2020.10.21
藤原さくら、3rdアルバム『SUPERMARKET』は悩みに悩んだ大作!
シンガソングライターであり、役者としても活動する藤原さくらが、3年5カ月ぶりとなるフルアルバム『SUPERMARKET』をリリース! 完成したその1枚は、個性豊かなミュージシャンたちをアレンジャーとして招き、音楽の新境地を切り拓いたもの。そんな進化を遂げた彼女にインタビューを敢行。気になるアルバムの内容はもちろんのこと、ファッションやマイブームについて語ってもらった!
藤原さくらの理想ファッションは、”量より質”!
──好きなファッションスタイルを教えてください!
「Tシャツとパンツのラフなスタイルが好きなんです。メンズ服も買っちゃいます。この前、メンズのレインジャケットを買いました。少し大きめなのがかわいいんですよ」
──この秋はどんなコーディネートをしたいですか?
「秋はレイヤードができるから、オシャレしがいがあるし、服がかわいいですよね。毎年、ニットをよく着ています。今年は、あまり穿かないロングスカートに挑戦してみたいです!」
──好きなメンズファッションを教えて!
「以前、CA4LA(カシラ)さんと一緒にハットを作ったくらい、帽子が好きなんです。だから、帽子を被っている男の子って、オシャレに見えるんですよね。あと、服をたくさん持っているより、一点一点いいものを厳選して持っている人って、オシャレだなって思います。私もそういうワードローブにしたいです」
──最近ハマっていることは?
「キャンドルと間接照明をつけて、YouTubeを観ながらヨガをやっています。今まで、せわしなく仕事をしていく中で、ちゃんと息を吸ったり吐いたりしていなかったな、と改めて気づいたんですよ」
──確かに、日常で呼吸を意識することはないですね。なにか変わったことはありますか?
「あります、あります! 家にいてやる気が出ないとき、10分くらいだけでもいいからヨガをやってみると、心が落ち着いてやる気が湧いてくるんですよ。本当にいいから、まわりのみんなにヨガをオススメする人、みたいになっちゃっています(笑)」
──そこまで言われると、やってみたくなります(笑)。他に、なにかハマっていることは?
「コーヒーをよく飲んでいます。近所のコーヒー屋さんで豆を買ってきて、自分で淹れるようになったんです。やっぱり、豆からドリップして飲むとおいしい! まだ豆を挽くミルを持っていないから、早く欲しいんです」
──どんなタイミングで飲んでいますか?
「作業前にコーヒーを淹れるんですけど、”よし、やるぞ!”って、仕事のスイッチにもなるんですよね。家で飲んで、カフェに行って飲んで……気づいたら何杯も飲んじゃっています(笑)」
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ニューアルバム『SUPERMARKET』についてインタビュー
ニューアルバム『SUPERMARKET』は、”好き”を詰め込んだ1枚
──ニューアルバム『SUPERMARKET』についても教えてください。前作の『PLAY』をリリースしてから期間が空いていますね。その間はどんな活動をしていましたか?
「2ndアルバム『PLAY』から、アルバムの形式だと3年5カ月振りのリリースになります。去年から今年にかけては、音楽以外に、劇団☆新感線の舞台に立たせてもらったり、ライブツアーやフェスに出演したり、客演として他のアーティストさんの作品に参加したりしていました」
──『SUPERMARKET』というタイトルが気になりました。
「私、タイトルを決めるのが苦手で。曲のタイトルも決められないから、誰か決めて〜って、いつも思うんですけど……(笑)。このアルバムのタイトルも、ずっと決められなくて。何個も案を出したり、いろんな人に意見を聞いてみたりしながら考えました」
──最終的に『SUPERMARKET』に決まった理由は?
「アルバムの企画段階から、“MARKET”という語感が気に入っていて。でも、日本語に訳すと、市場(しじょう)じゃないですか。それだと、ちょっと違うかなと思っていたんですけど、“スーパー”って単語もいいよねという話になって、結果”スーパーマーケット”に。野菜からお肉、生活用品までいろんなものが売っていて、海外の食べ物も売っていたり……。このアルバムも、さまざまな国の音楽のエッセンスが織り込まれているし、自分の好きなテイストをてんこ盛りにして作っていたので、専門店っていうより、なんでも売っているお店かなと思って、『SUPERMARKET』にしました」
──アルバムを聴かせてもらいましたが、このタイトルに納得です!
