2018.05.20
他人からどう見られているか、気にし続ける“キョロ充”人生でいいの? 最終回ハタチの幸福論
キミは今、自分の毎日が充実していると、自信を持って言えるだろうか? リア充になろうともがくほど、その姿が痛々しく、リア充とかけ離れていってしまう“キョロ充” が大学生の間でにわかに増殖しているという。人の目に振り回されて疲弊する切迫感や虚しさを少しでも感じているキミに警鐘を鳴らすべく、“キョロ充” の生態に迫る!
脱キョロ充 2/2PAGE 1人の時間を楽しめる人が1番幸せ
キミが縛られているものって
じつはすごくくだらないこと
周りの人たちは1人の大人として自立していく時期。そんな中、キミだけが人間関係ばかり意識しているんだから悪目立ちして当然。周りではなく自分自身を見つめるようにならないとね。
1人の大人として自立すべき今、
人間関係第一主義はむしろ悪目立ちしてしまう
そもそも最大の勘違い、犯してない? 大学って本来は自身の知識や見聞、視野を広げるために、勉学に励みにいくための場所だということを忘れてはいないだろうか。そうやって1人の大人として自立していくための準備をしていくことが大学生活の本懐なハズだ。
それなのに人間関係ばかり気にしていたら、時間がもったいない。だってそれってものすごくくだらないことだから。人間関係からもちろん学ぶべきことは多い。でも、自分がどう見られるかばかりを気にしているうちは何も得られない。周りのみんなは大人になろうと自分なりの価値観や幸せの在り方を定めていっている中、キミは1人みんなのことばかりにとらわれている……そりゃ悪目立ちもするし、滑稽に見られても仕方がない。しかもキミが周囲に目を向けている間、みんなは自立に向けてどんどん進んでいっているからその差は開いていくばかり。負のスパイラルが止まらない。
大人はどこかで折り合いをつけて、
自分なりの幸せと価値観を見つけていく
そろそろ、リア充になろうと無理するのをやめる頃合いなんじゃないかな。20年くらい生きてきてなれなかったんだから、もうこれから先なれる見込みは少ない。そもそもなる必要もない。キミは誰かになろうと頑張っていたけど、誰かになろうとするその労力をこれからは自分の趣味を見つけたり、何か興味を持ったことについて調べたり、そういうことに使うようにしよう。
ここはひとつ、大学生活の本懐を思い出し、いろいろな知識を身につけたり、見聞を広げることに努めよう。そうして出来上がった自身の物差し、つまり自分の価値観で何もかも判断できるようになったら、自分なりの幸せが見えてくる。それが大人になったってことだし、気づいたら周りからも認められる存在になっているハズだよ。
“おひとりさま”を楽しむ
これが真の充実した生活
大人になるにつれて価値観も定まってくる。それをいつまでも他人の物差しで測っていてはつまらない。本当に幸せかどうかは誰かが決めるものではない。他ならぬキミが判断することだ。
くだらない人間関係で貴重な“今”をすり減らさないで。
キミが立っている世界はもっと広くて深いことに気づいてほしい
せっかく貴重な、“今”をそんなくだらないことですり減らすのはとても残念なこと。真の“充実”が、どういうことか見つめ直してみて。とりあえず今度の休日は何も予定を入れずにフラッと近所に出かけてみよう。何より、1人がサマになっている人ってはたから見てカッコよかったりするしね。
>>>よくある勘違い、“1人楽しいアピール”
1人を楽しむのはイイことだけど“1人が楽しい”というのをSNSなどでアピールするともう台無し。1人の時間を楽しんでいるそんな俺、に酔ってるだけってみんなにバレてるよ。
>>>人間関係の優先順位を下げれば、こんなにラクになる!
☑心も体も疲れが取れやすくなる
人間関係第一主義だといつも周囲の目を気にしていないといけないので、案外身も心も疲弊してしまっている。その不要な疲れの原因が解消されるんだから毎朝寝覚めスッキリ。
☑自分にとって大切なものが見つかりだす
周囲の人、とくにリア充ばかりを見ていたのをやめてしまえば自分と向き合わざるを得ない。結果、自分が好きなものが何か、など本当に大切なものが見つかりだすというわけ。
☑気づけば向こうから大切な人がやってくる
人間関係の優先順位を下げて自分の時間を大事にすれば、おのずと自己が磨かれていくもの。次第に輝きが増していくキミに気づけば大切な人のほうから近づいてきてくれるハズだ。
以上、ハタチの幸福論もこの回で終了。心当たりのある人やもしかして自分はキョロ充なんじゃないかって思った人もいるはず。そんな人にこそ、この連載をしっかりと読んでもらいたい。キョロ充から脱却することで、キミの未来はずっとずっと明るいものになるのだから。
イラスト/ヤマサキミノリ