2021.03.24
超特急に聞きたい、春ファッションとあのライブのこと。
FINEBOYS3月号では春の大本命アイテム「シャツ」の特集にモデルとして登場してくれた超特急。"へ~こんなシャツがあるんだ~"とそのバリエーションの多さや着こなし方は参考になったハズ! そして今回、新学期・新生活がはじまる春に、超特急5人が実際にやりたい格好や注目しているファッションアイテムをインタビュー! さらには、発売されたばかりのライブBlu-ray『BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE「Superstar」』についても聞いちゃいます。春も超特急から目が離せない!
──ようやく気温も暖かくなって春めいてきたけど、カイの春ファッションはどんな感じ?
「最近、バンドTシャツやビンテージTシャツが気分です。もともと好きでいろいろ持っていたんですけど、再熱してきたのでまたいろいろ集めたいなって。結構イイ値段するじゃないですか、ちゃんとしたビンテージって。でも、買うからにはやっぱり本物を手に入れたいですよね。褪せた色合いとか、日焼けした生地の感じとか、たまらないじゃないですか。印刷が割れている感じも! レプリカを持っているTシャツも、やっぱりデザインがほぼ同じでも本物が欲しいなって思ってるんです。なので、春はそういうTシャツにお金を掛けることになりそう。あとは変わらずシルバーアクセサリーが好きなので、どんどん集めていきたいです!」
──プロデュースブランド「KEEN AND INTENSE(キーンアンドインテンス)」のほうも何か動きがあるのかな?
「はい! いつ発表できるかわからないけど、新作について試行錯誤しているところなので、楽しみに待っててくれたらうれしいです。今年中にポップアップストアをオープンできたらいいなぁ」
──2020年12月25日(金)〜27日(日)の3日間に渡って配信された「BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE『Superstar』」。 そのBlu-rayが発売されたね。3日間を駆け抜けて、一番印象に残っている瞬間は?
「3日間、強烈なテーマの中でのライブだったので、それぞれ踊っていて感情が違ったんですよ。でも、個人的には3日間通してどんどんみんなの結束力が高まって、すごくいいライブをしているなっていう感覚があって。”この瞬間”というよりも、3日間全体を通してでの感覚なんですけど。そう思えたのが自分の中ではけっこう大きいことでした。”今日すごくいいライブだな”っていうのを肌で感じるときはこれまでももちろんあって、逆に”あれ?今日どうしたんだろう”みたいな日も長くツアーをやっていたりすると正直あるんですけど、この3日間はすごくコンディションがよかったし、皆のテンションが高かった。オンラインだったので、直接会えないのは寂しかったですけど、でもすごくいい状態でライブができた気がします」
──ソロでパフォーマンスした「Never Mine」、大人な雰囲気に引き込まれたファンも多かったと思うけど、あのパフォーマンスはどうやって生まれたの?
「もともと、いつか超特急のライブで水を使いたいって話をしていたんです。そしたら、ソロコーナーはセルフプロデュースに近い形でやることになって。演出家さんも僕がずっと水を使いたいって言ってるのを知ってくれていたので、”やろうか”と言ってくださって。パフォーマンス中の記憶はあまりないんですけど、あとで映像を見たときは水の跳ね具合も綺麗だったし、理想のイメージに近いものをお見せできてうれしかったです。衣装をプロデュースしてくれたタカシも、裏で僕が踊っているのを見ながら”(衣装が水に)透けてる!狙い通り!”って盛り上がっていたらしくて。タカシの狙い通りにもなってよかったです(笑)」
──映像化されたからこその注目ポイントを教えて!
「そうですね〜。それこそ、メンバーのソロコーナーは改めてじっくり観てもらいたいです」
──そうだよね。セルフプロデュースということは、メンバーみんなのこだわりや、やりたかったことが詰まってるってことだもんね。
「はい。タクヤの鎖を使った演出も、タクヤが自分で”鎖に縛られたい”ってドM心を発揮してきたからだったりするので(笑)。とは言いつつ、それぞれの色が出ていてみんなカッコよかったんですよね。それが同じメンバーの自分にとってもすごく新鮮でした。あと、僕いつも言うんですけど、Blu-rayだと自分の”推し”じゃない人も観れるじゃないですか。映像だと無理やりカメラが切り替わるから。例えば、ここのリョウガはこんな顔しているんだとか、こんな風に踊っているんだとか、メンバーそれぞれのパフォーマンスが分かるのがBlu-rayのいいところだと思います。なので、ソロコーナーは推しじゃないメンバーのカッコいいところをぜひ見つけてくれたらうれしいです」
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3号車リョウガ
──今日のリョウガの私服、個人的に好きだったなぁ。ユニークな柄シャツにラインパンツの組み合わせが上手だなって思ったよ。ここでお披露目できないのが残念!
