2018.11.13
今後の音楽シーンを担う人気バンド、SHE’Sのファッション観とは?
メジャー通算4枚目のシングル「The Everglow」を発売するSHE’S。今までの活動の“集大成”と自らが語る今作は、彼ららしいセンスフルなサウンドに仕上がっている。今最も注目すべきバンドのひとつと言える、SHE’Sのファッション観や新曲について話を聞いた。
左から服部栞汰(Gt)、木村雅人(Dr)、井上竜馬(Key&Vo)、広瀬臣吾(Ba)
■最注目バンドの気になる私服とは…!?
――普段のファッションについて聞かせてください!
井上竜馬(以下「井上」)「ゆったりめの服装を好んで着ることが多いです。シルエットは重視していますね。古着にも興味があるので挑戦したい気持ちはあるんですけど、結局落ち着くのはキレイめなスタイルです」
広瀬臣吾(以下「広瀬」)「基本的に無地のものが好きです。でも最近気付いたのは、しっかりめの生地のアイテムが好きってこと(笑)。ほったらかしにしていてもシワにならないものが好きなんです! シルエットはジャストサイズのものが多いかな」
木村雅人(以下「木村」)「普段着ているのは細身のシルエットのものが多いですね。パンツはスキニーばかりはいています。じつは、アメカジや柄ものも気になっているんですけど、なかなか勇気が出ない……(笑)」
服部栞汰(以下「服部」)「僕は昔からアメカジです。古着が好きで、復刻のアイテムやビンテージのアイテムを集めています。あとは、映画が好きなのでそのグッズを買うことも多いですね。趣味をファッションに反映している感じです」
――冬がやってきますが、ほしいアイテムはありますか?
井上「バブアーのオイルドコートがほしいです! ブリティッシュな着こなしが気になっていて。丈感はロングとショートで迷っているんですけど、今年はショートが気分ですね」
広瀬「冬はツアーもあるし、ガシガシ着まわせる丈夫なものがほしいですね。何がいいんやろ(FINEBOYSを見ながら)。ロング丈は座ったときにシワになるから嫌やし……。あ、これがいいですね! コーチジャケット!」
木村「僕は革ジャンかな。今までは敬遠していたんですけど、一度着る機会があって意外としっくりきたんですよ。僕でも着こなせるなって思えたので、今年の冬は挑戦したいです」
服部「コートですね。どんなコートかはまだ決めてないんですけど、薄手のものしか持ってないので冬を越せるヘビーなコートがほしいです」
■新しいシングルは、今までの集大成!
――4枚目のシングル「The Everglow」がいよいよ発売しますが、どんな作品に仕上がりましたか?
井上「前作は、今までSHE’Sでやってこなかったサウンドに挑戦したんですけど、今作は今までの僕たちが思い描いてきたサウンド像に仕上がったなと思います。だからすごく手応えがありますね! 聴きどころは2番のサビ後の展開。これまでに作ってきた楽曲のワンフレーズが流れてくるというか……これまでを振り返るような仕掛けがあるので、そこには注目していただきたいです」
広瀬「竜馬(井上)が言ったように、今作の根本的なメッセージ性やスタイルは結成当初からあったもの。でもようやく、ここまでの完成度に持ってこれたなという気持ちです。表現したいものを表現できたので、昔から知っている人には喜んでもらえると思うし、初めてSHE’Sを聴く人たちには『これがSHE’Sや!』って言えるわかりやすい1曲になったと思います」
木村「最初、この曲のサビメロを竜馬が弾き語りで聴かせてくれたんですけど、最初の印象はかなりバラード寄りだったんです。それが作っていく過程で、SHE’Sらしいロックでアップテンポなサウンドにブラッシュアップされていって。すごくやりがいのある楽曲でしたね」
服部「一番SHE’Sらしい。本当に集大成という感覚で仕上げることができました。個人的にはギターのソロも、短い尺ながら起承転結をつけることができましたし。演奏に関しても今までの集大成と言えると思います」
――井上さんも仰ったように、前作の挑戦的な楽曲に対して今作は原点回帰したような印象を受けました。シングルにテーマをつけるなら、ズバリ何にしますか?
井上「“不変”かな。歌詞的にも『変わったものはたくさんあるけど、変わらないものもたくさんあるよ』と歌っているので、“不変”がしっくりくるかも」
――作詞は井上さんですが、歌詞に込めた思いを聞かせてください
井上「これまでは『全部変わっていくんや』という気持ちが強くて、そういう歌も書いてきたし歌ってきたんです。気持ちだってモノだって変わらないものなんて存在せえへんと思っていたし、永遠に輝くものなんてないと思っていました。でもそれがようやく1つ見つかったというか。思い出や、そのときに感じた感情というのはじつは変わっていなくて、ただ忘れているだけなんだと思えて。そういう気持ちを書いた歌詞なんです」
――そう思えるきっかけが何かあったのでしょうか?
井上「この曲は学生時代の修学旅行の思い出がテーマなんですけど、疎遠になっていた当時の友人と会う機会があって。そこで思い出話をたくさんしたことが、きっかけになったような気がします」
――ツアーを控えているみなさんですが、最後に意気込みを聞かせてください!
井上「秋ツアーに関しては、比較的お客さんと距離の近いライブハウスをまわるというのがあって。中には僕たちがメジャーデビューを発表したライブハウスもあるので、当時のことを思い返しながら、より気を引き締めてやっていきたいなと思っています。来年のツアーは、目標でもあったZepp Tokyoでもライブをすることができるので、SHE’Sのいろいろな表情を見せたいと思います!」
広瀬「2018年は今までで一番ライブしたんちゃうかなってくらいライブをしてきたし、それに加えて自信のある楽曲も作ることができました。その経験を糧にして、2019年初っ端のツアーはしっかり決めたいですね!」
木村「今回のワンマンは、本番までにどれだけ自分たちを突き詰めていけるかという“挑戦”的な部分もあるので、みなさんにはその結果を見届けてほしいです」
服部「昔のライブ映像をつい最近見たんですけど、自分でもわかるくらい4人が成長できているなと思うんです。なのでぜひ今の僕らを見てほしいですし、みんなでひとつになれるようなライブにしたいです」
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「the Everglow」
11月14日(水)発売!
プロフィール/大阪府出身のピアノロックバンド。2016年メジャーデビュー。11月14日(水)に4thシングル「The Everglow」を発売。また、11月16日(金)からオータムツアーを開催するほか、来年はバンド最大規模のZepp Tokyoを含んだ全国ツアー『SHE’S Tour 2019』を控える。
HP
http://she-s.info/
文/笹谷淳介 撮影/田中利幸 ヘア&メイク/杉本佳織