2019.06.27
「仮面ライダージオウ」ウォズ役の渡邊圭祐は、元古着店スタッフだった!
現在放送中の人気ドラマ「仮面ライダージオウ」で、華々しく俳優デビューを飾った渡邊圭祐。端正な顔立ちからファンが急増中の彼は、デビュー前に地元の古着店で働いていた経歴を持つ。そんな服好きならではのファッションポリシーから、芝居のおもしろさ、やりがいを直撃!
■服装はいたってシンプル。ゴツいシルバーアクセをアクセントにしています
――渡邊さんは服がお好きなそうですね
「地元・仙台の古着店で働いていた影響もあって、服は好きですね。基本シンプルなデザインや色が好みなのですが、服に対して強いこだわりを持つブランドは気になります。たとえば、僕がプライベートで使っているバッグはKAPTAIN SUNSHINE(キャプテン サンシャイン)のものなのですが、デザイナーが儲けを度外視しても作りたいものを作るブランド。服作りに妥協はしない、そのこだわりがかっこいいなと思うんです」
――コーディネートするうえでのポリシーは何でしょうか
「服がシンプルな分、小物やアクセサリーで変化をつけること。だから、いつもアクセサリーはゴツめです。シルバーが大好きで、インディアンジュエリーのナバホというブランドや、メキシコのビンテージアクセサリーをたくさん持っています。といっても、ジオウのウォズ役が決まって上京するときに、古着店で一緒に働いてた仲間から”記念にちょうだい”って指輪とかいくつか持っていかれちゃったんですけど(笑)」
――俳優デビュー作がいま放送中のドラマ「仮面ライダージオウ」のウォズ役だということですが、いきなり人気作に出演されているわけですね
「それまでは仙台の古着店で働きながら、モデルの仕事をしていました。オーディションでウォズ役が決まったときは”いいんですか?”ってびっくりしましたね」
――そもそも俳優を目指していたんでしょうか?
「いえ、とくに目指していたわけではなくて。仙台在住のモデル時代に、劇団のワークショップに参加させてもらう機会があって、喜怒哀楽の出し方みたいなものを初めてやってみたときに、劇団の方からちょっといい評価をいただいたんです。僕ひとりだけ、ものすごく振り切ってやってたから(笑)。それがお芝居をおもしろいと思うようになったきっかけです」
――戦隊ものの作品といえば、新人俳優の登竜門。選ばれたときに戸惑いや不安はありませんでしたか?
「じつは高校のバスケットボール部を引退してから、打ち込めるものが何ひとつなかったんです。だけどお芝居に出会ってドラマの撮影を重ねていくうちに、これだ、って思うようになりました。こんなに情熱を注げるものを見つけたのは、バスケ以来です。たとえば、今ある引き出しを探って新しい表現にチャレンジしていくということが楽しさのひとつ。こんなに思い通りにならないことや、できないことってあったんだ! という発見もやりがいになっていますね。そういう意味では、不安も戸惑いもあまり感じなかったです」
――情熱が、戸惑いや不安を打ち消したわけですね
「それもそうなんですが、そもそも僕は自他共に認める“めちゃめちゃポジティブ”で、落ち込むような出来事があっても沈まないんです。”今日は思うようにできなかった……どうしよう”じゃなくて、”できなかったから、次々。さて、次はどうやろう”って思うタイプ。ミスして反省しないのは違うけど、落ち込むのも違うでしょって考えるんです。だから次のチャンスがまた来るまで、引き出しを増やしておこうって。そのために映画を観たり、人間観察をしたりとつねに視野を広げて、失敗の数を少しずつ減らしていければいいかな、って。芝居や俳優業って、終わりがないからおもしろいと思うんです」
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渡邊圭祐の癒しの時間とは
――上京してちょうど1年目の6月26日(水)に、1st写真集が発売されましたね
「はい。まだ今の時点でデビューして1年経っていないなんて、信じられないけど(笑)。コンセプトは僕の“ルーツ”で、生まれ育った宮城県仙台市で撮り下ろしました。通っていた高校、働いてた古着店、ひとりで考え事をしながら時間を潰していた河原……いろいろな思い出深い場所での写真から僕の生い立ちがわかるような1冊になっているので、たくさんの方々に見てほしいです」
――ひとりで考え事していた河原なんてあったんですね。今は何をしているときに幸せを感じますか?
「美味しいものを食べて好きなお酒を飲んでいるときと、趣味の銭湯巡りをしているときですね。古きよき面影を残した銭湯が好きで、番台に座っているおばあちゃんの横にはお釣りの小銭が積まれていたり、横の引き出しには忘れ物のシャンプーとかがめっちゃ入っていたりする光景に、すごく風情を感じます。お風呂上がりに涼んでると、見知らぬおじいちゃんが”気持ちいいな!”とか突然話しかけてきたりするのも、アットホームで癒されるんです」
――銭湯は渡邊さんにとっての癒しの場なんですね
「はい。最近は基本的にいつも台本を持ち歩いているんですが、唯一銭湯だけは、何も持たずに手ぶらで行って何も考えずにお風呂に入ってやろうって思っていて。リセットできる場所でもあるんです」
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プロフィール/わたなべ・けいすけ 1993年11月21日生まれ、宮城県出身。地元・仙台でモデルを経て上京、俳優となる。ドラマ「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系毎週日曜9:00〜)に出演中のほか、7月26日(金)公開の映画『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』に出演。現在1st写真集「その節は。」が発売中。ツイッター→@w_keisuke93インスタグラム→@w_keisuke93
文/若山あや 撮影/菊池貴裕 スタイリング/吉本知嗣 ヘア&メイク/Emiy