INTERVIEW- インタビュー -

2020.11.08

朝ドラ出演の伊藤あさひ、役作りのボーズでファッション観に変化が？

「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」のルパンレッド・夜野魁利役での活躍が記憶に新しい俳優の伊藤あさひに、ファッションについてのこだわりを直撃。そして今、連続テレビ小説「エール」に出演するため、人生初の丸刈りにしたことが話題になっている。イメージを一新した今の気持ちや朝ドラへの意気込みを聞いた。

インタビュー

伊藤あさひはファッションも等身大

ーー普段は、どんなファッションが好きですか？

「最近は、キレイめなストリートスタイルが好きです。今日着させていただいた２つのスタイルは、上品な中にストリートっぽいニュアンスがさりげなく取り入れられているので、まさに今の気分と言えますね」

ーー今日のコーディネートのどのあたりが“刺さり”ましたか？

「黒のニットのほうは、ゆるめのサイジングだけどシックな色みとチェック柄であくまでキレイな雰囲気。同じ柄のバケットハットをアンサンブル的に使っているところが気に入っています。コートのほうは、ベレー帽自体がすごく新鮮でしたね。シックなコートにストリートなニュアンスを足すのにも一役買っていて、プライベートでも挑戦しようと思いました」

ーー伊藤さんのファッション遍歴を教えてください。

「小学生の頃は普通に親が買ってくれたものを着ていましたね。それから中学生になって『そろそろオシャレしなきゃな』と思って、チェックのネルシャツを買ったのは覚えてます。最初は古着を買うことが多くて、そこからストリートっぽい感じになっていって、今って感じですね」

ーー洋服を選ぶ時、どういうところに注目して買いますか？

「基本的には、着てテンションが上がるかどうかに重点を置いてます。ただ、そうやって選んでたくさん失敗してきたことも否定できないので(笑)、ちゃんと試着するとか、着る機会や頻度を考えて価格と見合っているかとか、考えるようになりました」

コート11万円(ディスカバード)、ウィザードのカットソー1万3000円(ティーニーランチ)、ジエダのパンツ3万2000円、シューズ4万7000円(ともにキクノブ東京)、フォーサムワンのベレー帽1万2000円(フォーサムワンフラッグシップストア)

心に響く服を探していきたい

ーー今年20歳になりましたが、それによって変わったことはありますか？

「この仕事を始めてからなんですが、いつ誰に見られても恥ずかしくない服装を心がけるようになりました。街を歩いていても誰に会うかわからないですからね(笑)。20歳になってから、その思いがより強くなったと思います。こうして思い返すと、人生の節目ごとに自分の身の丈について考える事で、ファッションの方向性が定まっている気がしますね」

ーー20歳といえばFINEBOYS読者と同世代です。メッセージをお願いします。

「自分も含めて二十歳くらいの年齢って、まだまだ自由に使えるお金も限られているし、ファッションについても、なにを着たらいいかとか、なにが自分に似合うのかとかわからない人も多いと思います。でも、やっぱり自分が心から好きって思えたり、本当に大事にしたいと思う服って、探せば絶対にあると思います。だから、今できるファッションを思う存分に楽しみながら、お互い感性を高めていきましょう！」

子供の頃から見ていた“朝ドラ”に出演！

ーー連続テレビ小説「エール」に出演されますが、朝ドラ初出演ですね。「僕自身も子供のころからずっと観ていました。ここからさらに飛躍していく先輩方も多いので、自分自身もすごく憧れていました。出演できてとてもうれしいです」

ーー子供のころから観ていて、とくに印象に残っている作品はありますか？　

「『おひさま』や『ゲゲゲの女房』は、母親と観ていましたね」

ーーでは、今回の朝ドラ出演はお母さんは喜ばれてましたか？

「喜んではいましたけど、『あ、そうなんだ』って感じで、すごく淡々としてました(笑)」

ーー「エール」についてはどのような印象を持っていますか？

「その名のとおり、たくさんの方にエールを届けられるような作品だと思っていました。そんな中で出演が決まった時は、『自分も役柄を通して何かエールを送れたら』と強く思いました」

ーーご自身がエールを送られて元気づけられた経験はありますか？

「本作では高校球児の役なのですが、僕自身も小中学生の時に野球をやっていました。応援されると勇気づけられたし、応援の力の偉大さを肌で感じました」

ニット3万円(ディスカバード)、ジエダのパンツ3万円、ハット8500円(ともにキクノブ東京)、コンバースのシューズ1万2000円(コンバースインフォメーションセンター)

役作りのための丸刈りが話題に！

ーー高校球児の竹中渉役ということで、髪をバッサリ切りました。そして今話題です！

「自分史上、一番短いです。真冬だったらもっと寒かっただろうなって思いました(笑)。役作りというか、出演が決まってからは、友達を呼び出してボールを投げ込んだり、素振りも毎日しています。ケータイゲームも野球のをやっていますし、野球漬けの日々です(笑)」

ーー最後に意気込みを聞かせてください！

「渉はすごく明るくてピュアな少年なので、その役をまっとうできればと思っています。この作品を通して、さらに新しい自分を見せていきたいし、少しでも多くの方に自分を知ってもらえればと思います！」

撮影の裏側をスペシャルムービーで公開中！

PROFILE
いとう・あさひ／2000年1月19日生まれ。2017年に俳優デビュー後、2018年には「快盗戦隊ルパレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」で2000年代生まれでは初のレッドとして、夜野魁利／ルパンレッドで主演を果たす。現在、連続テレビ小説「エール」(NHK総合・月～土8:00～ほか)に出演。人生初の”丸刈り”で高校球児役に挑んでいる。「タイトルのとおり、いろんな方にエールを届ける作品だと思います。僕も演技を通して皆さんにエールを届けられたらと思っています！」

Instagram
@asahi_ito_official

高校球児役に挑戦！
連続テレビ小説「エール」
(NHK総合・月～土8:00～ほか)

STORY
日本が生糸輸出量世界一となった明治42年、急速に近代化がすすむ福島の老舗呉服屋に、のちに多くの名曲を生み出すことになる作曲家・古山裕一が誕生する。老舗の跡取りとして育てられた裕一だが、少々ぼんやりしていて、周りには取り柄がない子どもだと思われていた。しかし音楽に出会いその喜びに目覚めると、独学で作曲の才能を開花させてゆく。青年になった裕一は、一度は音楽の道をあきらめようとするが、ある日家族に内緒で海外の作曲コンクールに応募してなんと上位入賞を果たす。それをきっかけに、裕一は歌手を目指している関内音と知り合う。福島と豊橋―遠く離れた地に住みながらも、音楽に導かれるように出会った二人は結婚する。そして不遇の時代を乗り越え、二人三脚で数々のヒット曲を生み出していく。しかし時代は戦争へと突入し、裕一は軍の要請で戦時歌謡を作曲することに。自分が作った歌を歌って戦死していく若者の姿に心を痛める裕一…。戦後、混乱の中でも復興に向かう日本。古山夫妻は、傷ついた人々の心を音楽の力で勇気づけようと、新しい時代の音楽を奏でていく─。

STAFF＆CAST
出演／窪田正孝・二階堂ふみ・中村蒼・山崎育三郎・古川琴音・伊藤あさひ・小南満佑子ほか

【放送予定】
2020年3月30日(月)～11月28日(土)