「シャツは大好きなポール・スミスのパスタ柄シャツです。プリントが大きくてかわいいんですよね! このご時世でなかなか外に出られないっていうのもあるけど、最近、全然服を買いにいけていない! なので、撮影で新しい春服を着られてうれしかったです!」
──スリムなスタイルだからこそ、インパクト大な柄も軽やかに着こなせるんだろうね。
「そうですか? ポール・スミス好きは両親の影響なんですよね。この春はどんな新作が出るのか楽しみです」
──春はどんなものが着たい?
「いつもの僕ならシャツ!って言ってるところだけど、春はライトなアウターが気になっています。寒暖差も大きい季節だから、インナーにはTシャツを着て、それだけじゃ物足りないだろうから、防寒用にMA-1を羽織りたい。着たことがない、新しいアイテムにも挑戦したいので、いろいろ構想を練っているところです」
──リョウガの春夏のお買い物報告、待ってるよ! ところで、年末に配信された最新ライブ「BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE 『Superstar』」のBlu-rayが発売されたね。
「3日間の公演に加えて、リハーサルから僕らを追ったメイキング映像と、僕がプロデュースしたファンクラブ勧誘番組を収録した映像まで入ったセットになっています」
──メンバーそれぞれの才能が存分に活かされた演出だったと思う!
「生のライブと違って、MCにしても、8号車の反応を見ながら話せないことに不安はあったものの、いざ始まってみたらものすごく楽しい3日間でした。たとえ画面越しでも、8号車の気持ちはしっかり伝わっています!」
──個人的にどの曲がお気に入りだった?
「3日間ともお届けした『What’s up⁉︎』です! ライブでのパフォーマンスは初お披露目だったんですが、この曲こそ生で歌い踊ったときに、8号車との掛け合いがすごいことになりそうなライブ映えする音楽だと思っていたので、画面越しに8号車も声をかけてくれているんだなと想像するとテンションが上がりました。大変な世の中に対してのメッセージ性も強い曲なので、とても大事にしている作品です」
──離れているからこそ、メンバーや8号車との絆を確かめあえた3日間だったと思うけど、それを最も感じたナンバーは?
「配信ライブのタイトルにもなった『Superstar』かな。アレンジが変わった新しい『Superstar』は、昔から僕らを知ってくれている8号車の胸にぐっと来るものがあったと思いますし、僕たちにとっても大切な曲です。2日目の一番最後の曲が『Superstar』で、終わったあとに“Superstar”って文字がスクリーンに映し出されて、それに向かってゆっくり歩いていく後姿でその日のライブを締めくくったんですが、ある意味ダサイこともカッコイイことも混ぜてやっている超特急らしくない、ぞくっとくるような演出をしたので“カッコイイ俺たち!”みたいな気持ちになりました。5年ぶりくらいのお披露目になったと思うけど、そのアンサーになるような、満足のいくパフォーマンスができたと思います」
──8号車としては、何万回でも繰り返し観て噛み締めたい演出だったと思うよ。
「大ボリュームのブルーレイになっているので、僕らの軌跡の記録として手にとってほしいです! そして今年こそ、8号車の目の前でライブすることが叶いますように!」
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4号車タクヤ
──タクヤの春のファッション計画を教えて!
「着たいアイテムとか気になっているスタイルは今パッと出てこないんですけど、固定概念に囚われず、自由にいろいろなスタイルをしたいですね! 自分が好きなものを直感で着ていきたい。あとは、ネットで買うことをちょっと控えようかなと……。サイズ問題とか、思っていたイメージと違うとか、やりがちなんです。この前おもしろかったのが、ニット生地のハーフジップのトップスをネットで買ったら、普通のパーカーが届いて。商品画像をちゃんと見たら、しっかりジップが下まであるんですよ(笑)。そういう、”服のこと好きなわりに、なんでこうも適当なんだろう?”ってことが多々あって、自分に嫌気が差してきちゃったんですよね。こういう話、いっぱい出てきますよ(笑)」
──タクヤの名誉のためにも、これ以上聞くのはやめとこう(笑)。
「だから、1着1着を大切にして、物持ちもよくして、いろんなものを買うっていうより本当にいいものを自分なりに選別していきたいですね。一回、断捨離をしようと思っています。友達にあげたり、売ったり、捨てたり……もう、いっそのことフリーマーケットしたいくらい!」
──Blu-rayになった「BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE 『Superstar』」。ズバリ見どころは?
