2020.08.07
犬飼貴丈がファッションと大好きなアニメの関係をアツく語る!
2012年の『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』グランプリ獲得を皮切りに、2017年には『仮面ライダー ビルド』で主役ライダーに抜擢。そして昨年はNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」での好演で、着実なキャリアを積み重ねている犬飼貴丈。注目が集まる彼の主演最新作は、まさかの実写映画化は不可能と言われた限界突破の全力脱衣系青春グラフィティ『ぐらんぶる』。映画の撮影秘話から見どころまで余すとこなく語ってもらった。さらにプライベートのファッションについても聞いたので、そちらもチェック!
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今、ファッションとしてのアニメ服がおもしろい!
──今日着ているカットソー、綾波レイのプリントがインパクト抜群ですね!
もともと、アニメやマンガをはじめとしたサブカルチャー大好きなんですよ。もちろん『新世紀エヴァンゲリオン』も綾波レイも大好きです!
──アニメやイラストをモチーフにした服は、普段からよく着ているんですか?
ファッションとアニメって、そもそも相反するものだと思っていたんです。だから、ファッションに興味を持ち始めてからここ最近にいたるまでは、あくまで“着るもの”と“趣味”として、それぞれを切り分けて考えてました。でも最近は、ファッションアイテムとしておしゃれなものが増えてきているので、それから自然と着るようになりました。ちなみに今着ているのは、フラグスタフってブランドが『新世紀エヴァンゲリオン』とコラボしたアイテムなんです。
──最近、とくに気になったコラボアイテムを教えてください!
エドウイン(EDWIN)の『#ジーパン女子』というコンテンツから生まれた漫画家・イラストレーターの江口寿史さんとのコラボアイテム、あとはイラストレーターのYUGO.(ユーゴ)さんとビームスTのコラボレーションがよかったです。これからも、アニメやマンガとブランドのコラボレーションや、メディアのコンテンツから派生したファッションアイテムなど、そういう試みはどんどん増えていって欲しいなと思っています」
──もう一方のコーデはほぼ全身ブラックですね!
黒はずっと定番にしている色です。ただ、最近カラフルなアイテムや柄もののアイテムも着るようになってきていて、自分の中では過渡期なんだと思います」
──そんな中、改めて黒を着こなしてみて、いかがですか?
やっぱり落ち着きますね。パンツは柄が入っているのでさりげなくインパクトがありますが、トップスが黒だと締まりますし、改めて使いやすい色なんだなって思いましたね。
感性の赴くままに、流動的にファッションを楽しみたい
──これからの季節のワードローブ計画は?
最近はアメリカのアートやカルチャーに触れる機会が多くて、服もアメリカっぽいテイストにシフトしていきたいと思っています。
──具体的にはどういったスタイルですか?
フレッドペリーのポロシャツを好きでよく着ているんですが、今までだったら細身のパンツにドクターマーチンを合わせてましたけど、これからはダボっとしたパンツにスニーカーみたいにアメリカっぽい雰囲気をミックスしようと思ってます。ポロシャツ自体も最近は大きめのサイジングのものを選ぶようになりましたね。
──アニメもそうですが、服はいろんなカルチャーからの影響が強いですね!
確かに、僕自身もそういうところから感化されることが多いですね。もし、これからアジアの歴史やカルチャーに影響を受けることがあれば、その土地の民族衣装とかを着るかもしれないって本気で思っているくらいです(笑)。でも、そのくらい自分の感性の赴くままに、流動的にファッションを楽しみたい思っています。今後もたくさんのことを吸収して、自分の感性がどのように変化していくのか、すごく楽しみです。
自分も実写化は無理だろうって思ってました
──映画『ぐらんぶる』がいよいよ公開になります。まさに限界突破と言える作品ですね(笑)
じつは、もともと作者の井上堅二さんの『バカとテストと召喚獣』という作品のファンで、『ぐらんぶる』も知っていました。数あるマンガの中でも、これだけは絶対に実写化しないだろうって思っていた作品のひとつだったので、今回、映画化の話を聞いた瞬間『大丈夫なの?』って驚きました(笑)。
──実写化不可能とされていた作品に挑むにあたって、やはり苦労だらけ?