「『green』と『red』は、全曲のプロデュースとアレンジをmabanua(マバヌア)さん(※プロデューサー/アーティスト)のひとりにお願いして、密なやり取りをしながら作っていきました。ですが今回のアルバムでは、『PLAY』のときのように、またたくさんのアレンジャーさんに参加してもらい、一つ一つを色んなやり方で、色んな人との化学反応を楽しんでいきました」
──多くのアレンジャーが参加していて、いろんなテイストの楽曲がそろっていますよね。どんな曲に仕上げたのか、いくつかご説明いただけますか?
「『Super good』は、カッティングギターが気持ちいいポップなファンクチューンです。『Waver』は、チルでレイドバックしたような、フェスでのんびり聴きたい曲。あと、『コンクール』は、クラシカルな楽器を使いながらも、現代的なスクラッチの音が入っています。『spell on me』は、ジャンル的にジプシー・ジャズ。と、そんな感じで、今まで好きなジャンルだったけど、自分の曲に取り入れてこなかった音楽で1枚のアルバムを作りました」
──かっこいい曲もゆったりした曲もあって、いろんな表情があるから、聴き飽きることはなさそう!
「うれしい! ありがとうございます。作ってる段階から、全曲が上手くまとまるのか不安で、ディレクターさんにも相談していたんですが、”歌っている人が同じだから大丈夫だよ”って言ってくださったりして。悩みに悩んだ曲順も、これでよかったなと思っています」
──取り入れているジャンルが本当に幅広いですけど、いつもどうやって新しい音楽と出会っているんですか?
「今、新しい音楽を見つけるにはすごくいい時代ですよね。サブスクであるアーティストを聴いていると、関連している他のアーティストも提案してくれるので、それを辿っていきます。あと、YouTubeで”タイニー・デスク・コンサート”(※アメリカの公共ラジオ放送 NPR(National Public Radio)によるライブはフォーマンス企画)を観てみたり」
──タイニー・デスク・コンサートも、ビリー・アイリッシュからBTSまで、いろんなジャンルのアーティストが出演していますよね。たしかに知らないジャンルに触れるには最適!
「そうですね。あと、私のレギュラーラジオ番組では毎回テーマを決めて選曲しているんです。例えば、アコーディオンを弾くアーティスト特集だったら、知っているアーティスト以外に、他にどんなアーティストがいるのか調べて、お気に入りを探して、実際に流して……」
──ラジオでは、さくらさんレコメンドの曲を聴けるんですね!
「ファンのみなさんは知らない曲ばっかり流すから、困惑しているかもしれないですけど(笑)。新しい出会いも楽しんでもらいたいです!」
──では最後に、今後の活動について教えてください。
「本当はリリースツアーで全国に行きたかったんですけど、やっぱりまだ難しくて……。でも、おもしろいことをやりたいので、今回発売したニューアルバムには、配信ライブのチケットを付けました! 11月21日(土)に配信ライブを開催しますが、その後に購入してくれた人のために、しばらくの間はアーカイブで観られるようにする予定です。そして、来年の1月16日(土)には東京・中野サンプラザでこのアルバムのライブを開催することになりました。久しぶりにお客さんを入れてのライブなのですごく嬉しいです。配信もするので全国の皆さんに観てもらいたいです。みなさんの日常を彩れるような、本当にいいアルバムが完成したので、ぜひ楽しんでいただきたいです!」
Profile
ふじわらさくら/1995年12月30日生まれ。2015年にメジャーデビューし、ドラマや舞台など、音楽以外の分野でも積極的に活動。10月21日(水)に、個性豊かなミュージシャンを招き、さまざまなジャンルを融合させた3枚目のアルバム『SUPERMARKET』をリリース。11月21日(水)には、配信ライブ「SUPERMARKET Online Release Party」を開催。視聴チケットは、ニューアルバムの「完全生産限定盤SUPER Type」に付属。さらに2021年1月16日(土)には東京・中野サンプラザで同アルバムのリリースライブを開催予定。
ニューアルバム
『SUPERMARKET』
発売中
レイビームスのニット1万2000円、スカート1万1000円(ともにビームス ウィメン原宿)、ビームス ボーイのピアス1900円(ビームス ボーイ原宿)
ビームス ウィメン原宿
☎03ー5413ー6415
ビームス ボーイ原宿
☎03ー5770-5550
文/コマツショウゴ 撮影/はぎひさこ スタイリング/伊藤信子 ヘア&メイク/筒井リカ(Cake)