2022.04.20
Rin音が考える、ファッションと音楽
注目の新世代ラッパー、Rin音がFINEBOYSに初登場! 4月20日(水)にリリースしたばかりの2ndアルバム『cloud achoo』へ込めた思いを聞いた。個性的なファッションにも注目の彼が語る、洋服事情も必見です!
ユニークな服に目がないんです
――普段はどんなテイストの服を着ていますか?
「テイストでいうと、ストリートになるのかな。楽に過ごしたい日はパーカが多いです。でも衿があるアイテムも好きで。というか衿が大好き(笑)。あとはデザイン性の高いアイテムだったり、色モノも好きです。私服で赤パンとかも全然履きますね。髪色も相まって街ではかなり目立ってると思う(笑)」
――好きなブランドを教えてください!
「NEPENTHESやNEEDLESはよく行きますね。タイミングによるけど、街に出たらフラッと寄ることが多いです。結果週1くらいで顔を出してるかも。最近買ったアイテムでいうと、ピンクのフラミンゴが描かれたジャージとか、バナナ柄のバナナっぽい形のパンツですね。どっちもイイ意味でクセが強くて気に入っています(笑)!」
――今季狙っているアイテムは何かありますか?
「春は黒シャツを買おうと思っていたんですけど、なかなかしっくりくるものが見つからなくて……。黒シャツって、ものによっては夜の街の雰囲気が出ちゃったりして難しいアイテムじゃないですか。僕はテロッとしたサテンっぽい生地のものでサイズ感のゆるい黒シャツが欲しいんです。でもまだ出会えていないので、諦めずに探そうと思います!」
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正直『cloud achoo』は難産でした
――待望の2ndアルバム『cloud achoo』が発売となりましたが、アルバムのコンセプトは?
「このアルバムは"オバケについての噂話"っていうのがテーマなんです。僕に関しての噂話も、他の人に関しての噂話も鵜呑みにしすぎるものじゃないって、ずっと僕は思っていて。噂が原因で人間関係が悪くなることもあると思うんですけど、僕は"噂は娯楽"だと考えているので。その意思表示的なアルバムですね」
――製作期間はどのくらいだったんですか?
「特別『cloud achoo』の制作期間っていうのは設けませんでした。ただ、トータルしてみるとかなりの難産でしたね。1stアルバムは自分の作りたい曲をバーっと作ってそれを全部アルバムにした感じだったんですけど、今回はそうではなくて。シングルを何枚も打ちながら、合間で新曲を作って一つのアルバムとしてコンセプトにまとめていくという感じでした。だからアイデアが生まれたと思っても、すでに作ったものと何となくかぶっていたりとか……そういった全体のバランスに注意しつつ、自分のやりたいことに重きを置いて曲作りをするというのに苦労しましたね」
――なかなかアイデアが生まれないときは、どうしていたんですか?
「考えないようにしていました(笑)。今回はとにかくゲームしていましたね。でもすごく考えさせるテーマのゲームだったんですよ。なので、ゲームから勇気をもらってそれを曲作りに生かしていました。そのおかげか、このアルバム制作をとおして、気づいたらできることが増えていましたね。メロディーを考えたり、トラックに対するアプローチ方法の引き出しはグッと増えたように自分で感じます」
――では、最後にFINEBOYS読者にオススメの曲を教えてください!
「めちゃくちゃ悩むけど、『Myth』かな。今回のアルバムに収録されている曲はすべて、ダブルミーニングがあるんですよ。『Myth』でいうと、普通に読み解いたらワンナイトラブの男女の曲なんですけど、じつはもう一面からみるとシンプルに僕の他のアーティストに対する嫉妬の曲なんです。自分のコンプレックスだったり、うらやましいなと思うことを並べて呪いをかけている感じ(笑)。なので、読者の方も"自分には個性がない"とか"何も特技が無い"とか、自分には何もないと思っている人には刺さってくれるんじゃないかと思います。でも、オススメできそうでオススメできないんですよね。全部皮肉なので(笑)」
Profile
りんね。1998年9月16日生まれ。18歳からラッパーとしてのキャリアをスタートさせ、数々のMCバトルを総ナメする実力派。楽曲のストリーミング総再生回数が3億3000万回を突破し話題に。待望の2ndアルバム『cloud achoo』が4月20日(水)に発売されたばかり。
衣装/すべてスタイリスト私物
●撮影/榎本洋輔 スタイリング/後藤泰治 ヘア&メイク/又吉桃香(スーパーブリー)