2019.02.04
映画『凜-りん-』に出演する注目俳優・佐野勇斗が冬に買った服
FINEBOYS本誌の連載『服とは攻撃で、ときに自己防衛だ』でもおなじみ、芥川賞作家・又吉直樹さんが2007年に書き下ろした、初の舞台作品を映画化した『凜-りん-』がいよいよ2月22日(金)に公開。主演を務める佐野勇斗に映画の見どころから、プライベートのファッションやそのこだわりなど聞いてみた。
佐野勇斗の関連記事はコチラ!
ファッション&映画『青夏 きみに恋した30日』インタビュー 佐野勇斗の夏休みの思い出は○○○!
■この冬はとにかく服をたくさん買いました!
――プライベートでは、今どんなファッションが気分ですか?
もともとファッションは好きなんですが、上京して3年が経つんですけど、その熱はどんどん加速していて。だから今はいろんなものをたくさん着ようと思ってます。特にハマっているのは、ワイドパンツとブーツですね。
――では、この冬に何か買いましたか?
そうですね(笑)。この冬はいろいろ買いました。ボアブルゾンやダウンジャケット、オーバーサイズのトレンチコート、年末に韓国に弾丸旅行に行ったときにもコートとか、そういえばサングラスも2、3本買ったし……ホント買い過ぎちゃってますね(笑)
――そんな爆買いしている中でも、服を選ぶときに心がけていることってありますか?
「いいな!」って心から思ったら、少し予算オーバーをしていても買うようにしてます。そういう風にして買ったものの方が、結果的にずっと気に入って着られるから。だから逆にそこまで思わないときは買わないで一度持ち帰ってから考えるようにしています。服を買う感覚は、ファッションを好きになればなるほど研ぎ澄まされてきている気がします。
――20歳を迎えて、ファッション観に変化はありましたか?
質を吟味するようになりましたね。事務所の先輩方のファッションを見ていると、クオリティにこだわってるなって感じて。それにすごく影響を受けました。古着も好きでよく買っているんですけど、“掘り出し物を探す”って感覚も、ほんと少しずつですけどその意味が分かってきた気がします。
■人と人とのつながりの大切さを実感できる映画です!
――映画『凜-りん-』がいよいよ公開です。原作は、芥川賞作家の又吉直樹さんですね。
すごく話題の方ですし、僕も又吉さんの作品は拝見したことがあるので、出演が決まった時はすごくうれしかったです。
――しかも、この取材の直前に又吉さんにばったり会いましたね。
はい、本当に偶然で。運命感じました(笑)。ご挨拶できてうれしかったです。
――神隠しの伝説が伝わる村の学校を舞台にした、青春群像サスペンス。作品についてどういう印象を持ちましたか?
もともとミステリー作品が大好きなんです。まず台本を拝見したんですが、読み進めていくと想像以上にのめり込んでしまいました。演じるのが難しそうだなって思うところもあったんですが、同時にやるからにはがんばろうって強い気持ちが芽生えてきました。
――主人公の耕太を演じるにあたって、意識したことはありますか?
耕太が成長していく姿が、心情の変化を通して伝わったらいいなって思ってました。でも自分であれこれ考えながら演じるというよりも、その場に立っている瞬間に感じたことを素直に出していきました。その方が観ている方にも伝わると思ったし、共感もしてもらえると思いました。
――W主演のお相手は事務所の先輩の本郷奏多さんでした。
すごく心強かったです。2人で主演ということで、特に「ああしよう」「こうしよう」とか、そういう会話はなかったんですが、“背中で語る”じゃないですけど、本郷さんと一緒にいると不思議と安心感がありました。あと、同級生役の5人の中で僕が一番年下だったんですよ。だから4人のお兄ちゃんに頼りっぱなしというか、すごく支えてもらいました。
――この作品の見どころはどこだと思いますか?
