2023.04.14
僕らのちょうどいい名品 018グレゴリーのデイパック
日々をともにするメインバッグは、機能的にもコーディネート的にも使い勝手がいいのが絶対条件だ。だったら選ぶのはカラダも楽ちんで、手持ちの服にも合わせやすい「黒リュック」で決まり。こんなベーシックアイテムで、まわりと差をつけるなら質のよさで勝負、ってことで名門、グレゴリーの「デイパック」なんていかが!?
その日の着こなしに合わせてバッグを変えたりするのはもちろんアリ。だけど、通勤・通学とか、日常使いのメインバッグは必要だ(毎日中身を入れ替えるのけっこう手間だしね)。ようは、毎日をともにする「相棒」的存在のバッグ。となると、一緒に過ごしていて、ストレスがないのがマストだ。両手が空いて、背負うことで重さが分散されるリュックはカラダもラクで選択肢としては最先鋒だろう。色は、合わせる服を選ばない黒がいい。シーンや季節感も気にしなくていい万能性は、日常使いにピッタリだ。街を見ていても、黒バッグを使っている人が圧倒的に多いよね。というわけで、日常使い最強バッグは「黒リュック」。ベーシックな見た目だけに、流行り廃りなく長く使えそうだから、ちゃんといいものを手に入れておきたい。そこで名門、グレゴリーの黒「デイパック」の出番だ。名前のとおり、アウトドアのワンデイアクティビティー用の荷物が入るキャパシティで、街使いにもちょうどいいサイズ感。最近の流れを押さえたアウトドアテイストを取り入れられるし、黒を選ぶことで都会生活にもなじむという一挙両得!
誕生から45年以上も
愛され続ける名作モデル
グレゴリーが名門という所以は、やっぱり歴史と専門性。今はショルダーバッグやサコッシュなんかもリリースしているけど、スタートしたときはバックパック専門メーカーだった。創業者はウェイン・グレゴリー。なんと初めてバックパックを作ったのは14歳のときだったという(ボーイスカウトの課題の1つだったそうだ)。その後、LAのアウトドアショップ「アドベンチャー16」での勤務などを経て、1977年、サンディエゴで「グレゴリー・マウンテン・プロダクツ」を設立。当時から続くブランドコンセプトは「Don’t carry it, Wear it.」= 「パックは背負うのではなく、着るもの」で、とにかく背負い心地のよさを追求したアイテムを作ってきた。「バックパック界のロールスロイス」なんて呼ばれ方もお馴染みだよね。ちなみに「デイパック」はその創業当時からあるモデル。45年以上も定番としてあり続けるわけだから、どれだけ使い勝手がいいものなのかわかるでしょ。
人間工学に基づいたデザインで
快適な背負い心地を実現!
キャパシティは26L。数タイプあるグレゴリーの黒「デイパック」の中でも一番ベーシックなタイプがこれだ。背負い心地の肝になるのは立体的なカーブがつけられたショルダーハーネス。これをピッタリ体にフィットさせることで、バッグの内側がほどよく背中に近づき、横ブレしない安定感へとつながる。
グレゴリーのバッグ[W40×H45.5×D16.5cm]2万7500円(サムソナイト・ジャパン)
グレゴリーの「デイパック」は
黒バリエーションが豊富!
同じ黒でもいろいろなタイプがあるのも嬉しいところ。こちらは1000デニールの分厚い生地を使った重厚感がたまらない一品。ボディやパーツを黒で統一させることで、白パッチを際立たせ、刺繍のロゴがさりげなく高級感を漂わせる。ちなみにロゴはアメリカ本土で一番高い山、カリフォルニアのホイットニー山がモチーフ。そのモチーフは変えずに何度かの変更を重ね、今のロゴになったのは2016年。古着店なんかでヴィンテージ品に出会うこともあるけど、ロゴで年代がわかるのも、歴史あるブランドならではだよね。
グレゴリーのバッグ[W40×H45.5×D16.5cm]2万9700円(サムソナイト・ジャパン)
洗練されたオール黒と
武骨なタフ素材を融合!
2021年からリリースされている、コーデュラバリスティックナイロンを採用したモデル。防弾チョッキにも使われる素材とあって、その丈夫さは折り紙付きだ。「デイパック」が備える機能は同じように搭載し、タフさを向上させることで、さらに長く使えるようにアップデートさせている。さらに、ボディからタグ、ジップストラップなど、ディテールに至るまで黒で統一しているルックスもクール。明るい色や淡い色でまとめた着こなしを締めるアイテムとしても活躍しそうだ。そんなふうに服のごとくトータルコーデに加わるとあって、違う意味でも「Don’t carry it, Wear it.」かも!
グレゴリーのバッグ[W40×H45.5×D16.5cm]2万7500円(サムソナイト・ジャパン)
あくまでさりげなく
主張するなら黒&柄!
まわりとちょっと差をつけたいなら、一見オールブラックに見えながらも、さりげなく柄を効かせたタイプもアリ。しかも素材はフラッグシップモデルの「バルトロPro」に使われている、高強度のリサイクル素材を採用。カーボンフットプリントをできるだけ抑えたサステナブルさもあるというのも、語りがいがあるでしょ? もちろん、トレッキングポール装着用のストラップやアクセサリーなどをつけて拡張できるDリングなど、「デイパック」のアウトドアアクティビティ用装備は搭載。ウエストベルトは使用時以外、収納しておけるから、街使いでも違和感なしだ。さすが45年も名門ブランドの第一線アイテムとして活躍しているだけあって、使う人やシチュエーションまで心得ているといったところ。「相棒」として持つべきものには「信頼」が必要。たくさんの人に愛され続けているグレゴリーの「デイパック」こそ、それに値するんじゃない?
グレゴリーのバッグ[W40×H45.5×D16.5cm]2万7500円(サムソナイト・ジャパン)
サムソナイト・ジャパン
☎︎0800-12-36910
文/池上隆太 撮影/松尾 修(STUH)