2018.10.11
【中川大志】好きな服を着て撮影現場に行くのが僕の楽しみ
俳優・中川大志、ハタチ。僕たちと同世代の彼は、話題のドラマ・映画・CMに数多く出演する、今いちばん目が離せない人だ。そんな中川大志の仕事のモチベーションになっているものは、じつはファッションだという。どんな服が好きで譲れないこだわりとはなにか……? 公開中の主演映画『覚悟はいいかそこの女子。』の話とともにたっぷりインタビューをお届けする。
■中川大志とファッション
――普段はどんなスタイル?
「キレイめのアイテムと古着を混ぜるのが好きですね。高校時代は、全身古着のスタイルが多かったんですけど、最近はミックスしてます。古着には、それしかこの世にない唯一無二のよさがあって、自分だけの色を出せるもの。それを全身ではなく、ワンポイントだけに使うのってすごく贅沢で、オシャレだなって思います。しかもミックスすると、お互いが引き立つんですよね。たとえば、古着のバンドTシャツにキレイなコートをはおると、Tシャツもコートも相乗効果で映えるんです」
――ファッションに目覚めたのはいつ頃?
「父親が服が好きな人で、小学生くらいから一緒に買い物に行ってました。今では服を共有したり、あげ合ったりもしてます。父親が昔着ていた“リアル古着”もありますよ。服は大好きで、買わないときはまったく買わないけど、買うときはめちゃくちゃ買うんで、クローゼットのスペースが足りないです。買うのは、作品が終わって次の撮影に入る前が多いですね。『撮影、終わった~! 服、買いた~い!!』っという衝動になる(笑)。それで買った服を、次の現場に来ていくのが楽しみ。買い物は、仕事のモチベーションにもなってるんですよね」
――最近、買ったアイテムは?
「丈の長い白シャツを買いました。白シャツは女子ウケすると聞きますし(笑)、さわやかですもんね。買うときは、クローゼットを思い出して、手持ちのアイテムとどう合わせられるか考えながら買います。とは言っても、たまに全然合わなくて失敗することもあるんですけど(笑)」
――じゃあ今季のアウターはどう?
「もう買いました! 深いグリーンとブルーの中間で、深海のような色のロングコートです。デザインは、トレンチの変形です。ボリューミーでかわいいダウンコートと迷ったんですけど、東京だとダウンは着られる時期が短いので、秋や春でも着られるほうを選びました。昨年の冬は、ちょうど『覚悟はいいかそこの女子。』の撮影時期で、MA-1をヘビロテしてましたね。アウターは、アップデートしていきたい派。新しいモノに出合えたら買うしかない!って思いますし、同じものを着るにしても、昨年とは違うアイテムと合わせて違うコーディネートを楽しみたい」
――今、狙ってるアイテムは?
「(ものすごく小声で)靴です……。2週間前に出合っちゃったんですよ~! レザーのハイカットで、ブーツとスニーカーの間っぽいデザインなんですけど、ポンッと買える値段ではなくて、頭の片隅でどうしようかとずっと考えてます(笑)。何でも合いそうなんですよねぇ。服や靴って、すべてのモチベーションに繋がると思うんですよ。それを身につけてれば、日々がんばれるというモノであれば、買ってもいいとは思ってるんですけど。……買っちゃいそうですか? やっぱり、もう少し考えてみます(笑)」
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次は主演映画について
■中川大志と映画『覚悟はいいかそこの女子。』
――恋愛未経験の男子と心を閉ざす少女との学園恋愛映画。男子はどう楽しめる?
「男子高校生4人のワチャワチャ感は、『FINEBOYS』読者のみなさんにも経験があると思うんですよね。僕も高校時代は、いつものメンバーとツルんで、くだらないことばかりしてました。誰が食堂の食券を買いに行くかを決めるのにジャンケンするだけなのに、なぜか盛り上がる(笑)。休日も一緒で、古着店に買い物に行ったり。そうした男子ならではの空気感は、男性にも必ず楽しんでもらえます」
――4人組とは、中川さん演じる、超絶イケメンなのにヘタレ男子の斗和、データ至上主義の律(伊藤健太郎)、お調子者で何かと茶々を入れてくる惟智也(甲斐翔真)、いじられ愛されキャラだけどマイナス思考の龍生(若林時英)ですね。自分ではどのキャラクターに似ていますか?
