2019.01.22
魔法少女になり隊のVo.火寺バジルが、プライベートを筆談で語る!
多彩な音楽要素を取り入れた新感覚のRPG系バンド、魔法少女になり隊。ボーカルの火寺バジルに、ファッションからマイブーム、そして1月23日(水)にリリースされるミニアルバム『∀(読み:アンチエー)』の話を聞いた! 魔女に呪いをかけられてしゃべれないため、筆談でのインタビューを敢行!
■みんなが参考にできる“#バジコーデ”
―― 普段はどんなコーディネートをしていますか?
(筆談で)「私、インスタに“#バジコーデ”っていうハッシュタグを付けて、その日の着こなしを投稿しているくらいファッションが好きなんです! 身長が154センチで、あまり高くないから、大きめのサイズを着てボーイッシュなスタイルにすることが多いんです。男子も参考にしやすいと思うし、私みたいに背が高くない女子が同じようなコーディネートをしていてもかわいいと思う。バジコーデでライブに来てくれるファンも多くて、すごく嬉しいです!」
――どんなメンズファッションにグッときますか?
(筆談で)「ベレー帽! 私がめっちゃ好きなので、メンズにもカブってほしいな! 全体的なテイストはシンプルがベスト。今の季節は、チェスターコートを着ていて、イギリスっぽい雰囲気にまとめているとかなりポイントが高いですね!」
――メンズのコーデで苦手なのは?
(筆談で)「細身の白いパンツが苦手かも。ゆるいシルエットのスラックスをはいている人のほうが好きです!」
■魔法少女になり隊は鍋に夢中!
――最近、ハマっていることはありますか?
(筆談で)「この間、ゲームセンターでひとり用土鍋をゲットしたんです。それがあまりにも便利すぎて、家でひとり鍋をすることが増えました! 今日も豆乳鍋を食べてきたところです」
――メンバーと一緒に鍋をしたことは?
(筆談で)「あります! ミニアルバムのレコーディング中、『寒いから鍋が食べごろだよね』って話をずっとしていて。レコーディングの打ち上げでおいしい鍋を食べに行ったんです。みんな、お相撲さんが作る本格的なちゃんこ鍋を食べたことがなかったから、両国まで行ってきたんですよ! ウイ(・ビトン)さんが鍋奉行でした(笑)。野菜を入れるタイミングとか、こだわりが強かったな〜(笑)」
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■バンドが新しいフェーズを迎えたミニアルバム
■バンドが新しいフェーズを迎えたミニアルバム
――ミニアルバム『∀』についてですが、タイトルにどんな意味が込められていますか?
(筆談で)「今回のミニアルバムは、これまでと違った制作工程を踏んで、新しい見せ方をすることにしたんです。まず、今までポップでファンタジーな明るい楽曲が多かったんですけど、切なさを含んだ<喪失感>をテーマに設定しました。そして、8ビットアートをCDジャケットやアーティスト写真に使っていたところを、ジャケットでは収録曲の世界観を表現したコラージュ・アートを採用して、アーティスト写真は実写にしてみたり。タイトルの『∀』は本来、数学において“すべての”を意味する全称記号なんですけど、Aが逆になっているから、今までのイメージと逆転した新しい一面を表現するにはちょうどいい記号だと思ったので、“アンチエー”という読み方のタイトルに決まりました」
――今までと違う試みに、抵抗や葛藤はありませんでしたか?
(筆談で)「それがビックリするぐらいなかったんです。私たち、新しいことを取り入れるのはウェルカムなスタンスで。メンバー各々が何か新しいことをやっても、結局“魔法少女になり隊らしい”に落ち着くって、前回のフルアルバムが完成して分かったんです。だから、ファンの方には“いつもと少しテイストが違うけど、やっぱり魔法少女になり隊だった”って思ってもらえると信じています」
■メンバー全員が作詞や作曲を手がける
――ほかに新しい一面を表現したポイントはありますか?
(筆談で)「今作から取り入れた新しい制作工程としてもうひとつ。今までは私が歌詞を書くことが多かったんですけど、このミニアルバムでは明治さんとgariさんも作詞していて。その分、各楽曲にそれぞれのカラーが表れていて、メッセージや世界観に奥行きが出ています」
――ほかのメンバーが作詞した曲は、自分で作詞した曲と歌い方が変わりますか?
