2021.11.10
超特急に聞く、冬の服とアルバムと
現在発売中のFINEBOYS12月号では「BOY meets CLASSIC」企画にモデルとして登場してくれている超特急。デビュー10周年を迎え、本日、最新アルバム『Dance Dance Dance』をリリース! 聴きどころからパフォーマンスの見どころ、さらには11月23日(さいたまスーパーアリーナ)と12月26日(大阪城ホール)で開催されるライブの意気込みまでたっぷりインタビュー。あ!もちろん、ファッションアイコンの彼らには冬のおしゃれ事情も教えてもらわないと! 今回のインタビューも見逃せません!
【INTERVIEW】
2号車KAI
3号車RYOGA
4号車TAKUYA
5号車YUKI
7号車TAKASHI
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2号車KAI
──本格的に寒くなってきたけど、この冬はどんなアイテムが活躍しそう?
「好みは去年と大きく変わらないけど、シルエットにこだわって買い物をしたいなと思ってるところです。パンツもキレイに履けるかどうかは形がカギになるし、トップスも、重ね着しても着膨れしないようなアイテムを選んで、洗練された服をチョイスしていきたいですね」
──確かに、厚着する冬こそシルエットが大事になりそう! ところで、展示会でオーダーしたものは手元に届いてる?
「コートやジャケットが届いてます! “ベイシックス”っていう、クリスチャンダダでデザイナーをしていた森川マサノリさんのブランドがあるんですが、そこのパイル地みたいな柔らかい素材の黒のジャケットがめちゃくちゃかわいくて早く着たい! デニムジャケットとかに近いシンプルなオーバーサイズのアイテムなんですが、ソフトな素材のために落ち感があるので、下に重心をおいたスタイリングをしようと思ってます」
──11月10日(水)には3年ぶりになるニューアルバム『Dance Dance Dance』がリリースされるけど、発売まで待ちきれないよ! 特に思い入れがある曲はどれ?
「どの作品も大切ですけど、強いて言うなら『같이 가자(カチカジャ)』『Добрый день(ドーブリジェン)』です!この2曲はMVを作ったのですが、今回のアルバムで僕はジャケットや衣装をプロデュースしているのと同時にMVの制作にも携わっているから、どんな仕上がりになるか期待していて欲しいです!」
──カイファンの8号車に朗報! 早く観たくてウズウズしてきた! どんな方向性で進めているのか教えて!
「『Добрый день』は超特急史上、初めてダンサーだけでレコーディングした作品なんですけど、MVではタカシを飛び道具として登場させたいな。あとは出来上がったときのお楽しみに!」
──今回のアルバムの作品には、新旧問わずさまざまな国のダンスジャンルを取り入れているよね!
「はい。韓国やブラジル、アメリカ、スペイン、日本、メキシコにアフリカの国々などの言語や、ロシアンハードベースなど、各国のサウンドを組み込んだアルバムになっています。今って“世界の壁をなくそう!”ってみんなが働きかけている時代じゃないですか。それに、世界を舞台に活躍する人もどんどん増えてきていますよね。もともと、音楽やダンスは人間が言葉を使っていなかった遥か昔からあるもので、誰にでも共通して精神の土台にあるものだと思うんです。だからこそ、国を超えて届けられるのが音楽やパフォーマンスだったりするので、そういう意味でいろんな国の言語を取り入れた作品を作るのって意味があることだと思うんですよね。僕らだけじゃなく、これからいろんなアーティストがそんな音楽を作っていけたらいいですよね!」
──10周年のアニバーサリーライブ『DANCE DANCE DANCE』が開催されるけど、8号車と一緒に歌って踊りたい作品はどれ?
「『같이 가자』は先行配信もされていて既にマスターしている8号車も多いと思うので、みんなが踊ってくれる姿を見たいですね! 一部、ちょっと難しいフリもあるけど、8号車は適応能力が高いからカッコよくキメてくれるはず! このご時世、ライブって頻繁にできないのでみんなに会えることが本当に嬉しいです。ユーキ中心に考えたセットリストも出来上がりつつあり、めちゃくちゃいいライブになる予感しかないので、当日は一緒に盛り上がりましょう!」
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3号車RYOGA
──最近のファッションはどんな気分?