「一番観てほしいのは、3日目の本編ラストにやった『Hero』。楽曲がすごくよくて、歌詞もメッセージ性がありますし、パフォーマンスしていてとくに感情が入りました。すごく思い出深いです。あとはソロコーナーが今回のライブではしっかりあって、各々がいい個性を出せたんじゃないかなと思います。あとは、同じ画面越しといえど、オンラインライブの映像とBlu-rayの映像でアングルが変わっていると思うので、また新鮮に楽しんでもらえる気がします。2020年はコロナ渦の中で活動を制限しつつも、その中で最大限、超特急の魅力や今できること、”これが超特急のすべて”っていうものを表現したライブなので、ぜひ3日間分、全部堪能してほしいです!」
──ソロコーナーは完全にセルフプロデュースだったんだよね。カイも「タクヤが鎖に……」って言ってたよ。
「そうですね。ほかのメンバーにアドバイスを貰いながらですけど、基本的には一人一人やりたいことをやりました。『凱歌』はたった2分半のパフォーマンスでしたけど、過呼吸になりかかったくらい、一気にエンジンがかかって。だからあんまり記憶がないです(笑)」
──その2分半で表現したかったことや伝えたかったことって?
「今誰もが思っていることだと思うんですけど、コロナ禍での葛藤というものを僕は表現したつもり。ライブがしたいのにできない、ファンに直接届けたいのにできない、とか。わかりやすい表現はなかったけど、『凱歌』の歌詞は僕たちの今と通ずるところがあるなと。今のこの世の中にもぴったりな曲だと思ったんです。縛られている現状を解き放って解放してやりたいっていう強い気持ちがありました」
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5号車ユーキ
──ユーキはもう春服はそろえた?
「まだあんまり。でもようやく暖かくなってきたから、春服欲が湧いてきました! アウターだけもう着るものは決まっているんですよ。スカジャン!」
──前にインタビューで話していた「八王子スカジャン」?
「そうですそうです! 年末にやっと届いたんですよ。冬に着るにはちょっと薄手だったんで、春がくるのを待っていたんです。インパクトのあるデザインだから、1枚羽織っちゃえばサマになると思います。楽しみ! あとは、アウターで言えばショート丈のものが気になっていて。コーチジャケットとかスイングトップとか、カジュアルなものを狙っています!」
──発売されたばかりのBlu-ray作品「BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE『Superstar』」。ライブ当日の話を聞かせてほしいんだけど、3日間の公演を終えたときはどんな気持ちだった?
「正直、怒涛の3日間すぎて……。家に帰るまで、まったくライブが終わった実感がなかったんです。家に帰った瞬間に初めてスイッチがオフになって、”終わったー!!”って叫んじゃいました。それくらい、2020年の締めくくりとして気合いが入ったライブだったし、やることはめちゃくちゃ多かったし、考えることもたくさんあって。乗り切った、やり終えたっていう達成感がすごくありました」
──これまでもユーキがライブ演出を手がけていたけど、今回のライブは今まで以上に密に関わった?
「そうですね。でも、どちらかというと悩んだのは、お客さんが目の前にいない中でどう満足してもらうかっていうところの難しさ。もちろん僕にとってはやりがいでもあるけど、そこはやっぱり1番考えなきゃいけない壁でした」
──3日間とも大成功と言える内容だったと思うけど、演出した側としては振り返ってどう?
「3日間違う内容で、ということだったので、そこが僕の中では悩みどころでした。とはいえ限られた時間の中で、1つ1つ違うコンセプトでうまくまとめることができたと思います。とくに2日目は、未来を進んでいく僕らを提示するきっかけになる内容にしたくて。これまでのライブよりも、自分たちが伝えたいことを表現できた気がします。個人的には2日目の『Beautiful Chaser』のときが、ステージの上で生きている実感がすごくあって記憶に残ってる。あとは3日目にソロコーナーを設けたことで、今まで以上にライブをメンバーみんなで作り上げている感覚がありましたね。僕はそれがすごくうれしくて。ソロコーナーは本当にやりたかったことなんですよ。それをライブのポイントとして大きく魅せられたことはすごくよかったです。そういう意味では、僕のやりたかったことが大きく反映されていたのが3日目ですね」
──ソロコーナーの「Jasper」ではラップも披露していたね。
「ああやって1人でラップするのは、自分の中では挑戦でした。正直、ラップは勢いでいったなって、ちょっと惜しい気持ちがあります(笑)。『Jasper』ほぼ歌詞が漢字なので、覚えるのが大変だった!」
──映像になったからこそ、じっくり観てほしいポイントってある?
