルにも活躍の幅を広げている。

公式インスタグラム@sakurako_ohara

撮影/藤本孝之 スタイリング/SAHO ヘア&メイク/木内真奈美

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