「秋に向けてペイズリー柄のシャツとパンツを買いました。 なんですけど、今のところまだ着れていないんです。 何に合わせたらいいのかわからなくて……どうしよう、助けてください!」
──前もこんな話を聞いたような気がするなぁ(笑)。でもやっぱり柄モノが好きなんだね?
「最近、無地の服に逃げつつあって楽をしていた気がするんですよ。なので昔の柄モノの服を着まくっていた時期に戻ろうというか、また着てみようかなと思っています。 いつも派手めな服を買うときは店員さんに合わせ方を聞いているんですけど、いざ着るときにはすっかり忘れてるんですよね。困ったな〜」
──ニューアルバム『Dance Dance Dance』についても聞かせて欲しいんだけど、とくに印象的な曲を挙げるなら?
「『Yodelic Fire』という曲ですね。曲調がコロコロと変わって中毒性があります。ボーカルもちょっとラップのようになったり、ゆっくりになったり、聴いていて飽きないです。『같이 가자』は曲調もダンスも今の時代にすごく合っている感じがして、それこそ、TikTokなどのSNSで流れたら映えそうだなと思います!」
──「같이 가자」は”高校生ダンスプロジェクト”の課題曲にもなっているんだよね。
「今って、一般の方々が”踊れるレベル”が上がって行ってると思うんですよ。流行モノを真似して踊るということに積極的な世の中になっているから、楽しいですよね。この曲もすごく簡単な振り付けってわけではないのですが、皆さんも真似できるような振り付けになっていると思います。今って、学校の必修科目にダンスがありますもんね? だから高校生でも、上手な人たちがたくさんいるなと感じます。だからちょっと、このダンスプロジェクトには危機感も……。頼むから本家の僕らを超えないでっていう。もしかしたら超特急が乗っ取られるかもしれません(笑)」
──それはある意味、楽しみ! 他に注目してほしいポイントは?
「それはもう、タカシの歌唱力です! これまでもジャンルに囚われずいろいろな曲調に挑戦してきて、それを消化するのが当たり前になっているので、麻痺している部分もあったのですが……。このアルバムで改めて、”ここまで枠を超えているボーカルはいないのでは?”という気持ちになりました。それくらい多種多様な曲が詰まったアルバムです。今の世の中、指先1つで世界と繋がることができますよね。歌っている言葉が分からなくても、僕たちのことを知らなくても、誰が聴いてもこのバラエティパックなアルバムから刺さる曲がどれか1曲はあるだろうという自信があります!」
──10周年のアニバーサリーライブ『DANCE DANCE DANCE』への意気込みを教えて!
「10周年の中で積み上げてきたものを出し切るのはもちろん、コロナ禍の中で8号車からの愛をたくさん感じることができたので、その恩返しができたらと思っています。これは個人的な予想なんですけど、”アルバムをまるっと再現”というよりも、今までの超特急の歩みを感じられたり、逆にこれからの超特急の姿が見えたり、そういうようなライブになる気がしています!」 4/6PAGE 4号車TAKUYA
──冬はレイヤードの季節! 重ね着上手のタクヤは、どんなアイテムをゲットした?
「そう! 冬って重ね着ができるからコーディネートを考えるのが楽しいんですよね。パーカやニットの下に長いシャツを着たり、コートの上からベストを重ねたり、いろんな組み合わせをしたいな。買い物はまだこれからってところではあるんですけど、素敵なMA-1を予約していて届くのが楽しみ。ディスカバードってブランドのアイテムなんですけど、ヴィンテージのMA-1の背中と袖下の全面にクロシュットをドッキングさせたカラフルなボーダーのデザインがおもしろくて一目惚れしちゃいました。他にもアウターはもう1、2着欲しいです!」
──毎年必ず着てるアイテムってある?
「赤いニット! 真っ赤な襟でボタンがついてるかわいいものを新しく買ったので、それも早く着たいです。冬らしい色もたくさん楽しみたいです」
──赤いニットってインパクトがあっていいよね。想像しただけでタクヤに似合いすぎますから!! 話は変わるけど、3年ぶりにリリースするニューアルバム『Dance Dance Dance』を聴かせてもらったよ。いろんな国の言語を使ったリリックがめちゃくちゃカッコよかった!
