2018.04.26
他人からどう見られているか、気にし続ける“キョロ充”人生でいいの? 第3回ハタチの幸福論
キミは今、自分の毎日が充実していると、自信を持って言えるだろうか? リア充になろうともがくほど、その姿が痛々しく、リア充とかけ離れていってしまう“キョロ充” が大学生の間でにわかに増殖しているという。人の目に振り回されて疲弊する切迫感や虚しさを少しでも感じているキミに警鐘を鳴らすべく、“キョロ充” の生態に迫る!
脱キョロ充
若いうちはまだ苦い思い出で済む。
“大人キョロ充”はリアルにキツい
ビシッとキマったスーツでも、滲み出るキョロ充オーラは隠せない。仕事、家族、恋人etc、他に大事にすべきものはたくさんあるのに、いつだって気になるのはSNSや、リア充たちのこと。社会人になっていまだに、「自分がどう見えているか」に重きを置いている。
中身のない空っぽさを今まで以上に見抜かれる
過剰な自意識とリア充への憧れを捨てられずに大人になってしまったのが、大人キョロ充。
社会人になったら当然、仕事がある。それなのに、SNSでせっせと自分の近況や虚栄をアップして承認欲求を満たそうとしてしまうのはなぜだろう……? 学生時代よりも中途半端にお金や知識を持ってしまっているから、なおのこと手に負えない。金曜の夜のはっちゃけぶりや、“セミナーに行ってきました”などの意識高い系ポスト、身の丈に合わないお金の使い方など、うっとうしい自意識と薄っぺらさが蔓延したフィードを意気揚々と揚げてしまうことに。大学生のキミから、こんな大人はどう映る?
“リア充になりたい欲”が満たされないまま、大人に。
何だかもう、痛々しいそもそものイタさは、大人になってまで、「人からどう見られているか」という、何の価値もない物差しに縛られているところから発生している。大学というコミュニティからせっかく解放されたのに、キョロ充を続ける意味は一体どこにあるのだろう? 新しい環境に足を踏み入れるとともに、卒業するべきだったはずだ。
2/2PAGE 大人から見た、ちゃんとした大人の条件
社会人なら仕事にちゃんと取り組むのはもちろんだが、その他の事柄にも誠実に向き合うことが求められる。人との付き合い方やルールやマナーの順守など、社会を構成する一員としての自覚を持つ必要がある。
②人付き合いにおいて、公平な視点を持っている
どんな相手のことも、尊重するのが大人の付き合い。大人になってまで相手次第で態度を変えるなんて恥ずかしいし、人間としての程度が知れる結果に。素敵な大人で、他人を格付けしている人なんてまずいない。
③その人にしかない魅力やおもしろさがある
仕事ぶりや普段の生活が、人間を成長させていく。趣味を見つけたり、新しいことをスタートさせたり、と自分の毎日を自分で作っていく意識が大事。魅力的な大人の周りは、いつも素敵な人であふれている。
④自分の大切にすべきものを見つけている
仕事でも、家族でも、恋人でも、趣味でも何でもいいが、自分の人生に軸のある大人は余裕があり、しなやかだ。自分の人生において、本当に大切なものとは何なのかを考えて、行動に移していくことが大事。
<最終回>に続く
イラスト/ヤマサキミノリ