2024.05.08
全世界から50以上ものデザイナーが集結!バンクーバー・ファッション ウィークの2024年秋冬コレクションをレポート
2024年4月23日(火)〜28日(日)に行われた「バンクーバー・ファッション ウィーク」(以下VFW)はカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーにて、毎年2回(4月・10月)に行われる。まだまだ日本では知名度は高くないこのファッションイベントだが、じつは毎シーズン多くの日本人デザイナーをはじめ、北米、ヨーロッパ、南米、アジアから世界25カ国以上のグローバルなデザイナーが参加しており、北米ではニューヨークに次ぐ規模のファッションウィークとなっている。
「多様性」をキーワードにしたこのVFW。今シーズンは、6日間に渡り、50人以上のデザイナーがコレクションを発表。ニューウェーブなオートクチュールから、ストリートウエアのトレンドまでのファッションカルチャーをあらゆるサイズ、人種、年齢、性別のモデルがランウェイを飾った!
誰でもチケットを購入すればショーを見られることも、VFWの大きな特徴。まるでフェスのような会場には、ファッション関係者やメディアはもちろんのこと、ファッションを愛する地元民なども多く集い、大盛り上がり。他の都市で行われるファッションウィークとは一味違う雰囲気に包まれた、VFW24秋冬6日間のランウェイのハイライトとともに振り返っていく!
▶︎Luce Wear(ルース・ウェア)
フランス発のブランド「ルース・ウェア」は、鮮やかな赤、青、シルバーを基調とし、アップサイクル素材、ウール、シルク、シルバーベルベット、ツイードなどを使用したユニークでトレンド感あるルックを披露。
▶︎ALLELES(アレルズ)
ALLELES(アレルズ)は、バンクーバー発の義肢カバーブランド。医療用機器としての機能性だけでなく、ファッション性も高い義肢カバーを披露。服をカスタマイズするように、義肢もそれぞれの障害に合わせて一つ一つ作り上げている。
▶︎UNSERTEN(アンサーテン)
東京を拠点とするメンズウェアファッションブランド、「アンサーテン」。異なるバックグラウンド、文化、民族のデザイナーチームが作り出す今期のテーマは「wasteland, Saint and mirages(荒野と聖人、そして蜃気楼)」。終末後の世界から着想を得たデザインは、黒を基調とした、こだわりが見える美しくエレガントなディテール。
▶︎HYUNZO HA(ヒュンゾ ハ)
韓国・ソウルを拠点したブランド。高品質のレザーやウールを使用した洗練されたコレクション。角ばったシルエットとやわらかな曲線をミックスさせたデザインが美しく、ひと癖ある今っぽいセットアップ。
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カナディアンのリアルクローズをスナップ!
VFWにはおしゃれを愛するファッショニスタがカナダ中から来場!そこで見つけた彼らのコーディネートを紹介する。
ファストファッションが好きで、ザラやH&Mなどによく買い物に行くそう。今日のジャケットとパンツもザラ。
ナイジェリアから留学中。シャツとパンツはナイジェリアの伝統的なテキスタイルを自身でカスタム。
普段はモデルなどで活躍中の彼。全身モノトーンでハイセンスなコーデ。
そのほかにもたくさんのオシャレなゲストが続々。全体を通してレザーを使ったアイテムやオールブラックコーデがカナダの最新トレンドだ。
6日間、カナダのファッションに対する熱量が感じられたVFW。来シーズンの2025春夏は今年の10月に開催予定。どんなデザイナーのコレクションが見られるのか今から楽しみだ。
★バンクーバーファッションウィーク詳細
イベント名称 :「バンクーバー・ファッション ウィーク 2024 FW」
開催期間 :2024年4月23日(火)〜4月28日(日)
公式ホームページ :https://www.vanfashionweek.com
公式インスタグラム:@vanfashionweek
撮影/Arun Nevader、Ben Levien、Matthew McCormick、Yoshie Matsuno