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INTERVIEW- インタビュー -

2018.12.14

『ギリ平成』にアルバムを出したキュウソネコカミが、平成を振り返る!

メジャー通算3枚目のフルアルバム『ギリ平成』をリリースしたばかりのキュウソネコカミ。今回は彼らのファッション観や気になる新作に迫りつつ、アルバムタイトルにちなんで“平成”を振り返ってもらった。時代の区切りを前に、彼らが語る平成とは? キュウソらしい振り返りに注目!

右からオカザワ カズマ(Gt)、ヨコタ シンノスケ(Key&Vo)、カワクボ タクロウ(Ba)、ソゴウ タイスケ(Dr)、ヤマサキセイヤ(Vo&Gt)

■各々の個性が光るファッション、そのこだわりとは

――みなさんの普段のファッションについて教えてください!

ヤマサキセイヤ(以下「ヤマサキ」)「バイト代を全部服に使ってしまっていたくらい、服は昔から好きなんです。若い頃から一貫してあるのは、音楽とファッションが絡んでいるブランドが好きってこと。音楽を感じられる服装でいたいなと思うんです!」

カワクボタクロウ(以下「カワクボ」)「僕が好きなのは、いつの時代でもオシャレだと感じられるもの。服は長く着続けるタイプで、この前も学生の頃に買った服を着ましたね。あとは下品じゃない柄もの。総柄なんだけど、上品さが垣間見える服が好きです」

ソゴウダイスケ(以下「ソゴウ」)「服を選ぶ基準は、かわいいと思えるかどうか。ひとつでも自分がかわいいと思うポイントがあれば、つい買ってしまいますね。今日の服も、胸元の刺しゅうにビビッときて即決しました」

オカザワカズマ(以下「オカザワ」)「ストレスを感じたくないので、着ていて楽な服装が好きです。自分が着たいと思うものを着る、というのがこだわりなのですが、シンプルなものを選ぶことが多い気がします」

ヨコタシンノスケ(以下「ヨコタ」)「普段は古着ばかり着ています。オーバーサイズのものが好きなんですけど、今すごく流行っているじゃないですか! でも、僕は流行る前からオーバーサイズを着ているんですよ。だから、もしかして僕がこのトレンドの先駆けなのかなって思ったり……(笑)」
 

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■フレッシュでライブ映えする新作が完成!

 
■フレッシュでライブ映えする新作が完成!

――フルアルバム『ギリ平成』がリリースされましたが、どんな作品に仕上がっていますか?

ヤマサキ「前回のアルバムに比べると、制作期間が1年と短めで。その分、シンプルな作りになっているかなと思います。何カ月もかけて1曲を作るということもあるんですけど、今回はすべてが2週間以内でできた楽曲ばかりなんです。そのスピード感とか、生っぽい感じがライブ映えするんじゃないかなと思います」

ソゴウ「曲ごとのカラーがすごくハッキリしているなという印象です。これまでは制作期間が長い分、1曲に詰め込む要素が多かったんですけど、今回は1アイデアで1曲という感じでした。どの曲もイメージを共有しやすいものになってるので、ライブで演奏するのが楽しみです」

ヨコタ「今、何かに挑戦しようとしている人たちに向けて作った楽曲もあったりして。全楽曲、どれを聴いても感情を揺さぶられるものに仕上がったと思います。2人もライブに絡めて話してましたけど、本当にライブ会場で聴いてほしい曲が詰まっているなと。そして音源の倍楽しんでもらいたいですね!」

――キュウソネコカミの歌詞はすごく人を観察しているなという印象なのですが、どこからインスピレーションを受けているんでしょうか?

ヤマサキ「そうですね……世の中を俯瞰して見ている感じです。ダサいなって思うことや変な人を見つけて、みんなで分析するのが普段から好きなバンドなんですよ(笑)。そういうところから歌詞が生まれることが多いですね。『あいつおかしいよな』とか、『あのバンドのやり方ダサくない?』とか、『このフェス怪しくない?』とか。そういうところから着想を得たり、テレビでニュース番組を見て、ひらめいたことが歌詞のもとになったりもします」

――アルバムタイトル『ギリ平成』にちなんでお聞きします。みなさんにとって“平成”とはどんな時代でしたか?

ヤマサキ「言ったら、俺たちのすべてですよね!」

カワクボ「価値観が多様化している気がしますね。いろんな人がいてよいという空気を感じます。バンドでいっても、タイプに捉われずにこういうロックバンドがいていいんだよという考えは平成ならではじゃないですかね。それを認め合う価値観みたいなものを感じます。あとはネットの存在も大きい時代でしたよね。ネットの中で流行っていることが、若者の間では世界になっている」

ヨコタ「実験的な時代だったなと思います。まだその結果が出ていない気がしますけど。いろんなものが情報として入ってきて、目まぐるしく翻弄されたけど、答えは出ていない的な……。もしかしたら、僕たちが経験した平成が一番強い時代だったと思われる日が来るんじゃないかなと思ったり。CDが一番売れるときと売れないとき、その両方が同じ平成で起きているし、本当に目まぐるしい時代だなと」

オカザワ「音楽のあり方も大きく変わった時代だよね。カセットからストリーミングサービスまでの移り変わりを、僕らは全部経験してるし。その変化には、バンドマンだからこそついて行かなきゃなと思います」

――では、最後に今後の意気込みを教えてください! ここは代表してヨコタさんお願いします!

ヨコタ「俺か(笑)。そうですね……やっぱり、もっともっとオシャレになっていきたいですね(笑)」

ヤマサキ「おい、ちゃんと思ってること言えよ(笑)」

ヨコタ「いやでも本当に、FINEBOYSの取材を受けることができてよかったなと思ったんですよ。僕たちってどういう層からウケているのかが、少し見えづらいというか……。本当に客層が幅広いんですよ、ライブを見ていると。家族連れから男女問わずたくさん応援してくれているんですけど、熱い気持ちを持った若い男子たちが増えてくれたらいいなと思うんです。今回のアルバムにも、『お前らに向けて歌ってるぞ!』って曲が入ってるんですよ。男のお前らにわかってほしいんだ、的なね(笑)。だから今後は、読者世代の若い子たちにライブに来てもらったり、曲を聴いてもらえるようにがんばっていきたいですね!」

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ニューアルバム『ギリ平成』
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INFORMATION

プロフィール/関西を中心に活動する5ピースバンド。エモーショナルなサウンドと世相を反映した歌詞でバンド界を席巻。フルアルバム『ギリ平成』が絶賛発売中! 1月22日(火)から、全国33カ所を回るツアーもスタート! 詳しくはHPで。

HP
http://kyusonekokami.com/

 

文/笹谷淳介 撮影/菊池貴裕

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