「映像なので、表情もしっかりカメラが追ってくれてると思います。そこを楽しみに観ていただけたら! カメラのスイッチングなど、細かいところもこれまでのオンラインライブと比べてこだわれたポイント。会場が大きかった分、スタッフのみなさんのおかげでブラッシュアップできました。ファンの方に”生で観たかった”と思ってもらえることがベストだと思うんですけど、そう思ってもらえるくらいの魅せ方ができたので、超特急のより成長した姿がこのBlu-rayで伝えられると思います!」
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7号車タカシ
──「BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE『Superstar』」のBlu-rayが発売されたね!
「そうなんですよ! リアルタイムで視聴してくださった方も、初めて見る方にもチェックしてもらいたいです。ユーキが総合演出を担当していて、全公演の演出が異なるものになっています。カイとタクヤと僕はそれぞれ公演に合わせて衣装をプロデュースしているんですが、曲との世界観を意識した衣装のセレクトにも注目してもらいたいです」
──3日間のライブのうち、今、改めて心に残っているステージは?
「どの瞬間も大事ですし全力のパフォーマンスを届けたいと思って駆け抜けた3 日間でしたけど、2日目の本編がすべて終わったタイミングでお届けした『Superstar』かな。何年も披露できていなかった楽曲なんですが、2020年バージョンとして進化していて、さらに素晴らしい出来上がりになりました。それがとても嬉しかったし、この1曲だけのために準備した衣装もお気に入りです。それぞれのイメージカラーのジャケットやシャツを着ていて、僕の場合は上下白のセットアップにタイダイ色のシャツを合わせました。今まで見せてきたことのないような大人っぽさが出ていると思います」
──2日目の1曲目、『TRAIN』の衣装も、昔からのファンにとってはたまらなかったんじゃないかな。
「僕たちのデビュー曲『TRAIN』の衣装を進化させたデザインだったので、当時の僕らや8号車と照らし合わせて聴いてくれた人もいたんじゃないかなと思います!」
──タカシ個人として、ライブ中にグッときた瞬間は?
「これも2日目の話なんですが、『小さな光』という曲を歌い終わったあと、メインステージまで歩いていくという演出があったんですよ。僕以外のダンサーメンバーは先にメインステージに移動していたんですが、みんなのところまで歩いていくとき、いろんなことがあったなって思い出して感慨深くなり、自然と笑みがこぼれたんです。後々メンバーに聞いたら、そんな僕の表情がなぜだかおかしかったらしく、“笑いをこらえるのに必死だった!”って言われちゃいました。僕は、メンバーや8号車との絆を改めて感じていたところだったんですが(笑)」
──余韻を感じているパフォーマンス後のタカシの笑顔、注目だね。ライブでも衣装をプロデュースしているタカシだけど、最近のファッションはどんな感じ?
「冬は黒いダウンを毎日のように着ていました。あったかいし、何にでも合うし、これだけあれば満足。それに、足元はマーチンなど、黒の革のブーツが自分の定番だったんですが、最近エンタースキーマのブラウンのブーツを買ってとても気に入っています。よい意味で“こうじゃなきゃいけない!”みたいな、ファッションに対するアイデンティティが削がれていって、単純に、“これを着ているとテンションが上がるな”というものを選ぶようになりました」
──タカシの最近の私服は、長く着られるいいものを選んでいる印象があるよ。
「Gジャンやデニムパンツなどは、これから本番を迎える春もそうだし、1年通して楽しめるアイテムですよね。デニムパンツに関してはストレートやワイドなものまで、シルエットも様々だし、ゆるさを利用して“ここだけ余らせてみようかな”とか、いろんな楽しみ方があって長く愛用できる。春も自分の好きなものに正直に、自分らしく服を選んでいきたいです!」
■連載記事はコチラ!
『超特急FASHION DICTIONARY』
■超特急プロフィール
カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシの5人からなるメインダンサー&バックボーカルグループ。昨年末に3日間開催された配信ライブ『BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE「Superstar」』がBlu-rayで発売中。さらに春のアリーナツアー『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2021 SPRING 「Hoopla!」』も発表され、6月は超特急と一緒に盛り上がれそうだ! 現在新シングル「Asayake」も発売中。
■超特急オフィシャルサイト bullettrain.jp/
■BULLET TRAIN ARENA TOUR 2021 SPRING 「Hoopla!」特設サイト bullettrain.jp/hoopla/
●文/渡辺 愛 撮影/杉江拓哉(TRON) スタイリング/小島竜太 ヘア&メイク/池上 豪、スギノトモユキ(NICOLASHKA)