「ありがとうございます! 歌詞もワールドワイドだし、サウンドも全世界の音楽を詰め込んだ作品になっているんですけど、海外に行くのが難しいご時世に、アルバムを聞いただけで世界旅行した気分になってもらえるかな?と思ってます。どの曲もインパクトがあるけれど、ダンサーのみでレコーディングした『Добрыдень』という作品には特に満足してます。僕は1Aと2Aのラップを担当したんですが、聴いてくれた周囲の方からも好評いただいて、自分でも納得できる仕上がりにできました」
──アニバーサリーライブ『DANCE DANCE DANCE』の意気込みを聞かせて!
「季節が過ぎ去るのが早くて、もう年末なんだってびっくり。この時期に、毎年ライブが開催できることが超特急にとってはとても貴重で大事なことなので、気を引き締めて活動していきたいですね。今は、今回も衣装のデザインを担当していて、おもしろい感じに仕上がってきているから、そこにも注目してもらえたら嬉しいな」
──どんな衣装なんだろう? ヒントが欲しいな!
「セットリストにマッチした衣装にしてあって、全部テンションが違う超特急を見せられると思います!」
──10周年という大きな節目のライブでもあるけど、その点についてはどんな心境? 5/6PAGE 5号車YUKI
「たくさんの方が“10周年だね”って声をかけてくださるのはうれしいです。ですが、年数に重みを感じているよりも、もう10年経ったんだって不思議な気持ちの方が強いかもしれません。もしかしたら10周年にちなんだ演出もあるかも! 『DANCE DANCE DANCE』というツアータイトルのように、みんなで一緒に踊って気持ちをひとつにする時間にできるといいな!」
──ようやく秋らしくなってきたけど、最近のファッションはどんな感じ?
「ゆるっとした着こなしが多くなりました。オーバーサイズが気分ですね。もともと、子供の頃からヒップホップダンスをしていたのでゆるいファッションはしていたけど、大人になってそういう着こなしをしてもかわいいんだなと思い始めました。90年代ファッションみたいな、レトロでちょっと懐かしい感じにハマっています」
──服のテイストが変わると買い物し甲斐があるよね。最近買ったお気に入りはある?
「そうなんですよ。もうめちゃくちゃ買い物しました。ゆるいシルエットのパンツも買ったし、萌え袖になるくらい袖の長いニットも。あとは仮面ライダーとのコラボ服とか、ジャージっぽいラインの入ったパーカーとか、遊び心がある感じの服が多かったかもしれません。ずっと黒の服が好きだったけど、最近はあまり色に縛られずにファッションを楽しんでいます!」
──ニューアルバム『Dance Dance Dance』が発売されたけど、気に入っている曲は?
「『Добрыдень』は、初めてダンサーだけで挑戦した楽曲なので新鮮でした。パフォーマンスも見応えあるものになるんじゃないかなと思っていて、パフォーマンスするのが楽しみです。曲としてもめちゃくちゃ好きなんですよ。ロシアンハードベースを取り入れているんですけど、こういう攻めたEDMというか、重低音が主張してくる曲は今まであまりなかったのでおもしろかったです」
──「같이 가자」のパフォーマンスも魅力的だよね。
「『같이 가자』は一緒に踊って楽しもうよ、という曲です。この間、TikTokで男の子5人組が踊っている動画を見かけて、すごくうれしかったなぁ。振付けは、初めてYUMEKIさんという方にお願いしたんです。振りのビデオをいただいたときから、パッションをすごく感じました。振りのビデオって全体を映すために定点で撮られていることが一般的なんですけど、カメラのアングルを変えて”魅せ方”までちゃんと考えてくださっていて。そういうパフォーマンスへの熱い思いはすごく刺激になりました」
──”世界各国”がテーマのアルバムだけど、制作の中で改めて興味を持った国はある?
「ロシアですね! 撮影で行ったことはあるはずなんですけど、こんなにパンチのある楽曲が生まれる国だとは……。バーバパパの『ウ”ィ”エ”』というダンスビデオがあって、中毒性があってよく見ていた曲があるんですけど、今思うとそれもロシアンハードベースだったのかなって。この独特なサウンドはロシア発だったのか!と衝撃的でした。ダンスもロシアってすごくおもしろいんですよ。みんなアディダスを着て、自由なダンスをしている感じ。自由なダンスって言ったらアメリカもそうだけど、彼らは自由な中にもスタイルがあるカルチャーなんですよね。逆にロシアは型にはまらない文化があるような気がして、おもしろいなと思っています。今行ったら絶対楽しいだろうな〜」
──10周年のアニバーサリーライブ『DANCE DANCE DANCE』はどんなライブになりそう?
