2024.10.31
写真集で水着姿を初披露! 女優・桜井日奈子の新たな一面とは
“岡山の奇跡”と称され鮮烈なデビューを果たした桜井日奈子は、今年で芸能活動10周年を迎えた。数々の映画やドラマや舞台に出演し、俳優としてのキャリアを着実に積み上げてきた彼女が、人生初となる水着姿で挑んだ、「10周年記念写真集 鴇色」が発売以降話題沸騰中だ。10周年という節目での新たな挑戦について、またデビューからの月日を振り返ってもらいつつ、新たに始まる舞台の意気込みなどを話してもらった。
10年のあいだに変わった仕事に対する向き合い方
──芸能活動10周年おめでとうございます! デビューから現在を振り返ってみて、いかがでしょうか。
「ありがとうございます! 今となって考えれば、あっという間ですね。デビューしたばかりのころは、このお仕事を続けられるように目の前のことを必死で頑張っていて、その積み重ねで今があると思います。よく続けられたな、と自分を褒めたいです」
──10年も続けられるのは本当にすごいと思います。
「これまでご一緒した俳優さんのなかには、ずっとずっと活躍されている方がたくさんいらっしゃって、わたしもこの先20年30年と生涯にわたって俳優を続けたいので、まだ道半ばだと思います」
──デビュー当時と現在で、仕事の向き合い方は変わりましたか?
「10代のころは仕事に対して受け身というか、マネージャーさんが取ってきたお仕事を一生懸命頑張っていました。でも今は、こんな役をやってみたいと考えるようになったり、前より積極的になったかな。俳優というお仕事の楽しさをやっと実感できるようになりました」
──お芝居をするにあたって、具体的に変化した部分はありますか?
「俳優歴10年はまだまだ浅いと思いますが、引き出しがちょっとずつ増えていると思います。全然足りていないと思うけど、最初に比べたらお芝居のアイデアが湧いてくるようにもなりました。監督たちとのコミュニケーションも上手にとれるようになって、仕事の充実感を感じています」
──10年も経てば、演じる役に変化があったのでは?
「少し前までは学生役が多かったけど、最近はOLなどの大人の役を演じさせてもらえるようになったんですよ。もう少し歳を重ねたら母親役もやってみたいけど、今しかできない役もあると思うから、あまり背伸びをしすぎず、オファーされた役を噛み砕いてお芝居していきたいです」
──やってみたい役はありますか?
「運動神経には自信があるので、本格的なアクションをやってみたいです! Huluで配信されたドラマ『君と世界が終わる日に』ではアクションをやらせていただく機会がありました。今後は『百円の恋』という安藤サクラさんがボクサーを演じたような、自分を追い込まないとできないようなアクション作品にも挑戦してみたいです!」
デビューから立ち続けている舞台の魅力
──11月から上演される舞台『138億年未満』では、ダンサー役を演じますね! そこでも運動神経を発揮できるのでは?
「まだポスター撮影をしただけで、ダンスのお稽古は1度しかやっていないんですよ。リズム感にも自信はあるから、踊れます!って言っているだけの状況で(笑)。わたしが踊れることを、来ていただいたお客さんに知ってもらいたいです」
──物語の舞台は、桜井さんの出身地、岡山県。セリフに方言もあるそうですね。
「実家に帰ると岡山弁が出るんですけど、東京じゃあまり出なくて。みんなに教えてあげてくださいねって言われていますけど、教えられるか不安。共演する蛙亭の中野さんも同じ岡山出身だから、頼りにしています(笑)」
──台本を読んでみていかがでしたか?
「ものすごい会話劇なんですよ。テンポ感がうまく合わないと苦戦するんじゃないかなと思っています」
──物語は、夢を抱いて上京した若者たちが諦めて地元に戻ってくる青春群像劇。そのストーリーに関しては、どんな感想を抱きましたか?
「10代のころは、根拠のない自信を持って夢を見ていた、と誰もが経験しているはず。そのなかで夢を実現する人はきっと数少ないから、胸に刺さる人も多いと思うんです。わたしもそういうことがあったな〜って、前向きに記憶を振り返ることができる作品になればいいなと思っています。夢にやぶれた酸っぱくて苦いだけじゃなく、地元に戻ってきた人たちが、またひとつになって挑戦していくお話。これからお稽古なので、どう表現していくか考えていきたいです」
──この作品に出演するにあたって、期待していることはありますか?