苦労はいろいろありましたけど…(笑)、撮影に入る前にダイビングのライセンスを取らないといけないんですが、僕自身がもともとカナヅチで泳げなかったんです。水面に顔をつけるのも怖いんで、海に潜るなんてもってのほかなわけですよ。そんな状態からライセンスを取る過程は本当に大変でした。
──実際に泳げるようになったんですか?
ウェットスーツやシュノーケルをつければ……大丈夫になりました。でもその条件つきでの話です(笑)。でも人間、やらないといけない状況に追い込まれたら、なんでもできるんだなって思いました。
“大人になった子供たち”に響く作品です
──犬飼さんは高校卒業後に役者の道に進まれてますが、舞台である大学生活はいかがでしたか?
実際にまわりが楽しそうにしているのを、僕は仕事をしながら横目で見ている感じだったので、『大学に行ってみたかった』っていう思いはあったんです。でも今回こうして大学生の役をいただいて、しかもバカ騒ぎする内容で『これが大学生なんだなぁ』って思いました。実際に撮影は大学で行いましたし、お昼を学食でいただいたりもしたので、ちょっとした“キャンパスライフ”も楽しめました。1カ月で卒業でしたけど(笑)。
──映画のみどころを教えてください!
作品を通してずっとバカ騒ぎしているんですが(笑)、撮影中に『こういうバカ騒ぎしなくなったなぁ』って、ふと考えたんです。同時に、そういう忘れてしまった感情を少しでも取り戻すことができる作品なのかなとも。だから、『ぐらんぶる』は、“大人になってしまった子供たち”の心に響く映画になってくれたらいいなと思います。演じさせてもらった耕平と同世代の方なら等身大の気持ちで、さらに上の世代の方には『こういう時あったよな』と思って観てもらえたらと思います。
PROFILE
いぬかい・あつひろ/1994年6月13日生まれ。徳島県出身。2012年に第25回「ジュノン・スパーボーイ・コンテスト」でグランプリを獲得し芸能界入り。特撮ドラマ「仮面ライダービルド」に主演したほか、 NHK連続テレビ小説「なつぞら」など話題のドラマ、映画に出演。竜星涼ともにW主演をした映画『ぐらんぶる』が8月7日から公開予定。実写化不可能といわれたコメディ全開の本作で文字通りの体当たり演技を披露している。
Instagram
@atsuhiro.inukai_official/
8月7日(金)公開
映画『ぐらんぶる』
©️井上堅二・吉岡公威/講談社 ©️2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
STORY
国内でも珍しい離島の大学に入った伊織。目標はただひとつ<キラキラな大学生活>を送ること。しかし、入学早々、なぜか服も記憶もなく講堂で目覚めてしまう──。やがて同じ境遇に陥った無駄にイケメンなオタク・耕平とともにたどり着いたのは、とあるダイビングサークルで…… !? 凶暴なクーデレいとこ、どシスコンのお姉様、エロい先輩、はたまた激ケバギャルも!? ぶっとんだメンバーに翻弄される2人のキャンパスライフのゆくえは──
CAST&STAFF
出演:竜星涼、犬飼貴丈、与田祐希、朝比奈彩、小倉優香、石川恋/髙嶋政宏
監督:英勉
脚本:英勉、宇田学
原作:井上堅二 漫画:吉岡公威
配給:ワーナー・ブラザース映画
映画『ぐらんぶる』オフィシャルサイト
撮影のオフショットムービーを公開中!
文/橋本裕一 撮影/榎本洋輔 スタイリング/秋山貴紀 ヘア&メイク/加藤ゆい(fringe)