観ている方によるとは思いますが、僕が感じたのは仲間の大切さですね。高校生って、悩みとか不安とかいろんなものを抱えていると思うんです。そういう中でも『一人じゃないよ』ってことが伝わったらいいなって思います。僕もこの作品を通して、改めて人と人とのつながらの大切さを実感しました。ミステリーではあるんですけど、そういうシーンに注目してもらえたらと思います。■未来を作るのは今の自分!
――今後の目標を教えてください。
目標って、僕欲張りなんですけど言っちゃっていいですか(笑)。まず佐野勇斗としては僕のおじいちゃんとおばあちゃんが大好きなNHKの「連続テレビ小説」と「大河ドラマ」に出たい。2人が観ている番組に出演できたら、きっと喜んでもらえるかなって思って。あとは僕が作品に出ていると『おもしろそう、見てみたい』とか、『佐野勇斗は、次にどんなおもしろいことをやるんだろう』って、いつも期待されるような俳優になっていきたいです。M!LKとしては、ドームツアーを実現させたい。あと、これはM!LKの結成当初からの目標なんですけど「NHK紅白歌合戦」の司会をやりたいって言ってるんです。紅白歌合戦の司会って、それこそ国民的グループにならないとできないと思うので、壁は高いかもしれないけど、そこを目指す意気込みでこれからもがんばっていきたいです。
――最後にFINEBOYSオンライン読者にメッセージをお願いします。
僕も同世代でそうなんですが、やっぱりいろいろと悩むことが多いと思います。でも、僕は若いうちは失敗してナンボだと思ってるし、たくさん失敗して挫折して、その経験を糧に10年後、20年後に活かしていければ、いい方向に進んでいけると信じてます。未来を作るのは今の自分です。だから一緒に、この瞬間を全力でがんばりましょう!
©2018吉本興業
「凜-りん-」
2月22日(金)よりイオンシネマにてロードショー
又吉直樹が芥川賞を受賞する前に神保町花月で行われた舞台の脚本用に書き下ろした作品「凜」。又吉自身も天童役として出演、相方のピース綾部、はんにゃ金田・川島なども出演していた。「凜」はファンの間でおもしろさが話題となり、又吉直樹の小説の才能 が知れるきっかけとも言われる”伝説の舞台”としてファンの間で語り継がれ、今回が初の映像化となる。
STORY
「それでも友達を信じられますか?」
僕たちの村にはある伝説があった。「100年に一度、村から子供が消える」 東京から来た転校生と、僕らは友達になった。くだらない事でふざけあいな がら過ごす青春の日々。するとある日、僕たちの友達が消えた。混乱する小さな村。伝説の存在 が頭をよぎる。そして、また一人と消えていく友達。親友である転校生に向く疑いの目。それでも僕たちは信じたかった。自分 たちの仲間を。あなたは、あの日あの時にしか存在しなかった友情、恋愛、恐怖、 そして勇気を目の当たりにすることになる。不思議な転校生と村の伝説、隠された仲間の秘密、 そして犯人はいったい誰なのか!?
STAFF/CAST
監督/池田克彦
脚本/渡邉真子
出演/佐野勇斗、本郷奏多、須賀健太、亀田侑樹、櫻井圭佑、大沢ひかる、平祐奈、椿鬼奴、須田邦裕、金田哲(はんにゃ)、好井まさお(井下好井)、片桐仁、堀部圭亮、勝村政信、石田ひかり(友情出演)、山口紗弥加
配給/KATSU-do
HP/http://rin.official-movie.com/
1998年3月23日生まれ。愛知県出身。2015年映画『くちびるに歌を』で俳優デビュー。主な出演作に、ドラマ『砂の塔~知りすぎた隣人』(TBS系)、『トドメの接吻』(NTV系)映画『ミックス。』('17)、『ちはやふる‐結び‐』、『青夏 きみに恋した30日』、『3D彼女 リアルガール』('18)など。2018年は主演を含め5本の映画に出演。また、7人組ボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーとしても活動中。3月2日(土)からはライブツアー「M!LK SPRING TOUR 2019」(NHK大阪ホール)からスタートする。
文/橋本裕一 撮影/榎本洋輔 スタイリング/伊藤省吾(sitor)