(筆談で)「私は、分かりやすくて前向きな歌詞をストレートに表現することが多いんですけど、2人は私とは違った世界観と独特のアンテナを持っているタイプ。これはどういうことを歌っているのだろう? なにを言いたいんだろう? って考えながらレコーディングをしました。明治さんは言葉選びがおもしろくて、強烈なメッセージを私の日常になじみのない単語を使って表現することが多いから、言葉の読み方を聞くこともあって。こういう人だから、きっとこういう気持ちを込めているんだろうなって想像しながら歌うことが新鮮でした」
――本人に歌詞の意味を聞くことはなかった?
(筆談で)「あえてしませんでした。2人の作詞は聴き手に解釈を委ねますってタイプだと思ったんです。私はこう感じ取ったから、こういう歌い方をするね、と自分なりの表現をしました」
――gariさんの歌詞はいかがでしたか?
(筆談で)「gariさんが書いた『エレクトリカルキャンドル』の歌詞に、〈老婆魅せる虎のポーズ〉って一節があるんですけど、意味がピンとこないじゃないですか(笑)。なに言っているの? って疑問に浮かぶ言葉を歌詞に盛り込んでくるので、どういう世界観なのかなって考えながら歌うのは難しかったけど、それがgariさんらしいなと思いました」
――そして、全曲ウイ・ビトンさんによる作曲です。その中でも特に印象深いものは?
(筆談で)「4曲目の『ピーポーフーウィーラブラブ』です。曲が始まると悪魔が出現したかのような怪しい雰囲気なんです。でも、サビに入ると急にキャッチーになる。怪しい空気感からはじまったことで、ウイさんが得意なキャッチーでポップなテイストがきわ立っています。二面性が出ていて、これまでこういう曲ってなかったなって思いました」
■歌詞に込めた想いとは
――3曲目の『トロイメライ』は、『▶︎START』に続いて再びアニメ『パズドラ』のタイアップに決まりました。こちらはバジルさんとgariさんによる作詞ですね
(筆談で)「前回の『▶︎START』はエンディング曲だけど元気な曲調でしたが、今回はウイさんがエンディングらしいテンションで作曲をしてくれました。去年、いろいろな場所でライブをやらせていただいたのですが、『パズドラ』の影響で子どもも会場に来てくれているのをよく見かけました。その子たちにとって大切な曲になればいいなと思って、子どもたちにも分かりやすい内容を意識したんです。お父さんやお母さんも一緒に『パズドラ』を観てこの曲を聴いてくれているので、ドイツ語で“夢”を意味する『トロイメライ』をタイトルにして、子どものころを思い出してもらえるような曲にしました」
――そして『NEVER ENDING STORY』もバジルさんが作詞を手がけていますが、歌詞の中でとくにお気に入りのポイントは?
(筆談で)「<金平糖がしょっぱく感じちゃうのは君のせいなんだ>というところ。私が作詞するときは、なるべく何かしらの食べ物や飲み物を入れるようにしているんです。この曲は、空や星をイメージしていたので、“金平糖”っていうワードを絶対に使いたかった。甘いものがしょっぱく感じるところで、切なさが伝わればいいなって思っています」
――なぜ食べ物や飲み物を歌詞に織り込んでいるんですか?
(筆談で)「私が魔女のおにぎりを食べちゃって呪いにかけられたっていうのもあるし、誰にでも分かりやすくて日常にあるものだけど、歌詞にすることでファンタジーに広がるのがおもしろいからです!」
――では最後に、このミニアルバムを通して、伝えたいメッセージを教えてください!
(筆談で)「3月から、ミニアルバムのリリースワンマンツアーを全国10カ所で開催させていただく予定で、ファイナルが今までで一番大きなキャパシティの赤坂BLITZなんです! でも、これで満足することはなくて、ミニアルバムのリリースもワンマンツアーも壮大な冒険の中でたどり着いたひとつのエリアです。先にある目標のために通過しなきゃいけないポイントだから、まだまだこんなもんじゃねぇーぞ!って気持ちがミニアルバムには込めてあります。つねに4人のベストを尽くしているから、最強で最高を更新していけたらいいなって。今の私たちを表現することはこの瞬間しかできないので、ゲームクリアまでの過程も見逃さずについて来てもらいたいです!」
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ミニアルバム『∀』
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プロフィール/魔法少女になり隊のボーカル。勝手に魔女のおにぎりを食べてしまい、しゃべられなくなる呪いをかけられてしまった。それを解くためにgari(Vo&VJ)、ウイ・ビトン(Gt)、明治(Gt)の3人とバンドを結成し、歌という魔法を使って冒険中。1月23日(水)にミニアルバム『∀』をリリース。
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HP mahousyoujoninaritai.com
文/小松ショウゴ 撮影/田中利幸