「作・演出の福原充則さんと今回演出していただけることにワクワクしています。芸能活動11年目に向けて、この作品でステップアップして、成長できると感じています。あと、共演する作間龍斗さんは、お若いのにしっかりされている印象です。おもしろい作品になると期待しています」
──どんなところに舞台のおもしろさを感じていますか?
「この作品は1ヶ月半ほどみんなでお稽古して本番を迎えるわけですが、1日たりとも同じ本番がないところがおもしろいと思います。舞台はお客さんがいて成立するし、キャストひとりひとりのコンディションも違うから、毎回なにが起きるか分かりません。みんなの集中力が高まったなかで、お芝居をするのは体力がいるんですよね。でも、それ以上に達成感があります」
──映画やドラマとは違った充足感がありそう。
「長い期間お稽古して、何週間も公演する舞台は、すごく鍛えられますよ。年に1度は舞台をやりたいと思っています。俳優デビュー作品も舞台でした。そして、もっとお芝居に挑戦したいと思ったきっかけも舞台なんですよ」
──どんな俳優を目指していますか?
「この人が出ていたら、絶対におもしろい作品じゃん!って思わせる俳優さんっているじゃないですか。それを目指しています。だから、舞台もドラマも映画も幅広く出演して、そんな俳優になれるように、いろんな角度からステップアップしていきたいと思っています!」
初めて披露する水着姿で新たな一面を知ってもらいたい!
──写真集が発売されました! ベトナムで撮影したそうで。
「初めてベトナムに行きました。撮影地は、リゾートのダナンとフエ。10周年ということで、初めて水着に挑戦しまして、ビーチでたくさん撮影をしました。フエはダナンから2時間くらい掛かるんですけど、観光客が少ない場所。日本人が撮影したことがないと聞きまして、わたしが1人目になれたことはうれしかったです」
──滞在は5日間。撮影以外では、どんな思い出がありますか?
「フエの水上コテージが、本当によかった! ベトナム料理もおいしかったです。フォーもバインミーサンドも食べましたよ。でも、35度を超えるくらい暑くて。ココナッツの実にストローが刺さった、生ココナッツジュースがキンキンに冷えていて、すっごくおいしかったです!」
──写真集に向けてトレーニングに励んでいたそうですね。
「写真集の発売が決まって、半年くらいかけて3日に1回トレーニングをしたら、ボディラインに自信がついたんですよね。前までは体を隠すお洋服を選んでいたけど、最近は体のラインが出るものを選ぶようになりました」
──トレーニングの結果、ファッションも変わったと。
「気持ちも前向きになりました。写真集の撮影中、お尻のラインを褒められたのが嬉しかったんです。だから体のライン、特にお尻のラインが出るお洋服を積極的に選ぶようになりました。前までは、ファッションを心から楽しめていませんでしたが、今は自分に自信を持っているから、なにを着ても楽しいです!」
──改めてご自身で写真集を見て、いかがでしたか?
「わたし、こんな表情もするんだ! って自分で見てもドキッとするような一面を切り取っていただいます。大人になったね〜って自分で思うくらい、挑発的な表情をしていたり。世間にあまり見せていないわたしが満載です!」
──新たな一面に期待しています! 水着は初挑戦でしたね。
「水着を披露するのは、やっぱりちょっと緊張しています。デビューから10年経って、なんでいま水着になるの?って戸惑っている人も周りにいて。でも、わたしはポジティブな気持ちで挑ませてもらいました」
──それもまたご自身のステップアップに繋がりますね。
「世間が知らない桜井日奈子が写真集のテーマ。攻めた写真集になっています。少しでもわたしのことを知ってくださっている方に手に取っていただいて、驚いてもらいたいです。そして、この写真集をきっかけに、これからも応援したいと思ってもらいたいです。 絶対に買って後悔はさせません!」
Profile
さくらい・ひなこ。1997年4月2日生まれ。岡山県出身。“岡山の奇跡”と称されてデビューを果たし、今年で芸能活動10周年。「10周年記念写真集 鴇色」10周年記念写真集『鴇色』(Ⓒ神藤 剛/東京ニュース通信社)が好評発売中。11月23日(土・祝)からスタートする舞台『138億年未満』にも出演。
衣装/チョノのドレス5万7200円(ネクトデザイン)
●文/コマツショウゴ 撮影/田中利幸 スタイリング/阿井真理 ヘア&メイク/Storm(Linx)