「惟智也かなあ。学生時代は、人の恋バナをいじることが多かったんです。恋愛をアシストするのも好きでした。体育祭で、仲間が好きな子と写真を撮れる流れを作ってあげて、『撮った写真を送るって言えば、連絡先交換できんじゃん!』みたいな(笑)」
――頼れる仲間ですね(笑)。男子4人組の掛け合いがおかしくて、コメディ映画としても楽しめますよね
「よくそう言っていただくんですが、演じていたときは、コメディの意識はなかったんです。斗和たちがやってることは振り切れちゃってるんだけど、本人たちはいたって真剣。だからおもしろいんですよね。『こいつらならやりかねない』と思ってもらえるようにとは演じてましたが、笑わすことはまったく狙ってなくて、アテにいかなかったのが逆によかったのかもしれません」
――斗和は、好きな女の子に真正面からぶつかっていくんだけど、やることなすことズレてて笑いを誘います
「男子って、好きな女のコの前では絶対にカッコつけちゃうものなんですよ。斗和の場合、カッコつけてるつもりなんだけど、結果、カッコ悪い(笑)。でも、がむしゃらに好きなコを追う斗和を演じてみて、カッコつけずにぶつかっていくのもいいなって思いました」
――ちなみに、中川さんは、好きな子から追われたい? 追いたい?
「男はみんな、追いたいんじゃないですか? 違いますかね……?? 僕は、追いかけたい。追われると逃げちゃうタイプです(笑)」
『覚悟はいいかそこの女子。』
公開中
©椎葉ナナ/集英社 ©2018 映画「覚悟はいいかそこの女子。」製作委員会
STORY
中川大志が演じるのは、幼い頃から女子たちに囲まれる人生を送ってきた”超絶イケメンの愛され男子”古谷斗和。しかしじつは彼、”恋愛経験ゼロのヘタレ男子”だったのです! そこで、幼馴染の新見 律(伊藤健太郎)、澤田惟智也(甲斐翔真)、久瀬龍生(若林時英)とともに人生初の彼女をゲットする作戦をたてる。狙いを定めたのは幾人もの男子たちからの告白を断ってきた難攻不落のクールビューティ三輪美苑(唐田えりか)。自信満々のキメ顔&壁ドンで告白するも”安っぽい告白”とあっさりフラれる始末。「カッコ悪いと思われても情けないやつと思われてもいい。あきらめたくない!」初失恋をきっかけに”ヘタレ男子”の本気の恋が動き出す―。
STAFF/CAST
原作:椎葉ナナ
監督:井口 昇 脚本:李 正姫
配給:東映
出演:中川大志、唐田えりか、伊藤健太郎、甲斐翔真、若林時英ほか
HP
kakugo-joshi-movie.jp/
プロフィール/なかがわ・たいし 1998年6月14日生まれ。東京都出身。ドラマ「家政婦のミタ」(2011年日本テレビ系)で注目される。2018年はドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)や映画『虹色デイズ』、KDDI「au」のCMなどに出演。2019年1月14日(月祝)には写真集を発売予定。
オフィシャルサイト
stardust.co.jp/section3/profile/nakagawataishi.html
オフィシャルブログ
ameblo.jp/nakagawa-sd/
衣装/マインのブルゾン4万2000円、シャツ2万8000円(ともにソスウ)、ザ・ダファー・オブ・セントジョージのカットソー6000円(ジョイックスコーポレーション)、ヴァルゴウェアワークスのパンツ1万5800円(ビィズ ストア-トウキョウアンドセカンド)
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●文/小泉咲子 撮影/田中丸善治 スタイリング/内田あゆみ(creative GUILD) ヘア&メイク/池上 豪(NICOLASHKA)