「ニューアルバムのタイミングでもありますけど、新しい曲から10周年を記念するライブにしたいと思っています。これまで超特急を応援してくれている人たちに”今までの僕ら”を感じてもらいつつ、攻めたライブにできたら。アグレッシブでパワフルな僕らを楽しみにしていてください!」
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7号車TAKASHI
──最近、何か買い物はしてる?
「ユーズドでライダースを手に入れました! もともと5年くらい前に買ったビューティフルピープルのライダースを持っているんですけど、細身のつくりなのでシャツに合わせたり、キレイめに着ることが多かったんです。だけど、寒くなってきてスエットとかラフなものに合わせたいって思ったときに、もっと大きいサイズのものもあればいいなと思っていて、理想のものを見つけたんですよ」
──へえ! ユーズドってことは武骨な感じなのかな?
「バイカーが着てるような男っぽいものです。コンディションもよくて“これは買わなきゃ”って思いました。ライダースってどこにでも売ってはいるけど、自分好みのものを探すとなるとかなり時間がかかります。なので、気に入るものを見つけたらタイミングを逃さないようにするのも大事ですよね」
──この冬やってみたい着こなしは?
「やっぱり大きなつくりのアイテムに憧れがありますね。ビッグシルエット自体が好きだし、それがアウターの場合、インナーに合わせるものの自由度も高まって、いろんな着こなしができると思います。ライダースのほかにもビッグジャケットを購入したので、どんな風に着こなそうかな?って考えるのも楽しいです!」
──ニューアルバム『Dance Dance Dance』のリリースもおめでとう! 3年ぶりのフルアルバム、首を長くして待ってたよ! 『CARNAVAL』以外に収録した13曲はすべて新曲になるわけだけど、タカシのおすすめの曲はどれかな?
「どの曲もおすすめしたいところではあるんですが、『Dance Dance Dancing!』は特に印象に残る作品です。サビの楽しいノリのメロウなんかが、いい意味で“どこかで聴いたことがあるな”って感覚にさせてくれるんですよ。人によっては懐かしさを感じる曲調かもしれません」
──11月23日(火・祝)には10周年のアニバーサリーライブ『DANCE DANCE DANCE』がさいたまスーパーアリーナで開催されるし、12月26日(日)には大阪城ホールでの公演も決定したね。
「8号車に直接届けたい音楽がたくさんあります! 今回は10年目のアニバーサリーライブになりますが、グループ名のとおり“超特急”な10年で、振り返ると特に学生とグループ活動を両立させていた高校の3年間は1年もなかったくらいの感覚で、余計早く感じます。でもそれって、かなり充実していた証拠だと思うんですよね! 去年は軒並みみんなに会える機会がなかったので、1年の締めくくりに8号車が一緒に過ごしてくれることが、久しぶりってことも相まってとてもうれしいです。大阪城ホールでの公演は、グループの結成記念日である12月25日の翌日っていう大事な日でもあるんですよね。大きな節目になると思うので、自分自身も思い切り弾けて、来年がもっと素敵な年になるよう8号車と『DANCE DANCE DANCE』したいです!」
そしてそしてそして! FINEBOYS12月号(11月9日発売)のファッション特集に我らが超特急がモデルとして登場! そちらもぜひチェックしてください!
ニューアルバム
『Dance Dance Dance』
発売中!
■超特急連載記事はコチラ!
『超特急FASHION DICTIONARY』
■超特急プロフィール
カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシの5人からなるメインダンサー&バックボーカルグループ。現在、新曲「같이 가자」(読み: カチ カジャ)、「Добрый день(読み:ドーブリジェン)」が配信中。さらにニューアルバム『Dance Dance Dance』が発売中! 2021年11月23日(火・祝)にはさいたまスーパーアリーナにて『BULLET TRAIN 10th Anniversary Super Special Live「DANCE DANCE DANCE」』が開催される。追加公演は12月26日(日)大阪城ホールにて。
■超特急10周年特設サイト bullettrain.jp/10th-Anniversary/
■超特急オフィシャルサイト bullettrain.jp/
●文/渡辺 愛 撮影/杉江拓哉(TRON) スタイリング/小島竜太 ヘア&メイク/スギノトモユキ(NICOLASHKA)、岩下倫之